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読書と旅行と柴犬のブログ
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「オリバー・ツイスト」今、語られる意義が見えない

2006-02-02 21:05:01 | 大作映画ハリウッド系
「オリバー・ツイスト」★★★
ロマン・ポランスキー監督、2005年イギリス

文豪ディケンズが描いた
19世紀のイギリスを
映画界の巨匠
ロマン・ポランスキー監督が
映像で何を提示するのか。

冒頭から遠い異国の風景に入り込む、
無垢な瞳の少年の
様々な試練の物語にひととき見入った。

しっかりと作られた舞台に
人物描写も見事、さすが「戦場のピアニスト」の
監督が力を入れた作品だ。

でも、だから何なんだ?

「人間の本質を描く」というコピーが
頭をかすめる。

これはこれでいいけれど
「今」この作品を世に出すことでしか
語れない何かは画面から理解することは出来なかった。

たとえばシェークスピアの作品を
映画化するのと同じで、昔の話でも
現代に通用し、そこから感じ取ることで
意義も生まれるのだが、
この映画を見終えて「何だったんだろう」と
腑に落ちない気分が拭えなかった。

映像作品としての出来は上出来、
でも語られる何もない時代劇というのが正直な感想。

若い俳優がたくさん出ているので
これから目にすることもありそうだ。

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