『紛争地の看護師』
白川優子
著者は「国境なき医師団」手術室看護師として
8年間活動を続け、17の紛争地に派遣されている。
ジャーナリストのドキュメンタリーとは違った視点で
紛争地のリアルな姿が見えてくる一冊です。
高校卒業頃から「国境なき医師団」に憧れ、
看護資格や語学力、海外勤務経験を積み続けたのもすごい。
30代半ばでようやく夢を叶えているのだけれど、
その道のりがすごい。
夢を叶えてからも迷ったり壁にぶち当たったりしている姿が
素直に描かれていて好感と共感がドバドバです。
途中、一介の看護師では何も変えられないのでは?
という疑問からジャーナリストを目指そうとする。
それが却って看護師としての矜持を確固たるものにする、
というエピソードにも心を打たれました。
紛争地医療の現状や加害者側の理屈などは、
歴史を学び、いろいろな解釈をしようと試みても
私なら無力感に苛まれて心が折れるだろうなと思ってしまう。
でも著者は思考放棄せずに理解しようという姿勢を取り続けている。
本当に頭が下がりました。
良い一冊。
白川優子
著者は「国境なき医師団」手術室看護師として
8年間活動を続け、17の紛争地に派遣されている。
ジャーナリストのドキュメンタリーとは違った視点で
紛争地のリアルな姿が見えてくる一冊です。
高校卒業頃から「国境なき医師団」に憧れ、
看護資格や語学力、海外勤務経験を積み続けたのもすごい。
30代半ばでようやく夢を叶えているのだけれど、
その道のりがすごい。
夢を叶えてからも迷ったり壁にぶち当たったりしている姿が
素直に描かれていて好感と共感がドバドバです。
途中、一介の看護師では何も変えられないのでは?
という疑問からジャーナリストを目指そうとする。
それが却って看護師としての矜持を確固たるものにする、
というエピソードにも心を打たれました。
紛争地医療の現状や加害者側の理屈などは、
歴史を学び、いろいろな解釈をしようと試みても
私なら無力感に苛まれて心が折れるだろうなと思ってしまう。
でも著者は思考放棄せずに理解しようという姿勢を取り続けている。
本当に頭が下がりました。
良い一冊。