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「PROMISE・無極」神話世界を大胆に描く野心作

2006-02-11 23:20:26 | 香港・アジア映画
「PROMISE・無極」★★★
真田広之、チャン・ドンゴン、セシリア・チャン主演
チェン・カイコー監督2005年中国

無国籍な神話の時代の話、
現実的な人間と
神秘的な女神の出会いに
一気に幻想的な映画に入り込む。

猛牛の群れが人間を飲み込む
前半のハイライトは
映像的にも素晴らしい、
さすが大作を作りなれている監督の
映像の見せ方にうまいなと感じる。

真田広之は大画面を支配してなんの不満もない、
チャン・ドンゴンの眼光は「何か」を
しっかりと感じさせてくれる。
セシリア・チャンもはかない表情を見せながらも
存在感は圧倒的だ。

文句の無いスターが揃い、
大掛かりな映画らしい映画が出来上がった。

でも何故心が躍らないのだろうか。

このところ「グリーン・ディスティニー」の成功以降
「LOVERS」や「HERO」で
大作志向で東洋的な美しい映像を
たっぷり見ているからか、映像の美しさに
目新しさは無い。

ストーリーも役者が「愛」「愛」「愛」とささやき
叫び、何度も何度も繰り返すが
もっとお互いより沿った親密な情を感じられないのだ。

泣けない。
涙を流すということでなく、
胸に突き刺さるようなメッセージが伝わらないのだ。

劇場をあとにしながら
「何が足らないんだろう」と考えた。
主要人物の心の内を描ききろうとした野心作ながら
誰の心の内も実は映画には希薄にしか写らなかったようだ。

お金を払って見て、損はない。
このレベルの映画が作れるアジアの実力を
大画面で多くの人に見てもらいたい。

大絶賛はしないが、邦画にもこのくらいの野心作を
どんどん作ってもらいたいと強く感じた。

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