某日、俺がハナタレ小僧だった頃から知っている
ご婦人が会いたがってると訊き訪ねて行った。
彼女は親父の友人夫婦で残念ながら子宝に恵まれなかった。
俺が遊びに行くと自分の子供のように可愛がってくれたものだ。
小中高と入学する度に御祝いを届けてに来てくれてね。
熊本に行く時には母親よりガッカリしてたもんな。
ま、語りだすとキリがないくらいだ。
そんな彼女も今や齢80を越えて随分小さく見えた。
ご主人は早くに亡くなっているのでずっと1人暮らし。
ここ数年の俺は余裕がなく世話になった人に不義理をしてきた。
間に合って良かった。
あれだけ力強いハグが出来ればまだまだ大丈夫だな。
来月は一緒に寿司をつまみに行く約束をして帰路についた。
帰り道に思い出してた。
サイドボードの上に飾ってあった写真を見て
思わず鼻がツンときちまいましたよ。
確か一度だけ一緒に行った遊園地。
すっかり色やけしたカラー写真の中には
花壇の前で眩しそうな顔をしてる俺が立っていた。
ご婦人が会いたがってると訊き訪ねて行った。
彼女は親父の友人夫婦で残念ながら子宝に恵まれなかった。
俺が遊びに行くと自分の子供のように可愛がってくれたものだ。
小中高と入学する度に御祝いを届けてに来てくれてね。
熊本に行く時には母親よりガッカリしてたもんな。
ま、語りだすとキリがないくらいだ。
そんな彼女も今や齢80を越えて随分小さく見えた。
ご主人は早くに亡くなっているのでずっと1人暮らし。
ここ数年の俺は余裕がなく世話になった人に不義理をしてきた。
間に合って良かった。
あれだけ力強いハグが出来ればまだまだ大丈夫だな。
来月は一緒に寿司をつまみに行く約束をして帰路についた。
帰り道に思い出してた。
サイドボードの上に飾ってあった写真を見て
思わず鼻がツンときちまいましたよ。
確か一度だけ一緒に行った遊園地。
すっかり色やけしたカラー写真の中には
花壇の前で眩しそうな顔をしてる俺が立っていた。