菊池のぶひろの議会だより

日本共産党 桜川市議会議員 菊池のぶひろの活動報告です

県西総合病院「常勤外科医ゼロ」の詳報

2016年03月18日 21時59分05秒 | 議会
 今日の朝日新聞茨城版のトップ記事には、
 桜川の県西総合病院、来月以降「常勤外科医ゼロに の見出しで、県西病院組合議会での中原院長の答弁内容が、詳しく報道されています。

 これは、昨日の県西病院組合議会で、私が、「千葉大学の派遣外科医3人が撤退となった」件について質問し、中原院長が詳しく答弁した内容を報道したものです。

 朝日新聞の吉江宣幸記者が、私が一般質問で取り上げることを知り、取材して書いたものです。吉江記者の記事は、中原院長にも取材をして書いているので、正確ですし、まとまっています。
 その記事を引用し、「千葉大派遣の外科医3人の撤退の経緯」紹介いたします。

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 県西総合病院には12の診療科がある。許可病床数は299だが、医師不足などの影響で実稼働の病床数はそれを100以上下回る。最大30人以上した常勤医は現在15人。うち内科は4人で、外科医は3人だ。県西総合病院は筑西市民病院と再編統合され、2018年10月、新中核病院として開院することが決まっている。

 3人の常勤外科医は千葉大からの派遣だ。中原院長によると、昨年12月初め、千葉大の責任教授から連絡があり、3人の「撤退」を告げられたという。教授との面会を試みたが、会えなかったという。

 事務組合長の大塚秀喜・桜川市長も教授に「派遣継続」要請を試みたが、面会はかなわず、1月下旬、3人の引き上げが正式決定した。同時期、消化器内科の常勤医の退職も決まったという。

 組合議会から「千葉大の引き上げ理由」を質された。中原院長は、新中核病院の理事長と院長に、筑波大と自治医大の教授が就くことに決まり、両大を中心に病院運営を進める方針が示されたことも理由の1つではないかと示唆した。

 一方、外科と消化器内科の常勤医がいなくなることで病院の経営は厳しくなる。外科手術ができず、入院が必要な消化器疾患の受け入れが不可能となるからだ。今年度に比べ、新年度の医業収益は3億円弱減ることが予想されるという。

 筑西広域消防本部によると、昨年の県西病院への救急搬送は579件で、桜川市内の救急搬送先として集中している。消防本部の幹部は「外科手術ができず、消化器疾患の受け入れが無理となれば搬送先の候補から外さざるを得ない」と話す。

 市内の医療機関は少なく、真壁医師会によると診療所は15で病院は3院。医師会幹部は「県西病院は地域医療の中心だっただけに、影響は大きい」と懸念する。

 中原院長は答弁の中で「新中核病院に移行するまでの2年半、安全・安心の医療を提供し、この地域の医療を守っていくことが県西病院の責務と考える」と述べ、関係機関などに理解と協力を求めた。

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