思惟石

懈怠石のパスワード忘れたので改めて開設しました。

【読書メモ】2011年11月

2019-11-21 14:11:53 | 【読書メモ】2011年
<読書メモ 2011年11月>
カッコ内は、2019年現在の補足コメントです。


『ああ息子』西原理恵子
(メモなし。
 『ああ娘』の男子版ですね。
 案の定ですが、女子よりも「バカだなあ…!!」と思うエピソードが多い)


『月とメロン』丸谷才一
(メモなし。
 博識先生の随筆集。
 一時期、丸谷才一のエッセイをせっせと読んだ時期がありました。
 記憶を頼りに適当に書きますね、って感じで
 あちこちに話題が飛び連なっているのに、
 すごい為になるウンチクがわんさか詰まっていて。
 なんてお得な本なんだ!と思った。
 ゼノフォービアとか、ネアンダサルとか、ビーフイーターとか、
 要するに悪口だったりするし、覚えても使い道なんかない言葉だけど
 なんか記憶に残ってるんですよね。
 こういうことばかりに脳みその容量を割いているから
 忘れっぽいんだな…)


『おめでとう』川上弘美
この人の短編読むと、自分も書いてみようとか思わされる。
もちろんムリなんだけど、そう思わせてくれるところが凄いんだよな。

(恋にまつわる点景のような短いおはなし。短編12作。
 どれもこれもすごくいい。何度読んでもいい。
 新潮文庫の表紙は気が抜けたイラストで、すごく好きでした。
 タコ刺し突っついてそうな良い雰囲気。
 文春文庫になったらオシャ~なイラストになっちゃって
 ちょっと、だいぶ、残念でした)
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佐藤亜紀『金の仔牛』たのしい!!

2019-11-19 10:13:16 | 日記
タイトルの感想がアホっぽくてすみません。
だって楽しいんだもん!!!
楽しく読書できるって、幸せだ!!
これ以上の幸せはないよね!!!
もう一回記憶を消して読み直したいよ!!


はい、いっかい深呼吸。


今回の佐藤亜紀作品、
舞台はお得意の18世紀初頭フランス。
世界3大バブルのひとつと言われる
「ミシシッピ・バブル」を背景に
喜劇的な狂騒劇を描いています。
たのしいよ!

それまでは金貨銀貨しかなかったところに
紙幣と株という「紙っぺら」が登場した時代。
と、読んでみて目うろこだった。
確かに。
紙幣に額面通りの価値があるという状況に慣れすぎて、
最初は「紙っぺら」と侮る意味がわからなかった。
おもしろいな!
たのしいな!

巻末に添えられている作者による覚書を読んでから
本文を読むのが良いと思います。
ミシシッピバブルの解説はわかりやすくて為になる。

現在進行形でキャッシュレスの波に翻弄されるばかりの私
(楽天ポイントに良いように転がされてます)は、
こういう時代に生きてたらカモられるだけだったろうなあ、と
ちょっと怖くもなります。
たのしいけどね!

したたかでチャーミングな登場人物たちは、読んでいていきもちいいです。
もっと読んでいたい!

たのしいよ!
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宮木あや子『セレモニー黒真珠』おもしろかった!

2019-11-18 17:12:15 | 日記
宮木あや子『セレモニー黒真珠』。
町の小さな葬儀屋が舞台の連作短編集です。
これは良いですよ!

姉御役の笹島、葬式好きのメガネ男子木崎、
絵に描いたような不幸な妹キャラ妹尾の三人が中心となって、
葬儀周辺の人間ドラマが描かれます。

「死」を扱うゆえに重い話かと思いきや、
結構コミカルな描写や、三人のキャラの図太さがあって、
とても読みやすいです。
心の深いところに刺さるエピソードもありますが、
読後感での胃もたれはないので、
人に勧めやすい一冊です。

葬儀の裏側とか、普段想像したりしない業界事情も、
めちゃくちゃおもしろい。

身寄りの少なそうな遺体を引き取って詐欺を働く会社の話とか、
へえ〜っと思いました。
大手の葬儀社は病院に常駐してるとか、
お寺や警察の交通課との繋がりとか、考えたこともなかったけど
なるほどそういうものか〜っと。

途中、ちょっと霊的な設定が出たときは、
コミカルすぎやしないかと思ったのですが、
それも良い感じに効いていて最後まで楽しめました。

「葬儀屋が舞台」ということにトラウマ級のネガがなければ、
人生の後学のためにも読んでおくと良い気がします。

ちなみに第9回酒飲み書店員大賞という、
なんか親近感持ちたくなる名前の賞を受賞しているのも
良い感じですよね。
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【読書メモ】2011年10月

2019-11-15 14:39:58 | 【読書メモ】2011年
<読書メモ 2011年10月>
カッコ内は、2019年現在の補足コメントです。


『おまけのこ』畠中恵
(メモなし。
 <しゃばけ>シリーズの4作目)


『いっちばん』畠中恵
(メモなし。
 <しゃばけ>シリーズの7作目。
 相変わらずシリーズものの読み方が雑ですね…)


『あさって朝子さん』伊藤理佐
(メモなし。
 hanakoで連載されていたマンガです。
 伊藤理佐の目の付け所がすごい!
 言葉選びがすごい!!
 天才かっ!!って思いました。
 さすが吉田戦車に選ばれし女性…!
 「尻がラジエーター」が最高に好きです。
 吉田戦車の「先生(私)だけが幸せになれ」と同じくらい好き。
 どうでもいい話ですが、私の座右の銘というか
 ちょっとしんどいときは心の中で「私だけが幸せになれ!」と叫んでます)
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横溝正史『夜歩く』見事に犯人忘れてた

2019-11-14 16:43:26 | 日記
フラッと図書館に行き、
いくつか本を借りたわけです。
数年前に、個人的な金田一ブームでいくつか読んだのですが
(殺人防衛率の低さがすごいな!
 だから孫もあんなに人を死なすんだな!
 と思って楽しかった)
『夜歩く』は未読だったよな~と思って借りたわけです。

はい、読んでました!
読書メモにしっかり記録されてました!

まあ、私のポンコツ脳みそには記録されてなかったので、
犯人もトリックも思い出さないまま、ふつうに楽しめました。
我ながらスゴイな!


ところで、近所の図書館なんですが。
読書好きな有志の会みたいのがあるらしく、
おススメ本の展示をしていたのです。
で、POPというか、ちょっとした紹介文が添えてあるんですね。
そこに横溝作品もあって、久しぶりに読もうかなと思ったんですが、
その薦め方がすごかった。

「映画では犯人は女性秘書でしたが、
 原作では男性秘書です。読んでみてください」
(※職業は変えてあります)

って、本当に薦める気があるのか…!と問いただしたい
すごい角度からの薦め方でした。
私はその本はあきらめて、書架から『夜歩く』を手に取った次第です。

横溝正史はおもしろいよね。
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