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朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

「いまどきな~んと?!」この価格! 国分寺『うな太郎』

2022年12月16日 | 定食、食堂
最近、いろんな食料品の値段が上がっている。
ハンバーガーや牛丼の価格変更は、よくニュースになっている反面、元値が安いのでダメージは少ない。
私がもっとも憂いているのは、近年の「ウナギ」の価格である。
ハンバーガーなどは、ほんの数十円程度だが、うな丼なんて、毎回数百円単位で値上げしている。
私がたまに通っていた、地元で評判の鰻屋も、初訪問から数年間で、千円以上高くなった。
稚魚の不漁や、生育にかかる費用の高騰など、やむを得ない理由があるのはわかるが、
万年金欠の私にとって、最近のウナギは、ちょっと手が出しづらい価格帯である。

ウナギは、蒲焼、白焼、串焼、う巻きなどの食べ方があるが、
私はやはり、一番ポピュラーな、蒲焼+ご飯の「うな丼・うな重」が好きである。
【お手頃価格のうな丼・うな重】で、私が真っ先に思い浮かべたのが、大塚の『うな鐵(てつ)』。
同名のウナギ屋は、都内にいくつかあるようだが、私が入ったことがあるのは大塚店のみ。
そちらのうな丼は、私が食べた当時も今も、お新香・味噌汁付きで1杯440円!
安価の理由は、下記画像のとおり、「ウナギ抜き」だからである(笑)。


正しい商品名は「うなぎのタレ玉子かけご飯」で、うな丼とはやや異なるかもしれない(←異なるだろ)が、
甘辛いタレをまぶしたご飯に、私の好きな生玉子をかけて食べるのだから、満足度はかなり高い。
なお、さすがの私もタレご飯だけを注文したのではなく、その前にお酒や蒲焼も頼んでいるので、念のため。

【お手頃価格の、「蒲焼が乗る」うな丼・うな重】ならば、国分寺の『うな太郎』だ。
店頭の看板には「いまどきな~んと?!」と、今回のブログタイトルと同じ文言が記されている。


かつては、このキャッチコピーと一緒に、「うな丼」の価格を記した貼紙(?)があったはず。
私の最も古い記憶は、「いまどきな~んと?! うな丼600円」だが、500円の時代もあったかも。
はっきり断定はできないが、600円だったのは、たぶん今から20年ほど前。
当時でも破格のうな丼だったが、その後は700円、800円…と、徐々に価格が上がっていき、
気付けば画像のように、貼紙はなくなり、別枠のメニュー用紙に価格を記載するようになった。
現在のうな丼は1430円。他店と比べれば安いが、「いまどきな~んと?!」と驚くレベルではないかも。

お店の前は何度か通っていたが、初めて入店したのは2011年。
軽く飲み食いしたあとのシメに頼んだ、「うな丼」のガラケー画像が残っていた。味噌汁付きで当時980円。


蒲焼のサイズは、廉価チェーン『宇奈とと』の「うな丼」よりも大きく、味と質は当然、上回っている。
ただ、小さい蒲焼とはいえ、20年前がワンコインの500円で、現在も590円でうな丼を提供している、
宇奈ととの営業方針は素晴らしいと思う。利用する気はないけど(笑)。

うな太郎さんも、個人店とは思えぬサービス価格だが、それでもウナギはやはりウナギであり、
調子に乗って注文していると、居酒屋や中華食堂のような、お手頃価格では済まない。
また、飲んだあとのシメとしても、ウナギよりはラーメンなどを選びがちだし、
お店周辺には『武道家』『紅』『淡淡』などの名店が揃い、夜の閉店時間も早いため、
気付けば11年間もご無沙汰してしまい、今年ようやく、久々の訪問を果たしたのであった。

ランチタイム終了間際にお邪魔したので、飲酒はせず食事のみのオーダー。
卓上にあった食事メニューがこちら。普通のうな丼の他にも「上」や「ダブル」、さらに「うな重」などもある。


安いのはうな丼だけでなく、メニュー表下段の定食や丼も、610円~という安さ。
そのお得な定食の中から、「牛皿定食」(並)を選び、ホールのおばちゃんに告げる。
カウンター席が空いているのに、ひとり客の私をテーブル席へ案内してくれたり、
「お茶は温かいのと冷たいの、どちらにしますか?」とたずねてくれたりと、おばちゃんはなかなか親切だ。
鰻屋さんは、高級かつ緊張感漂うイメージがあるけど、こちらのお店はアットホームな雰囲気である。

牛皿は、牛丼チェーンのように作り置きだと思っていたが、厨房の旦那さんは、注文後に煮込み始めた様子。
数分後、ご飯、味噌汁、お新香がセットになった、牛皿定食が完成。


牛肉独特の旨味や、玉ネギのシャキシャキ感が残っており、やはり作り置きではなかった。


ひと口食べてみれば、間違いのない味。後述するが、うな太郎さんはウナギ以外の料理もウマいのだ。
続いて白米にパクつくと、ご飯自体が美味しい! 牛皿より先に食べ終えてしまったので、
迷うことなくご飯をお替わり。ついでに「生玉子もらえますか?」とたずね、付けてもらった。


伝票を見たら、生玉子は50円、追加ご飯は220円であった。「ライス大盛」80円の方がお得だったね。
残った牛皿と玉子で、自家製ミニ牛丼を作成。お米の質がいいから、当然ウマい。


七味も振りかけ、ガツガツとかき込み、満足・満腹で「ごちそうさまです」。
会計時、おばちゃんに「ご飯があまりに美味しくて…」と、昼営業の終了時間ギリギリになったことをお詫びし、
「今度は夜、ウナギを食べに来ます」とも告げて、この日は退散。

