鮎川俊介の「幕末・明治の日本を歩く」

渡辺崋山や中江兆民を中心に、幕末・明治の日本を旅行記や古写真、研究書などをもとにして歩き、その取材旅行の報告を行います。

2010.12月取材旅行「新川~江戸川~浦安」その1

2010-12-05 10:51:36 | Weblog
広重の『名所江戸百景』のうち「中川口」には、上左手に「新川」(船堀川とも)が描かれています。東方向やや南に向かってその「新川」は延びており、その先がどうなっているかこの絵からはわかりませんが、江戸川と合流しているはずです。現在、小名木川から見た中川を隔てた東側は公園になっており、「新川」はどこにも見当たりません。公園の向こうは荒川になっており、この荒川の建設により、広重の描いた部分の「新川」は無くなっています。中川船番所資料館を訪れた時、観覧している人たちに解説をしていた学芸員の方に、「新川は今でもあるんですか?」とお聞きすると、「荒川の向こうにありますよ」という返答であったので、この広重の描く「新川」の先がどうなっているのか、ぜひ歩いてみたいと思っていました。1回目は、中川船番所資料館を再び訪問した時、その午後に荒川と中川(新中川)に架かる船堀橋を渡って「新川」の流れを確認し、2回目は再び船堀橋を渡って「新川」を川沿いに江戸川まで歩いてみることにしました。実際は、旧江戸川に出たところで右折し、さらに浦安橋で旧江戸川を渡って境川付近まで歩くことになりました。以下その取材報告です。 . . . 本文を読む