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「ラスト・キング・オブ・スコットランド」怪物アミンを怪演!

2007-03-12 00:25:28 | ミニシアター系映画
「ラスト・キング・オブ・スコットランド」★★★★
フォレスト・ウィッテカー 、ジェームズ・マカヴォイ主演
ケヴィン・マクドナルド 監督、2006年アメリカ

本年度アカデミー主演男優賞受賞!

1971年軍事クーデターによって
イギリスの支援を受けたイディ・アミンが、
新ウガンダ大統領の座についた。

彼の主治医となった
若きスコットランド人の目から見た、
歴史に悪名を轟かす、
人食いアミンのカリスマ性と弱さと
そして強権を振るう怖さを描いた映画だ。

真実の物語というより、
真実を絡めつつも人間アミンに迫った
挑戦的な作品、なにより主演のウィテカーの
何かが乗り移ったような演技は見もの。

アフリカの独立したばかりの国で何が起こったのか、
映画はそれを知らせてくれると同時に
英国、アメリカなどの列強の思惑で
国が滅ぼされた事実も見えてくる。

ウガンダのカントリーサイドと首都の
あまりの違いや、
権力を持った人間とそうでないものの落差。

それでも貧しい村を裸足で駆け巡る子供たちの
輝く瞳は本当に美しい。

演技賞を獲得したウィテカーは素晴らしいし
彼の肉声は画面を越えて
こちらにダイレクトに突き刺さる。

映画を見たなーという気分にさせてくれる。
ということで★4つ、オススメです。


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そろそろ演技賞もなりきりものじゃなく
作りこんだ人物を見たいものだ。
たしかに昨年の「カポーティー」といい、今回の映画といい、
役として演じ切るということは素晴らしいが
もっと身近で演じていない演技をみたいものだ。

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