夕刊/金田ヒサ

THE RAMBLINGSのフロントマンが贈る漂流記

ある夜の話

2008-11-25 | Weblog
数日前、とある店で呑んでたら顔見知りの男に

ランブリングスでギター弾きたいと言われたが

酒場の与太話なんでお断りさせてもらったんだけど

最近、飲み過ぎか脳がブヨブヨしてるみたいでさ

言葉が次々に出てこないんだよね。

揉めるのも面倒くさいし言葉を選ぶんだけど

そのうちに話そうとしている事が散らかっちゃう。

その彼はギターが好きで楽しんで弾きたいみたいね。

そりゃあ当たり前っちゃ当たり前だわな。

そのスタンスなら友達集めて自由にやった方が

楽しめるし良いだろうと思ってさ。

そこら辺を話すのに一苦労だった。

「楽しいだけじゃないのに何故やってんすか?

良くわからないなぁ~。」等とのたまう始末でよ。

俺の音楽への想いをコイツに話さなきゃならんのかと

馬鹿馬鹿しくもあったが、はしょって何とか話した訳さ。

「お前さんとはやり方が違うんだ」と。

お客さんからチャージ取って演奏してる意味とか

残すべき音楽を作る為の覚悟の仕方とか

諸々あんだけど全部なんて伝わらねーからな。

メンバーにだけ伝わりゃ俺はかまいやしねぇんだが。

この手の話を後輩でも相方でもない奴に酒呑みながら

話したりするのって飽きたし、もううんざりなんだよ。

ただ彼は十何年以上も前にランブリングスの

オーディションを受けて落とされてる過去があるのを

以前聞いて知ってたから出来るだけ話をしようと

思ったんだよね、想像だけど昔の俺のあしらい方は

相手の気持ちも考えずにヒドかったんだろうしね。

わかってくれたかどうかなんて腹の中は見えないし

本人の音楽へ対しての考え方もあるから難しいやね。

俺は今まで通り、俺のやり方でランブリングスと

音楽を追い求めていくだけだからさ。

良くも悪くも全て俺に帰ってくるもんだしよ。

それを受け入れる覚悟はとうに出来てるさ。

奴も奴で楽しみながらギターを弾いていけたら

それがベストな音楽生活だし最高だと信じてるよ。
コメント (2)
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