春から夏にかけて、色んな花が見られた木津川の河原も、めっきり花が少なくなりました。
日曜日の午後、花探しをしていた私の目に止まったのは、この赤い色をした可愛いいノイバラの実です。
葉はほとんど無くなり、回りに咲く花の無い藪の中でこの赤い実だけが、一際目立っていました。
このノイバラ、6月頃には、直径2㎝位の白い小さな可愛い花をいっぱい咲かせます。
日本に古くからある原種バラで、源氏物語などの古典文学に書かれている薔薇とは、このノイバラを指す様です。
「卯花の垣根ことさらにしわたして 昔おぼゆる花橘、撫子、薔薇、くたになどやうの花くさぐさを植ゑて、
春秋の木草、その中にうちまぜたり。」 (源氏物語 21帖 少女)
ノイバラ <バラ科 バラ属>
この赤い実は、古くから薬用として使われ、利尿・整腸の薬効があります。
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