公園に植栽されたハクチョウゲの花にアオモンイトトンボが翅を休めていました。
全長約30㍉、腹部の直径は約0.8㍉、正に糸のように細く、胸部側面がパステルカラーの
美しい緑色をした小型のトンボです。
もちろんトンボの仲間なので、花の蜜を吸っているわけではありません。主食は蚋(ぶよ)
などの小さな昆虫を空中で捕食して生活しています。
よく似た種類のイトトンボで、アジアイトトンボというのがいますが、腹部最後尾の3節の
色分けによって見分けることができます。
このアオモンイトトンボの場合は第8節と9節が青い色をしていていますが、アジアイトトンボ
では、第9節と10節が青い色になっています。
したがって、腹部の先端(第10節)が黒ければアオモンイトトンボ、青ければアジアイトトンボ
ということになります。
尚、♀の体色は♂と同色のものと、オレンジ色をしたものがあります。
アオモンイトトンボ <トンボ目 イトトンボ科>
正面から顔を撮ってみました。翡翠のような複眼が中々綺麗です。
トンボの同定はややこしいですね
細部が確認できずに諦めてしまうケースが多いです
アオモンイトトンボとアジアイトトンボの見分け方、明解ですね
トンボの同定ポイントは確かに複雑ですね。
胸部側面の模様の角度や、顔の色、腹部先端の形等々・・・
滋賀県方面へ出かけた時は、固有種のヒラサナエを意識してトンボを見ていますが、
これぞという個体には未だ出会っていません。
トンボの場合も希少種や固有種というのはやはり魅力ですね。