山と自然の雑学ノート

山歩き&散歩道で出会った植物などの記録

ヨコヅナサシガメ(横綱刺亀)

2012-06-02 11:50:08 | 昆虫

ヨコヅナサシガメは、桜などの樹木の幹を棲み家にしている、カメムシの仲間です。

中国や東南アジア原産の外来昆虫で、昭和初期に九州で棲息が確認され、その後、次第に

北へ棲息域を広げ、現在では関東地方でも普通に見られるようになっています。

サシガメの名前が示すように、刺すカメムシで、桜の葉を食草にするイラガの幼虫などを捕えて、

体に長い吻口をブスリッと刺し込み、体液を吸い取る獰猛な肉食性昆虫です。

イラガの幼虫は桜の葉を食害する上、毒毛が刺さると激しい痛みや湿疹を伴う炎症を

起こすので、これを退治してくれる虫は、考え様によっては益虫ですが、不用意にこの虫に

触れて、この吻口で掌などをブスリッとやられると相当な痛みがあり、刺された人の話では

ムカデに噛まれた時より酷いそうです。

私は、子供の頃にクワガタムシを採りにいって、巣穴に潜んでいたムカデにやられたことが

ありますが、痛みは相当酷いものでした。このヨコヅナサシガメに刺されるとそれ以上の痛み

があると言いますから、くれぐれも、掌の上で歩かせて遊ぼうなどとは考えないで下さい。

ヨコヅナサシガメ <カメムシ目 サシガメ科>

吻口は、普段は二つ折になっています。ヨコヅナサシガメ














   

吻口を伸ばして攻撃態勢をとったところ
普段はゆっくりと移動していますが、動きの速い獲物を襲う時は意外に素早い動きを見せます。
ヨコヅナサシガメ















横から見るとこんな感じですヨコヅナサシガメ

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