川崎市中原区宮内に「まんが寺」と呼ばれている真言宗智山派寺院の「春日山常楽寺」(医王院)は鎮座している。当寺は奈良時代に聖武天皇の直御願所として行基が開山、創建したとされる。平治元年(1159)には宮中の祈願所となった。本尊は平安時代作と伝わる木造聖観世音菩薩立像をはじめ大日如来、木造釈迦如来坐像、木造十二神将立像は川崎市重要歴史記念物に指定されている。隣接する宮内「春日神社」の別当を務めていた。昭和43年(1968)の本堂改修の際には「まんが好き」の和尚を慕って、漫画家達が本堂の襖や壁画にまんがを奉納したことから「まんが寺」と呼ばれるようになった。現在は先々代住職と親交のあった漫画家の作品を集め公開している。境内には神奈川県の天然記念物に指定されている「スダジイ」や「シラカシ」などの常緑樹が生い茂り、まんが筆塚も立つ。当寺は玉川八十八ヶ所霊場26番札所である。(2504)








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