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朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

博多の味が楽しめる「立川球場」 『野球鳥』

2021年07月19日 | 居酒屋・バー
今もそうなのかは知らないが、数年前までは、西武球場でライオンズと戦うチームは、
試合後は球場がある所沢市ではなく、私の地元・立川市へ移動し、駅近くのホテルに宿泊するのが常であった。
チェックイン後の選手は当然、夜の街へ繰り出すため、市内での目撃情報は多数。
繁華街とは離れた場所に住んでいた私も、『松屋』に深夜1時過ぎに現れ、「牛めし弁当」を2個買って帰る伊良部秀樹さんや、
こってりラーメンの『天下一品』で、なぜか食事メニューを頼まずコーラだけ飲んでいた福浦和也さん、
さらに、私の声掛けを1度目は無視し、2度目は「はい?」と、返答した片岡篤史らを見かけたことがある。
この場合の「はい?」は、ドラマ「相棒」の右京さんが使うヤツに、さらに不快感を増した返答で、
訳すと「んあ!? なんだよメンドくせーな」となる。ムカついたので片岡だけ敬称略。

当時のパ・リーグは、ろくにTV中継もなく、今より全然マイナーだったので、
実績のある一流選手でも騒がれないためか、個室もなく小汚い…イヤ、庶民的な店で飲んでいたりする。
なので、立川駅周辺の個人経営のお店には、パ・リーグ選手のサイン色紙がよく飾ってある。
その中でも、特に色紙が多いと思われるのが、今回紹介する『野球鳥』さん。
立川駅南口を出て、ウインズ近くの細道に入る、ちょっとわかりづらい道に店舗はある。

※上記画像はだいぶ前に撮影

店内に個室はなく、いわゆる庶民的なお店だが、決して小汚くないので誤解のないよう。

店主は福岡の同名店で修業したそうだが、立川店ではなく『野球鳥 立川球場』と名乗っている。
お店の特徴は、「やきゅうどり」の店名どおり、野球ファンを歓迎していることの他、
福岡・博多風のやきとり=串焼きが食べられること、九州の料理や焼酎が用意されていること、
そして店主夫妻は、福岡の球団・ホークスの大ファンであることが挙げられる。


上記看板は、常連さんが作ってくれたものらしく、モデルの松田宣浩選手も公認しているそうだ。
プロ野球のシーズン中は当然、店内のTVで試合中継を放映しており、
スポーツバーのように、店主もお客も一緒になって、ホークスを応援するのではないか。
私はオリックス・バファローズのファンなので、その時期の入店は遠慮している(苦笑)。

なお、店主の出身は九州ではなく、東京の岩倉高校野球部のOBで、


桑田・清原時代のPLを破り、春のセンバツで全国制覇を遂げた代(1984年)の、ちょっと先輩にあたると聞いた。
店内にはホークスなど野球関連の書籍やグッズ、そして、大勢の選手のサイン色紙やボールが飾ってある。


上記画像はごく一部で、サインは壁一面に展示してある。選手の間でも有名なお店なのだろう。

メニューは、料理もお酒もいろいろ揃っているが、一部を野球用語で呼ぶのがユニーク。
たとえば串焼きメニューはこちら。左に野球用語、右に商品内容を記載している。


「ニューボール」=うずら卵や、「グラブ」=しいたけなどは、見た目から名付けたのだろう。
「ランダンプレイ」とは、野球を知ってる方はご存知だろうが、走者を複数の野手が挟んでアウトにする動きのことで、
鶏肉でネギを挟む、ねぎ間日向鶏は、なかなかうまいネーミングである。
その上の「早朝野球」=日向鶏ももはおそらく、新鮮な朝引き鶏、という意味ではないかね。
なお、注文するときは「うずらと鶏もも」などと、普通の呼び方でも大丈夫。
串焼きメニューだけでなく、男性用トイレに入ると下記の貼り紙も。


“イチローさんばりのレーザービームのピンポイントでお願い”とは、シャレが効いている(笑)。
要するに、1982年開幕戦の小林繫みたいなのはダメだってこと。いつもながら例えが古くてスマン。 
※知らない方は「阪神小林 開幕戦サヨナラ」で検索を

最初に出されるお通し(330円)が、博多の串焼店らしく生キャベツと、日替わりの一品。


このキャベツを、こちらでは「天然芝」と呼び、1度お替わりできる模様。
さっき書いたように、九州の焼酎は豊富に揃っているが、ビールやサワーなどもある。
特に瓶ビールは、キリン、アサヒ、サッポロと3種用意されているのが素晴らしい。
野球鳥さんには一応、15年ほど前から通っており、以下で最近注文した料理を紹介していこう。

まずは私の好物である「餃子」638円。九州の餃子はひと口タイプが多い印象だが、こちらのは大きめのが8個。


だが、小皿に柚子胡椒が付くのは、やはり九州風。味の方は、肉多めでビールに合うタイプだった。
続いては、お店自慢のやきとり→串焼き類。とある日は、下記の商品をオーダーした。