つい最近、約束どおり夜の時間帯に、3度目の訪問。
こちらは、さっき載せた食事メニューの反対側。「ライス」は220円と記してあった。


まずは「ビール(中びん)」620円と、鰻串から「塩焼」430円、「きも焼」220円、「かぶと焼」200円に、
最初の訪問時に、うな丼を食べる前にも注文していた、「しょうが焼」の単品510円をオーダー。
さっき書いた、「後述する、ウナギ以外のウマい料理」の正体である。 ※11年前は480円だった
まずは、千切りキャベツの上に、豚肉が段々に重ねられた、しょうが焼きが登場。


おばちゃんに「マヨネーズ要りますか?」と聞かれ、「お願いします!」と即答。


豚の脂身由来の甘味と、生姜タレの甘じょっばさが混合し、11年前と変わらぬウマさ!
さらに、タレとマヨが絡んだ、付け合わせのキャベツが、これまた絶品!


以前、橋本『よしの食堂』のときにも書いたが、野菜嫌いの私も、「焼肉タレ+キャベツ」は喜んで食べる。
すぐにビールが空いたが、酒だけでなく、ご飯もススムと思われる。このしょうが焼が510円とは!
現在、『松屋』の「豚生姜焼」単品でさえ530円なのだから、うな太郎さんのは破格。
個人的には、しょうが焼こそ「いまどきな~んと?!」と、驚嘆・称賛すべき商品だと思う。

数分遅れて、串焼3種も登場。上からかぶと、きも、ウナギ塩である。


かぶとは小骨が多く苦手なのだが、こちらのは柔らかく蒸されているのか、骨が気にならなかった。
きもは独特の風味と苦みが、いかにも滋養強壮効果がありそう。
塩焼は、いわゆる短冊で、ホロリと崩れる柔らかな身と、軽い塩分の組み合わせが絶妙。

ビールから「ウーロン割」460円にチェンジしていたのだが、ウナギにはやはり「日本酒」だろうと、
1合460円を熱燗で追加。銘柄は「多摩自慢」だと思う。口当たりがよく、すぐに酔いが回った(笑)。


しょうが焼も串焼もたいらげ、日本酒を半分残した状態で、いよいよシメのウナギを頼むことに。
初回が「うな丼」だったので、今回は「うな重」2240円を選択。ご飯が美味しいので、+40円で「中盛」にした。

数分後、先にお新香が来て、少し遅れてから肝吸いと、うな重が運ばれてきた。


フタを開け、蒲焼ちゃんとご対面。うな丼のよりも大きく、期待が高まる。


串焼と同様、口の中でホロリと崩れる柔らかい蒲焼を、美味しいご飯がしっかり受け止める。
タレは、私好みのくどく甘ったるい味ではなく、万人受けしそうなサラッとした辛さ。
ブレちゃったけど、こちらが断面。ご飯中盛だが、そんなに多くはない。まあ+40円だしね。


淡泊な風味の肝吸いは、単品だと250円。口直しと酔い覚まし(?)に最適。


味噌汁より200円高い肝吸いも付くし、うな重の2240円という価格は、うな丼よりお得かも。
というか、味噌汁がいまどき50円というのもスゴイ。牛丼チェーンより安いではないか。
久しぶりに専門店のウナギを食べて、心もお腹も満たされたところでお会計。

滞在中、20代と思われる若者客が複数来店。その中には大学生風の単独客もいた。
あの若さで、鰻屋にひとりで入るとはたいしたモンだ…と思ったが、彼の注文は「焼肉丼を肉とご飯大盛で」だって。
彼らにとってうな太郎さんは、普段使いできる大衆食堂なのだろう。
懐具合は学生レベル(泣)の私も、うな太郎さんなら気軽に利用できる。
次は「しょうが焼定食・肉ダブルのご飯大盛」か…あ、「特うな重」も食べたいな。



うな太郎
東京都国分寺市本町2-3-4
JR、西武線国分寺駅北口から徒歩約2分半
営業時間 11時半~14時半、17時~22時半
定休日 木曜
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4 コメント

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日が沈む前に飲む酒はウマい様へ。 (りくすけ)
2022-12-16 18:04:25
お邪魔します。

ウナギ抜きのうな丼、
驚きました(笑)。
でもウマそう。
値段が高くて尻込みするうなぎですが、
タレ&卵かけご飯はアリですね。
今度ウチでもやってみます。
そして「うな太郎」さん、
いいお店ですね。

今回もごちそうさまでした。
では、また。
返信する
Unknown (日が沈む~(略))
2022-12-16 22:11:14
りくすけ様、
コメントありがとうございます。

私は汁かけご飯が大好きなので、うなぎのタレ丼は大ヒットでした。
今回紹介した『うな太郎』さんの、
「しょうが焼」タレ丼・キャベツ&マヨネーズ添えも、
絶対にウマいと思います。
返信する
Unknown (Tommy)
2022-12-21 23:58:36
2回目の投稿になります。
うな鐡は都内で私の一番好みの鰻屋さんです。
いつもきも焼きを食べてから梅重をご飯少し多めで頼みます。
最近訪問していませんが、やはり少し価格も上がったのでしょうか。半年に一回くらいは行きたくなる店です。
また、昼のランチの焼き魚定食がコスパ良く気になっております。
返信する
Unknown (日が沈む~(略))
2022-12-23 22:39:35
Tommy様、
コメントありがとうございます。

『うな鐡』大塚店には、一度しか行ったことがないので、
最近の価格などはわからないのです。
コロナ禍もあり、都内のお店は、だいぶご無沙汰しています。
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