夏山に咲き乱れる高山植物の花に逢いたくて、凡そ40年ぶりに木曽駒ケ岳を訪れました。
当時は寿司詰め状態の夜行列車で木曽福島駅まで行って、そこから木曽側の2合目まで
タクシーに乗ってアプローチしたものですが、今は高速道路を車で走って中央高速の駒ヶ根 IC
までが京都から約3時間、そこからバスに乗り換えてロープウェイの駅までが30分、ロープウェイに乗ると
僅か7分で標高2612mの千畳敷カールに到着してしまいます。
家を出てから4時間あまりでこんな所まで来れるとは・・・
当時を知る私は、そこに長い歳月の流れというか、登山環境の大きな変化というものを感じました。
まあ、そんな事はさておき、先ずは千畳敷カールに咲き乱れる高山植物の花をご覧ください。
コバイケイソウ<ユリ科 シュロソウ属> 多年草
あまりユリ科の花らしくありませんが、群生する様子は見事です。昨年は全く花を付けなかったので
心配されていたそうですが、今年は例年にない見事な咲きっぷりです。
ハクサンイチゲ<キンポウゲ科 イチリンソウ属> 多年草
漢字では”白山一花”と書き、高山のお花畑に咲く代表的な花の一つで、清楚な白い花がとても印象的です。
背景に見えている黄色い花はシナノキンバイのようです。
チングルマ<バラ科 ダイコンソウ属> 小低木
和名は“稚児車”が転訛したものだそうです。茎の先に径2~3㌢の愛らしい花を1個つけます。
モミジカラマツ<キンポウゲ科 モミジカラマツ属> 多年草
千畳敷カールでは、コバイケイソウの群落に混じって所々で見られます。和名は掌状に裂けた葉をモミジに
ミヤマキンバイ<バラ科 キジムシロ属> 多年草
シナノキンバイ<キンポウゲ科 キンバイソウ属> 多年草
ミヤマダイコンソウ<バラ科 ダイコンソウ属> 多年草
クロユリ<ユリ科 バイモ属> 多年草
元々、北地の草原に生えるユリ科の多年草なので、関西に住む私達には馴染みの薄い花ですが、
千畳敷カールではごく普通に見られます。
高山の岩石の割れ目や砂礫地に生えるキキョウ科の多年草ですが、如何にも高山植物らしい雰囲気に
何ともいえない暑さが日本列島を覆っていますが、信州の高山地帯はやはり別世界です。
天気は曇りがちで展望は今一つでしたが、涼しくて爽やかな風の中、
様々の高山植物を眺めながら歩く楽しい時間が過ごせました。
自然環境、政治、経済等々、どれも老境を生きる我身には堪えることばかりですが、健康第一に
若さを見失うことなく日々を過ごしたいなぁと思う今日このごろです。
高山植物の数々拝見しました。どれも可憐な花ですね。
昨日から我が家は灼熱の世界で、煮えたぎるような
気温で、完全にバテました(笑)。これからの日本
熱帯化していくのでしょうか、
今年の冬は、反対に厳冬のシーズンがやってくると予想されていますが、原油高騰は停まらないような気がします。