うてん通の可笑白草紙

江戸時代。日本語にはこんな素敵な表現が合った。知らなかった言葉や切ない思いが満載の時代小説です。

ウエザ・リポート

2012年06月30日 | 宇江佐真理
 2007年12月発行

 1997~2007年までに新聞、雑誌などに掲載された文章を集めたエッセイ集。

第1章 台所の片隅で
第2章 只今、執筆中
第3章 日々徒然
第4章 心の迷走
第5章 今日も今日とて
第6章 函館生まれ、函館育ち
第7章 読書三昧

 作風とは違い、ざっくばらんな気質の人らしい。嫌な事や腹立たしさもすんなりと書いている。「あれっ」と、良い意味で驚かされた。
 佐藤愛子さんの立て前のないエッセイも好きだが、宇江佐さんも、中々に似た部分があるようだ。
 そして、これだけひとりの作家にはまった経験は少ないのだが、このエッセイに取り上げられている題材には、共鳴する物も多く、やはり好きな物、興味を引かれる物が同じだったかとひとりごちた。
 中でも、江戸時代の言葉の美しさを宇江佐さんも感じ入っているといった章は、当方が宇江佐さんの小説にのめり込んだのと同じ理由である。
 宇江佐さんの実像の一部分ではあるが知る事が出来た。



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