<読書メモ 2011年6月 ③>
カッコ内は、2019年現在の補足コメントです。
『二笑亭綺譚』式場 隆三郎
式場先生はゴッホを日本に紹介したり、山下清を見出したりした
精神病理学と芸術の関係に興味を持っていた人。
(<二笑亭>は、深川に実在した奇想天外建築です。
その記録が、式場隆三郎『二笑亭綺譚』(1939)ですが、
現在手に入るのは、藤森照信、赤瀬川源平らによって
再構成された『定本 二笑亭綺譚』か『二笑亭綺譚―50年目の再訪記』です。
私が読んだのは、「定本」だったはず(手元に無いけど…)。
「定本」も「50年目」も絶版中っぽいですね。
<二笑亭>は、シュヴァルの理想宮と同様で
とある個人の異様な情熱と執着による怪建築です。
深川の地主である渡辺金蔵氏が
関東大震災後に、自ら大工に指示を出しながらつくった個人宅。
これ系の建築のセオリー通り、
手さぐり&試行錯誤&手作り(エンドレスループ)で
竣工までにめちゃくちゃ時間がかかります。
というか、永遠に竣工しないんじゃ…的なやつ。
さらに、こちらはシュヴァルと異なり、
呆れて別居していた家族に
病院へ強制入院させられ、強制終了。
その後、さくさくっと取り壊されてしまいます。
「これはオモシロ建築だぞ!」と嗅ぎ付けた
式場隆三郎によって撮影&調査資料が残っているのが奇跡!
ありがとう式場先生!!)
カッコ内は、2019年現在の補足コメントです。
『二笑亭綺譚』式場 隆三郎
式場先生はゴッホを日本に紹介したり、山下清を見出したりした
精神病理学と芸術の関係に興味を持っていた人。
(<二笑亭>は、深川に実在した奇想天外建築です。
その記録が、式場隆三郎『二笑亭綺譚』(1939)ですが、
現在手に入るのは、藤森照信、赤瀬川源平らによって
再構成された『定本 二笑亭綺譚』か『二笑亭綺譚―50年目の再訪記』です。
私が読んだのは、「定本」だったはず(手元に無いけど…)。
「定本」も「50年目」も絶版中っぽいですね。
<二笑亭>は、シュヴァルの理想宮と同様で
とある個人の異様な情熱と執着による怪建築です。
深川の地主である渡辺金蔵氏が
関東大震災後に、自ら大工に指示を出しながらつくった個人宅。
これ系の建築のセオリー通り、
手さぐり&試行錯誤&手作り(エンドレスループ)で
竣工までにめちゃくちゃ時間がかかります。
というか、永遠に竣工しないんじゃ…的なやつ。
さらに、こちらはシュヴァルと異なり、
呆れて別居していた家族に
病院へ強制入院させられ、強制終了。
その後、さくさくっと取り壊されてしまいます。
「これはオモシロ建築だぞ!」と嗅ぎ付けた
式場隆三郎によって撮影&調査資料が残っているのが奇跡!
ありがとう式場先生!!)