小田原本町に旧小田原宿の鎮守「松原神社」はある。創建は久安1年(1145)~久安7年(1151)、祭神は日本武尊。後北条氏の尊崇厚く社領1万石を拝領、天文年間(1532-1555)には山王原村松原の海中より出現した十一面観音を本地仏として祀ったことから「松原大明神」と呼ばれ、江戸期には小田原19宿の代表格「総鎮守」であった。明治2年に「松原神社」と神号を改め明治6年には足柄県の「県社」に列せられている。かつて東海道と甲州道が交差する交流の中心地に松原神社はあり、町名も当社の門前を表す「宮小路」といわれその通りすぐ鳥居がある。「一の鳥居」をくぐると「神池」、その先に「二の鳥居」がある。右に「手水舎」、石段先右手に「吉兆の亀」像がある。そして正面に「拝殿」がある。新年とあって勉学を祈願した沢山の絵馬がたくさん奉納されていた。(1601)
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