鮎川俊介の「幕末・明治の日本を歩く」

渡辺崋山や中江兆民を中心に、幕末・明治の日本を旅行記や古写真、研究書などをもとにして歩き、その取材旅行の報告を行います。

江戸博の企画展「横山松三郎」について その7

2011-05-02 05:30:36 | Weblog
横山松三郎の写した写真の中で、今回の企画展のメインである旧江戸城の写真群に興味を惹かれたのはもちろんですが、それ以外に、社寺宝物調査(壬申検査)の記録写真や、日光の風景写真にも、興味を惹かれました。松三郎が門人とともに日光に赴き、日光の撮影を行ったのは、明治2年(1869年)から明治3年(1870年)にかけて。門人や多くの人夫などを引き連れて、東照宮唐門、華厳の滝、寂光七滝、龍頭滝、中禅寺馬返し、中禅寺湖の宿屋(行屋)などを撮影しています。日光を写したもっとも早い時期の写真ではないかと思われます。幕末から明治に入って、間もなくの日光の景観が写されており、たいへん貴重な写真群であると思われました。 . . . 本文を読む