真夏の強い陽光が差し込む林道上でもがいていた、体長60mm程の大型の
カミキリムシです。
和名はウスバカミキリで、厚みが薄く軟質な上翅の特徴に由来します。
夜行性で飛翔性が高く、灯火にも飛来しますが、この時は歩くこともおぼつかない
モゾモゾとした動きをしていました。夜になると一転して行動が活発になるようです。
成虫の食性はよく判りませんが、幼虫は生木の枯死部分や、立ち枯れ、倒木の
材部を食害し穿孔します。しかし、これらは材木として利用されるような良質な
ものではないため、重要な害虫とはみなされていないようです。