古都鎌倉の顔、シンボル的存在は何といっても「鶴岡八幡宮」である。流権現造の朱塗りの「本宮」(上宮)も荘厳で美しいが、当宮の境内の第三の鳥居まで通じる日本に唯一残されている遺構「段葛」といわれる参道で他社とは異なった特色と美しさを有している。当八幡宮の参道「若宮大路」は養和2年(1182)、源頼朝が妻「政子」の安産祈願のために造営させたと伝えられている。鶴岡八幡宮の社前の道は曲がりくねっていたため道を直線として由比ヶ浜まで通じさせた。遠近法を取り入れ葛石を積み上げて造られたこの「段葛」(参道)は若宮大路の中で「二の鳥居」から鶴岡八幡宮までの車道より一段高い(中央に幅9m、高さ45㎝)の歩道となっている。歴史ある段葛の石積みのひび割れ、立ち枯れ始めた桜の植え替えのため2014~2016整備工事を行って新しくなった。ここは春には桜回廊となり美しい参道と化し幻想的な空間となる。又ここ「段葛」と若宮大路の両サイドに建ち並ぶ新旧の建物やお店が見事に融合&調和し風情を光景を創り出している。(2006)
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