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朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

生涯最高の冷奴で一杯 一橋学園『豆家』

2022年10月07日 | 居酒屋・バー
居酒屋のお通しや、食堂の定食の小鉢などでも見かける「冷奴」

※花小金井『錦乃』の「チキンカツカレー」。冷奴と乳酸菌飲料付き

提供されれば口にするし、不要に感じたことはないが、美味しいと思えたこともなく、
ここだけのハナシ、有料の冷奴を食べたこと、言い換えれば、冷奴の単品を注文したことは、たぶんなかったはず。
そんな私が、人生初の「冷奴注文」をしたのが、一橋学園にある居酒屋『豆家』さん。
屋号からもわかるとおり、お店の自慢は、豆乳から作る自家製豆腐だ。

初訪問は数ヶ月前。近所の『中華そば と』で一杯やった帰りに、もう少しだけ飲みたくて、立ち寄ってみた。
店内はカウンター席に、4人テーブル席がふたつ。いかにも腕の良さそうな男性店主が迎え入れてくれた。
ドリンクとして、「午後の紅茶無糖ハイ」をオーダー。価格は当時420円。
個人的には、ウーロン茶や緑茶より、午後ティーの方が好きなので、他の居酒屋でも出してほしい。
なお、「10月から値上げの予定」と聞いたので、以下で紹介する価格は、現在とは異なることをご理解いただきたい。
おつまみメニューはこちら。真っ先に表記されているのが「自家製秘伝の冷奴」で、


途中にある「本当はメインの出来たて豆富」という商品からも、豆腐への自信を感じさせる。
まずは「出来たて玉子豆富」530円と、餃子好きとしては頼まずにいられない「蒸ギョーザ 3ヶ」420円を注文。
聖蹟桜ヶ丘の『三太』さんと同様、こちらも蒸し料理を得意としているようだ。
数分後、まずは餃子が蒸し上がった。サイズはやや小さめ。


皮は、蒸し餃子ならではのしっとりとした食感。中身は、どこかで食べた記憶のある味。自家製ではないのかな? 
続いて玉子豆腐…ではなく玉子豆「富」が完成。


できたて熱々で口内ヤケドしそうなので、ひとまず取り皿に置いて冷ます。


ほんのり出汁が効いており、温かいので玉子豆腐というか、具なし茶碗蒸しのよう。
せっかくなので、「自家製秘伝の冷奴」420円か、「本当はメインの出来たて豆富」530円も試してみたくなった。
両方頼めばいいのだが、万年金欠かつ、豆腐単品にお金を払ったことがない私には、計950円はやや抵抗がある。
店主に「どちらがオススメですか?」と質問してみたところ、「双方の合い盛りもできます」と教えてくれた。
こちらがその「合い盛り豆富」。正しい商品名と価格は忘れたが、500円しなかったはず。


左がメインの豆富で、右が秘伝の冷奴。「冷奴には味が付いてますので、そのままどうぞ」とのこと。
まずはメイン豆富から。「出来たて」ではないが、それでも豆乳の旨味をしっかり感じる。
続いて冷奴を、食べてみると…おおっ、めちゃくちゃウマい!
自家製の豆腐自体も美味しいのだろうが、出汁がほどよく効いており、上質の豆腐とベストマッチ。
つい興奮してしまい、人見知りの私にしては珍しく、「こんなに美味しい冷奴、初めてですよ!」と、店主に喜びを伝える。
一見職人風の店主だが、話してみると温厚な方であった。「酒しか信じない」とプリントされたシャツを着てるし(笑)。
紅茶ハイも何度かお替わりし、シメとして豆腐料理の一種である(?)、「豆乳玉子プリン」420円も追加。


甘すぎず、硬すぎず柔らかすぎす、すべてがちょうどいい絶妙のバランス。冷奴だけでなく、このプリンもウマい!


