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読書と旅行と柴犬のブログ
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「フィッシュストーリー 」地球滅亡まであと5時間、何が出来るのか。

2009-03-28 20:09:48 | 邦画
「フィッシュストーリー 」★★★☆
伊藤淳史 、高良健吾 、多部未華子 、
濱田岳 、森山未來 、大森南朋 主演
中村義洋 監督、2009年、112分



「原作は読んでいないが、
幾重にも異なるストーリーが
積み重ねられ、
それがひとつの結末に繋がっていく、
心地良い映像体験を楽しめる」



「正義の味方」になる為に
小さい頃から育てられたコックや、
「歌で世界を変えよう」という
熱い想いのパンクバンドのメンバー。

傍から見たら現実性に乏しいし、
マジで言ってると感じたら
それはちょっと恥ずかしい、
でもこの映画には
不思議な映画の魔法がかかっていて、
その恥ずかしさもなんだか眩しい。


これが最後のレコードとなる歌のレコーディング中、
間奏で「この歌を誰が聞いてくれるんだろう、
誰かに届くのかな」と思わずつぶやいてしまう、
バンドメンバー全員の気持ちをボーカルが代弁する。

どれほどたくさんの歌手が消えていっただろう、
プロにさえなれなかった人の方がもっと多い、
そして誰にも言えることだけれど、
「やりたいこと」を諦めた瞬間という共通の思いが
このレコーディングの時、
自分を含めて観客の中にその思いが
漂ったような気がした。

でも前向きで、自分らしくいることで
未来は変わるのかもしれない、
この映画はそんな希望を抱かせてくれる、

ひとつひとつは、どこか「変」にさえ感じる
いくつかのストーリーは
人間の普通の日々そのものなのかもしれない、
真っ当でいることは
どこか変だったりするからだ。

心に突き刺さり、しばらく忘れられないような
作品ではないけど、
「見逃さなくてよかった」
そんな気分に確実にさせてくれる作品、
期待してなかっただけに
すごく良い息分で会場を後にした。


★100点満点で75点

soramove
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さてさて次は期待の「重力ピエロ」だ。

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