夕刊/金田ヒサ

THE RAMBLINGSのフロントマンが贈る漂流記

最後のバス

2010-03-08 | Weblog
長い音楽隠遁生活から思い腰を上げたのが2006年。

ようやくこの古いバス停にまた戻ってきた。

今まで何台のバスを見送ってきただろう。

行き先もわからず乗りこむ者。

そのままたどり着くことなくバスを降りた者。

今も荒れたデコボコ道を走り続ける者。

俺が乗る最後のバスが遠くに姿をあらわした。

どうやら新型ではなさそうである。

足周りが大分ガタついているように見える。

しかし白煙を吐き出しながら左右に振れる事はなく

スピードはないが一直線に走ってくるのが俺にはわかる。

あのバスはココに立っている俺に気付くだろうか?

頼むよ目印はこの黒いテレキャスターだ。
コメント (2)
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