鮎川俊介の「幕末・明治の日本を歩く」

渡辺崋山や中江兆民を中心に、幕末・明治の日本を旅行記や古写真、研究書などをもとにして歩き、その取材旅行の報告を行います。

2008年 夏の北海道西海岸・取材旅行 「函館 その1」

2008-08-29 05:50:05 | Weblog
8月22日(金)から26日(火)まで、夏季休暇5日間を利用して、恒例の夏の取材旅行に行ってきました。行き先は北海道西海岸。まず函館から始まって、札幌経由で小樽まで。小樽から札幌・留萌経由で増毛(ましけ)まで行き、そこから北海道の西海岸(日本海側)を北上し、稚内を過ぎて宗谷岬に至るコースです。小樽から稚内に至る道筋は、オロロン鳥にちなんで「日本海オロロンライン」ともいうようです。なぜ、このコースであるかと言えば、明治24年(1891年)7月25日、初めて北海道(函館)に上陸した中江兆民が、翌日、「北門新報社」のある小樽に向かい、小樽に到着してしばらくの後、北門新報社の社員宮崎伝とともに小樽から宗谷海峡まで旅したところであるからです。小樽港で増毛(ましけ)行きの汽船に乗ったのは9月2日。増毛で初めて馬に乗り、馬に揺られて海岸沿いを宗谷岬に向けて出発したのは翌3日。稚内から宗谷岬に向かい、その岬の突端から兆民一行が樺太島を見たのはおそらく9月10日のことでした。片道だけで9日間もの旅でした。そのコースを私もいつか歩いてみたい(といっても全部はとうぜんながら歩けない)と思っていました。十分に事前の準備をした後、22日早朝自宅を出発。東京国際空港(羽田空港)をJAL1161便で離陸したのは7:25でした。以下、その報告を……。 . . . 本文を読む