思惟石

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『ローマ人の物語 (3) ― ハンニバル戦記(上)』

2023-08-07 19:07:14 | 日記
『ローマ人の物語 (3) ― ハンニバル戦記(上)』
塩野七生

ローマ史を読もう!と思ったら以下の二択であり、
『ローマの歴史』モンタネッリ(文庫1冊)か
『ローマ人の物語』塩野七生(文庫43冊!!!)
もちろん前者を選んだ私であります。

だって43冊だよ?!
「長すぎ小説」の金字塔『失われた時を求めて』だって
文庫で7冊だというのに。
(比べるもんではないけど)

とはいえ愛聴しているコテンラジオで
ハンニバル篇がオンエアされたわけです。
これは併読チャンス!
解像度爆上がりのチャンス!!
読むよ!

というわけで、満を持して『ローマ人の物語』の
第3巻から5巻「ハンニバル戦記」を読んだわけです。
(さすがに第1巻から通読する勇気はなかった)
新潮文庫版。
「ハンニバル篇」は上中下の三冊。

ちなみにカルタゴは、最終的にはローマに完膚なきまでに敗北
ぺんぺん草も生えねえってレベルまで殲滅されたので、
当時の記録や文化遺産がほとんどないらしい。
ポエニ戦争の記録もローマやギリシャ側のものしかない。

その割にハンニバルの強さは広く知られているってことは、
相当に怖かったんだろうな、ローマ人。
(今もイタリアでは子どもが悪さをすると
「ハンニバルが来るよ!」と脅すらしい)

そんなこんなで「ハンニバル戦記」の始まりは
紀元前3世紀後半。
ローマはようやくイタリア半島を統一したところ。
一方のカルタゴは地中海のアフリカ側にある
ぶいぶい言わしてる真っ最中の通商国家です。

ローマとカルタゴの間で、
シチリア島の派遣をめぐって争ったのが
第一次ポエニ戦役(前264-241)であり
長い長い戦いの始まりであります。

というのが、上巻。
ハンニバルの父ハスドルバルが頑張るけど
カルタゴ本国がポンコツすぎて
読んでるこちらが「むき〜!」となる、という話しです。

カルタゴ政府め〜!と憤りつつ、
「ローマ絶対倒すマン」を応援する心の準備万端です!
楽しい。
コメント
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