三ツ谷洋子のスポーツ21・ブログ

Jリーグ開幕前から理事として17年間かかわったスポーツビジネスコンサルタントの三ッ谷洋子が日々の話題を取り上げます。

胴上げは危険!?

2009年12月15日 | 2009年
先日、日韓女子プロゴルフ対抗戦で、
3年ぶりに優勝した韓国のキャプテン・李知姫が
胴上げされた後に鉄製表彰式台の角に腰を強打して、
救急車で病院に運ばれました。

精密検診の結果、単純打撲傷と分かり、
関係者はホッと胸をなで下ろししたとのことですが、
韓国の東亜日報(9日付)に、
胴上げにまつわる記事が掲載されています。

まずは胴上げのこんな事故から。

●女子プロバスケットボールで
昨シーズン優勝した新韓銀行の林達植監督は、
選手らが手を離したため、ぎっくり腰になった。

●07年には李ヨンジュ元新韓銀行監督が
同様に胴上げされて転落し、小指のじん帯を痛めた。

胴上げは、いうまでもなく
参加するメンバーが一緒に上へ投げて
一緒に受け止めなければなりません。

ところが、胴上げされている監督や選手の写真を見ると
恐怖の表情が交じっているそうです。

プロバレーボールの三星火災・申致容監督はこう語っています。

「時々、怖い時がある。宙に浮いている最中に、
『受け止めるなよ』『怪我したら、どうするんだ』という言葉が
聞こえてくる時がある。
このまま落下したらどうしようと、
ぞっとする時がある」

実際、事故を恐れて胴上げを避けた人もいます。
プロ野球・金応竜サムスン社長は腰の具合がよくなかったため、
06年優勝後に姿を消しました。

プロサッカーのKリーグでは、
全北を優勝に導いた崔康熙監督が胴上げの途中、
誰かが頭をとんとんと叩いたので、
「僕を死なせるつもりか」と叫んだそうです。

統計があるわけではないのですが、
日本では胴上げ事故はあまり聞いたことがありません。
国民性の違いなのかも知れませんね。

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 三ッ谷 洋子
 株式会社スポーツ21エンタープライズ代表取締役
 法政大学スポーツ健康学部教授
 スポーツビジネスコンサルタント
 スポーツビジネスプロデューサー
 地域づくりアドバイザー
 WSFジャパン(女性スポーツ財団日本支部代表

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