山と自然の雑学ノート

山歩き&散歩道で出会った植物などの記録

冬の里山ある記

2010-01-02 17:45:17 | Weblog
新春2日目の今日は、近くの井手町野外活動センター内にある里山を歩きました。

さすがに1月の里山では見る花もありません。

落葉樹は、すっかり葉を落とし、春に備えてエネルギーを蓄え、休眠に入っています。

この時期の里山歩きは下見が中心になりますが、この時期でしか見られない

木の実や、木々の冬芽などの観察にも興味深いものがあります。


里山探索の出発点はこのダム湖「大正池」、夏場は若者達で賑わっています。



マガモは管理センターで飼育されたもの、餌を求めて寄ってきます。通称「おねだりカモ」




夏場は暗かった山道も、すっかり葉が落ちて明るくなっていました。しかし花が咲いている気配は全くありません。



アリドオシ<アカネ科 アリドオシ属>
蟻でも刺し通すという細く鋭い棘が特徴です。
5月頃、葉腋に白い花が1~2個付きます。花冠は筒型で先端で4裂します。




ヒヨドリジョウゴ<ナス科 ナス属>
色が鮮やかで藪の中でも、良く目立っています。
ヒヨドリが好んで食べると言われていますが、実際はそれほど食べられていないようです。




イワナシ<ツツジ科 イワナシ属>
この時期は葉だけ、花が咲くのは4~5月頃で、ピンク色の釣鐘形をした可愛い花を咲かせます。
去年は花期を逃したので今年こそ!  実は梨のような味で食べられます。


ヒサカキ<ツバキ科 ヒサカキ属>
来月初めには白い花が開花します。雌雄異株、雌花には雌蕊が一個、雄花には雄蕊が10~15個あります。



ソヨゴ<モチノキ科 モチノキ属>
漢字で書くと「冬青」と書くそうです。雌雄異株



ニワトコ<スイカズラ科 ニワトコ属>  冬芽は姫だるまのような可愛い姿



カンアオイ<ウマノスズグサ科 カンアオイ属>
カンアオイは地方変種が多く、特定するのは困難、同じ種類の分布区域は意外と狭い。


根元に花芽が既にできていました。



タマミズキ<モチノキ科 モチノキ属> 落葉高木
非常に成長が早く、樹高は20㍍にも及びます。秋に結実して、落葉の後
この赤い実だけが残り、花が咲いたように見えます。




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2 コメント

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「冬青」 (ラヴィー)
2010-01-02 23:19:19
新年明けまして おめでとうございます

今年もよろしくお願いいたします

お久し振りです・・・・・・・・・

でも やまぼうし様のブログはこれまで全部目を通し いつも楽しませてもらっています

ソヨゴ「冬青」・・・・・・・・

読み方も漢字もなかなか素敵な名前の植物ですね またひとつ勉強になりました

私のような植物に全く無知な者にとって 今の時期の里山に入っても 目新しいことなど何一つ発見することは出来ません

それ故 やまぼうし様のブログを読むたびに いつも自分の観察力のなさに悲観しております

やまぼうし様のような鋭い眼光とまでは行きませんでしょうが 今年こそ身の回りの何事をももう少しいろんな角度から観察する習慣を身に付けられるようにと思っております
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学ぶ (やまぼうし)
2010-01-03 08:46:06
ラヴィーさん 明けましておめでとうございます。
私こそ今年もよろしくお願いいたします。
「学ぶ」は「真似ぶ」が変化したということを何方かのブログで読みました。
なるほどという気がします。絵画のことはよく知りませんが、
最初はやはり模写を積み重ねながら技法を身に付けていくようですね。
ラヴィーさんの格調高いブログを読む度に
自分の文章力の無さを痛切に感じております。
今年も色々と勉強させて(真似ばせて)頂きますので宜しくお願いします。
ソヨゴは美しい響きを持った呼び名ですね。
日本の古くからの呼び名で、言葉を大切にする日本人のセンスの良さを感じさせます。



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