嘗て橋本宿であった一角、相模原市緑区橋本に鎌倉建長寺末寺の臨済宗寺院「橋本山香福禅寺」はある。1400年代初期に建長寺67世蔵海性珍が開山、矢嶋左近某が中興した。本尊は運慶作の「地蔵菩薩」である。風土記には当寺の支院として「延寿堂」と「常慶庵」があることが記載されている。秋葉大権現碑から進むと江戸時代後期建立の「四脚門」がある。門を潜ると左には入り母屋づくりの「本堂」、右には「客殿」がある。客殿の前にはモミジやヤマボウシなどの木々に囲まれた苔むした池が配置されている。貞亨3年鋳造の「鐘楼」、本堂左手には橋本本宿より移された薬師如来を安置している「薬師堂」と「六地蔵」、禅庭中央には本堂前には威風堂々ご神木の存在感を示している樹齢400年超えの「高野槙の大樹」がある。(1807)
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