鮎川俊介の「幕末・明治の日本を歩く」

渡辺崋山や中江兆民を中心に、幕末・明治の日本を旅行記や古写真、研究書などをもとにして歩き、その取材旅行の報告を行います。

2010.冬の取材旅行「銚子~牛堀~関宿・境」  銚子その1

2010-12-30 05:42:41 | Weblog
今回の冬の取材旅行は、太平洋からの利根川水系の入口である銚子から、利根川をその中流域までさかのぼってみました。江戸(東京)から小名木川→新川(船堀川)→江戸川(旧江戸川)を経て、行き着く先の一つが利根川河口部の港町銚子でした。新川から江戸川に出て、その江戸川をさかのぼり、関宿(せきやど)・境のところで利根川に入って右折し、境河岸を左手に見て利根川を下って行けば、その河口部銚子へと出ることができた時代がありました。銚子などの利根川水系の河岸からは、高瀬船などの川船により、東北や北関東の諸藩の年貢米を中心とした諸物資が、「将軍のお膝元」江戸へと大量に運ばれていきました。一大消費地江戸の人々の生活を支える北関東江戸地廻り経済圏の形成・発展に、利根川水系の水運がどれほど大きな役割を果たしていたかは、神田川や隅田川、また深川などの取材旅行を通して知ったことでした。12月の取材旅行は、新川から江戸川(旧江戸川)に出て浦安まで歩いてみましたが、今回は一気に銚子まで行ってみることに。その銚子から利根川をさかのぼり、潮来(いたこ)・牛堀を経て、江戸川へと入る境・関宿までのところどころを歩いてみました。以下、その取材報告です。 . . . 本文を読む