山と自然の雑学ノート

山歩き&散歩道で出会った植物などの記録

ノイバラ(野茨)の実

2008-11-12 20:10:18 | 被子植物離弁花

春から夏にかけて、色んな花が見られた木津川の河原も、めっきり花が少なくなりました。

日曜日の午後、花探しをしていた私の目に止まったのは、この赤い色をした可愛いいノイバラの実です。
葉はほとんど無くなり、回りに咲く花の無い藪の中でこの赤い実だけが、一際目立っていました。

このノイバラ、6月頃には、直径2㎝位の白い小さな可愛い花をいっぱい咲かせます。
日本に古くからある原種バラで、源氏物語などの古典文学に書かれている薔薇とは、このノイバラを指す様です。

「卯花の垣根ことさらにしわたして 昔おぼゆる花橘、撫子、薔薇、くたになどやうの花くさぐさを植ゑて、
春秋の木草、その中にうちまぜたり。」  (源氏物語 21帖 少女)


ノイバラ <バラ科 バラ属>


この赤い実は、古くから薬用として使われ、利尿・整腸の薬効があります。

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