さすがに酩酊・満腹となったが、大きな満足も得られたところでお会計。
「今日は他で飲んできたので、次回はシラフで来ます」と店主に告げ、その数日後には、友人と再訪した。

ドリンクはビール、焼酎、日本酒、ハイボールなど、普通の居酒屋にあるメニューはだいたい揃っている。
最初は「キリンラガー中瓶」550円、そのあとは例の無糖紅茶ハイをお替わりしまくった。
ふたりとも空腹だったため、つまみをバンバン頼んだので、以下で紹介していく。
まずは前回気に入った、自家製秘伝の冷奴を、友人とひと皿ずつ。


繰り返しになるが、冷奴を単独注文したのも、美味しいと感動したのも、ここ豆家さんが初めてである。
続いて、「梅水晶」420円と、「蒸し枝豆」420円。茹でていない枝豆は初めて食べたかも。


とろけるような歯応えの蒸し豚が、千切りキャベツに乗った、「蒸しチャーシュー」640円。


豆腐の仲間である油揚げも頼んでみようと、「栃尾油揚焼」530円もオーダー。


他の店でもよく頼む、「牛すじ豆富」は640円。あっさりとした味付けであった。


ホワイトボードにあった日替わりメニューから「出汁巻き風オムレツ」580円も注文。


店主は和洋中の調理を経験したそうだが、和食の影響か、チャーシュー以外は味付けが上品であった。
「豆腐作りだけはマジメに覚えました(笑)」と語っていたが、言葉とは裏腹に、どの仕事もマジメだったはず。
昔はどの町にも豆腐屋さんがあり、夕暮れ時には移動販売しているラッパの音色が聞こえたものだった。
手作り豆腐がなかなか食べられない今の時代、豆家さんの存在は貴重である。

こちらは、正午にはオープンし、そのまま中休みなしで夜まで営業している。
下記画像のような【定食めにう】もあり、「夜もやっています!」の言葉どおり、昼以外の時間帯でも注文できる。


私と友人が飲んだ日も、ドリンクを注文せず、定食だけ食べて帰る客がいた。
つい先日は私も、月イチでチャーシューを購入している『なにや』さんの帰りに、ランチを食べていくことにした。

※この日のチャーシューは、やや小ぶりだったので2本購入

さっきの定食メニューから、食べたことのない「鶏の唐揚定食」を選択。
「チャーシューエッグ定食」も気になったが、帰宅後に「なにやチャーシュー」を食べるからね。
価格はどれでも800円で、「おかず以外おかわり自由!!」の太っ腹サービス。
しばらくすると、ご飯、味噌汁、冷奴、マカロニサラダを載せたお盆と、おかずの唐揚げがやってきた。


マジメな店主ゆえ、ご飯と味噌汁も手抜きなし。米の炊き加減も味噌の出汁加減もベスト。
また、小鉢がマカロニサラダなのも、お新香が嫌いで、マカサラ好きな私には嬉しい。
そして、例の絶品冷奴が付いてくるのも素晴らしい! サイズこそ小さいが、お替わり自由だし。
若い頃の私だったら、冷奴・マカサラ・味噌汁だけでも、ご飯3杯はイケそうだ。
もちろん、主菜である唐揚げも、鶏肉自体の旨味を残した、くどくない味付けでご飯が進む。


店主は最初は冷たい麦茶を、そしてご飯が食べ終わる頃を見計らって、熱いお茶を出してくれた。


心遣いはありがたいが、ご飯はなくなったが、まだ唐揚げが残っていたので、
「すみません、追加で無糖紅茶ハイをお願いします…」。そう、豆家さんは夜でも食事ができるのと同時に、
昼間っからでも酒が飲めるのである。中休みナシなのもありがたいね。
ついでに、酒のツマミとして、冷奴とマカサラもお替わりしてしまった。


この冷奴が食べ放題ならば、酒が無限に飲めそうだが、さすがにこれ以上のお替わりは遠慮し、
無糖紅茶ハイも、2杯でやめておいたので(←もう1杯飲んだのかよ)、お会計は1640円。
飲酒さえしなければ(笑)、ご飯などがお替わりできて800円と破格。※先述したように、10月から値上げの予定
最近、一橋学園には激安中華チェーンの『日高屋』がオープンし、若い世代の客に好評なようだが、
食事をするなら、豆家さんの定食の方が断然オススメである。
若者たちよ、豆家さんでメシを喰え! あ、よろしかったら他の世代の方もぜひ。 



豆家
東京都小平市学園東町1-14-8
西武線一橋学園駅から徒歩約5分、青梅街道駅からも約10分、JRなら新小平駅から約15分
営業時間 12時~23時 22時ラストオーダー
定休日 水曜
※定食の過度なお替わりはご遠慮ください
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