思惟石

懈怠石のパスワード忘れたので改めて開設しました。

【読書メモ】2016年1月 ④ アメリカ的ミステリ

2022-03-24 11:31:29 | 日記
<読書メモ 2016年1月 ④>
カッコ内は、2022年現在の補足コメントです。


『ブルー・ブラッド』デイヴィッド・ハンドラー
北沢あかね:訳

32歳の男やもめ、人付き合いが苦手な映画批評家ミッチ・バーガーと、
黒人ドレッドヘアで気が強いマイノリティ警部補・デジリーの
シリーズ第一作。
アメリカの映画や風俗ネタが多く、まったくピンとこないけど、
文句を言ってもしょうがない。
地の文で「マジ」を多用するのは違和感あるからやめろと思っても、
それも訳のせいなのでしょうがない。

文句をまず並べたけど、内容はおもしろかった。
アメリカの身分階級(でも金はない)の身内心理とか、
ミッチの会話(実際の映画の例えが多い)とか、猫とか。
ちょっと恋に落ちるのがいきなりすぎるけど、
社会的背景の違いと性格の違いがいい感じのギャップになって、
まあいいのか、と思った。

(ニューヨークの売れっ子映画評論家が田舎暮らしを始め、
 ガーデニングしようと思ったら死体を掘り返してしまった〜
 という、良い感じの始まりです。
 映画の○○のようだ、ニューヨークで人気のブランド○○だ、
 みたいな表現が意図的に多用されていて、
 「知らないけど、なんか、アメリカっぽい〜!」
 となります。知らないけど。
 ついでに、田舎に住む自称セレブたちの村意識みたいのも、
 アメリカドラマを観ている感じで良い。
 「知らないけど、なんか、アメリカっぽい〜笑」
 となっておもしろいです。知らないけど笑)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする