鮎川俊介の「幕末・明治の日本を歩く」

渡辺崋山や中江兆民を中心に、幕末・明治の日本を旅行記や古写真、研究書などをもとにして歩き、その取材旅行の報告を行います。

フェリーチェ・ベアトと五雲亭貞秀 その1

2008-08-20 06:29:33 | Weblog
先日、横浜そごう美術館で開催されている「横浜浮世絵にみる横浜開港と文明開化」展に行ってきました。開店と同時に入り、美術館の中の横浜浮世絵をゆっくりと観賞しました。展示されている横浜浮世絵の総数は80点。長崎歴史文化博物館(2005年の開館とのこと)・神奈川県立歴史博物館・横浜開港資料館の所蔵の横浜浮世絵から、抜粋したもの。『江戸名所図会』(巻六)の「横浜弁財天社」から始まって、初代広重の「神奈川台石崎楼上十五景一望之図」(安政元年初夏)、歌川芳員(よしかず)、歌川貞秀、歌川国芳、二代広重、歌川芳虎、三代広重などの作品が並べられていました。そのほとんどは、『横浜浮世絵と近代日本─異国“横濱”を旅する─』(神奈川県立歴史博物館)や『絵とき横浜ものがたり』宮野力哉(東京堂出版)に掲載されているもので、その実物を実際に目の当たりにした、という展覧会でした。いろいろ興味深い発見があったのですが、それはさておいて、見終わった後、ミュージアムショップでカタログを買おうと思ったのの、カタログといっしょに並べられている本の中から、『F・ベアト写真集2─外国人カメラマンが撮った幕末日本』横浜開港資料館編(明石書店)と、『横浜浮世絵と空とぶ絵師五雲亭貞秀』(神奈川県立歴史博物館)を見つけ、急遽、予算の関係でカタログは買わずに、その2冊を購入することにしました。帰宅してから、その2冊に目を通し、思い切って購入して正解であったことを知りました。 . . . 本文を読む