左から順に、
「タイムリーヒット」「サヨナラヒット(小)」「スリーボールたれ」「ランダンプレイ」「スリーボール塩」「代打一発屋」。
普通に書くと豚バラみそ、牛ハラミ串(小)、国産つくねたれ、ねぎ間日向鶏、国産つくね塩、ししとうベーコンとなる。
それぞれの価格は、さっきのメニュー表で確認してほしい。
どの串も満足できる味と焼き具合だったが、特に、博多ではよく食べられる豚バラはウマかったね。
あと、大好きな黄身ちゃんをもらったのは、つくねに付けて食べるため。もちろん、他の串物も付けて食べた。


濃厚な卵黄で、肉やタレの旨味をしっかり受け止めてくれる。
卵黄の価格は記憶にないが、次に訪問したときは「たまごやき」のプレーン748円を頼んでみた。


福岡で飼われている特別な玉子を使用しているそうで、やや割高でも納得。
チーズや納豆、博多らしく明太子入りもあるので、それらも試してみたい。

串焼きや玉子焼きと並ぶ、こちらの自慢メニューのひとつが、これまた九州名物である【もつ鍋】。
醤油味、味噌味、辛味噌味があり、注文は2人前から。私は「定番」と説明のあった醤油味を食べたことがある。
注文後、ガスコンロやお鍋は用意してくれるが、作り方の説明は特になし。


こちらは横からのアングル。2人前なので、野菜が山盛りである。嬉しいやら恐ろしいやら(苦笑)。


とりあえず自己流で、野菜を出汁に浸したり、アクを取ったりしながら、グツグツ煮込まれるのを待つ。
下記の状態になれば、「もつ鍋・醤油味2人前」完成!

※私が食べたときの価格は1280×2=2560円+消費税

たっぷりのキャベツと玉ねぎが主体だからか、味もそれほど濃くなく、上品な味わい。
牛もつだけでなく、つくねも入っており、ウマくて栄養があって身体も温まる、最高のツマミだ。


唯一の欠点は、ひとり客には量が多すぎること。まあこれは、地元に飲み仲間がいない私が悪い(泣)。
ある程度食べたら、シメとして「チャンポン麺」220円か「卵付き雑炊」440円を追加できる。
玉子好きの私は当然、雑炊をチョイス。こちらは客任せではなく、鍋だけ一度厨房に下げ、
女将さんが調理したのち、再度提供される。


もつ鍋の旨味を存分に吸い、溶き玉子も絡んだ雑炊はべらぼうに美味で、満腹なのも忘れて全部食べてしまった。
今度は味噌味も食べてみたい。ただし、ひとりじゃキツイので、一緒に食べてくれる方募集! 
※もつ鍋はテイクアウトも可能

その後、緊急事態宣言を受け、お店は臨時休業に。春先に一度、最近も数日間だけ再開したが、すぐに元どおり。
私が最後に訪問したのは、一時的に宣言が明けた4月の某日。
店に着いたのが18時半頃。19時で酒提供は終了なので、少しだけ飲めれば…と思い入店。
おつまみとして、ホワイトボードに書かれていた「とり天」638円をオーダー。


天ぷら自体は淡泊な味だが、右上の添付タレがウマい。お通しのキャベツも付けて食べた。
なお、とり天のタレのさらに右側に、チラッと写っているモノがある。
それは、さっき書いた店内にある野球関連書籍の中の一冊であり、
私が訪問するたびに読ませていただいている「さらば 大阪近鉄バファローズ」である。


ひとりで飲みに来て、常連客と店主夫妻の会話に混ざれず孤立しても、これさえ読んでいればさみしくない。
まあ、ホークスファンの集まる店で、バファローズの本なんか読んでいるから、孤立するのかもしれんが(苦笑)。
なお、店主は一見、不愛想な職人タイプに見えるし、私もあまり会話したことはないが、
会計後は厨房から出てきて、出口でお見送りしてくれるなど、実は温和で誠実な方である。
元々、こちらのお店を知ったのも、とある場所で店主にお会いしたのがきっかけで…この続きはまた改めて。

この日はビールを2本飲み終えたところで、19時を過ぎたのでお会計。
「次回は、じっくり飲ませていただきます」と挨拶して退散。その後は、再度の緊急事態宣言。
そして最近、何度目かの緊急事態宣言により、私は再訪できぬまま、野球鳥さんは8月22日まで休業となった。
なので、拙ブログを読んで「おお、この店行ってみたい!」と思ってくださった方には申しわけないが、
営業再開予定の来月22日まで、どうかお待ちいただきたい。待っただけの価値は絶対にあるので。

なお、こちらの店名とは無関係な、市営立川球場ではただいま、高校野球都大会の予選を開催中。
無論私は、どちらの「立川球場」も好きである。ガンバレ野球鳥、ガンバレ高校球児



野球鳥 立川球場
東京都立川市錦町2-1-21
JR立川駅から徒歩約4分、多摩都市モノレール立川南駅からはもっと近い
営業時間 以前は17時半~23時半 最近は20時閉店
定休日 最近は日曜、火曜
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