太田道灌より与えられた守護仏「平尾山東光寺」

横浜市神奈川区東神奈川に金蔵院の末、真言宗智山派寺院「平尾山東光寺」は鎮座している。小机城で「太田道灌」と戦って敗れた神奈川付近の所在武士団の首領であり小田原北条氏の家臣であるった「平尾内膳」が道灌(1432-1486)の守護仏賜り当寺を草創(創建)と伝わる。本尊は藥師如來である。文化9年の地震により堂宇全て破壊するも、文政・天保の頃は住僧もなく、殆ど廃寺同様であつた。ついで明治元年宿中の大火に類燒、明治34に再興した。同40年に台風で山門が倒潰、大正12年の関東大震災時に庫裡また倒潰、第二次世界大戦、米軍による接収など、災難を乗り越え昭和34年に再建、現在に至る。JRと京急の東神奈川駅近くの住宅街の一画構えられている山門=寺号標より入山すると境内正面に鉄筋コンクリート造りの「本堂」、右に庫裏がある。また手入れの行き届いた境内には「不動堂」と「薬師堂」がある。当寺は寅歳武南十二薬師如来霊場11番、東国八十八ヵ所霊場19番である。(2304)