★ Serena ★

カナダ暮らしのエスペランチスト、自然愛好家。
エスペラントやカナダの野草、ネーチャークラブの活動など思いつくままに。

春 の 花 々

2010-04-04 22:04:36 | ナイアガラ・グレン

今日、イースター日曜日は快晴気温も20℃そこそこの爽やかな日でした。
もうグレンの花々も咲き出しているかも・・と出かけてみた結果がこれです。

崖の下に下りていく前に見つけた桜。
何桜と言うかは分かりませんが、早咲きであることは確かです。

同じ花も束になると・・・。

以下の花々に関しての情報は過去の記事をご覧下さい。

これはブラッドルート。


雪割り草


野生の生姜


ツノコマクサ


ブルー・コホーシュ


楓の花。これも何楓か分かりません。

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ヒメフウロは健在で。。

2009-10-20 08:39:29 | ナイアガラ・グレン
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ヒメフウロは目立たない花ながら夏中咲き続け今尚健在でした。
裏写真は紅葉したヒメフウロの葉。
Lady Bug
何となく小春日和を楽しんでいるてんとう虫でした背中の星の数は??
あまり近付いたので「うるさいわねっ」と飛んでいってしまいました。
Maple Leaf
ああ、カナダの国旗の葉っぱです。
Mourning Cloak
今日は日向ぼっこ日和で、キベリタテハも日向の石の上で一休み。
落ちたヒメリンゴの汁を楽しみに来たのでしょう。
密を吸える花はもうほとんどありませんから。

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インディアンの顔

2009-09-23 22:19:50 | ナイアガラ・グレン
<人形の目<インディアンの顔<マムシ草の実<黄色の釣り舟草<マンモスポットホールの覗き穴<三点セットのポットホール

一時間ばかりの心算が二時間あまり歩いてしまいました。
理由は一本トレールを間違えてぐるりと一回り、元来た路へ逆戻りしたり余分に歩いたからです。
でも、この時もと来た路の裏側に出たのでそれまで気が付かなかったもう一つのポットホールのある大岩を見つけました。この大岩はお面のように見えます。
マンモスポットホールからは色付き始めた梢を覗き見ました。

マムシ草
も綺麗な赤いベリーになり、虫たちに「食べて、食べて。。」と横たわっていましたし、人形の目もそれらしい形になっていました。そして黄色い野生のホウセンカ(Pale Jewelweed)も今を盛りと咲いています。

ナイアガラ・グレンには何度も行っていますが、今まで一度も紹介しなかったのがこのインディアンの顔です。
絶壁の遥か上の方に彫ってあるので、どうやって彫ったのか皆さん不思議に思いますし、それを良い事にわが友はもっともらしい「伝説」を語ります。
横目で睨んだ表情に愛嬌があって何となく親しみを感じているのですが、誰が彫ったのか判っていません。言うなれば手の混んだ落書きです。
現在使っている鉄の階段が出来る前はこの近くに木の階段がありました。その階段から身を乗り出してせっせと落書きに精出した人が居たわけで。。
指摘されなければ気付かずに通り過ぎるほど高いところにあるのです。
「私が若かった時、このインディアンも若かった。。」ではなく「これを彫った人も若かった」のです。まだ健在なら老人になっているでしょう。自分の落書きを見に来ることがあるのでしょうか。なぜこんなことをしたのか聞いてみたい気もします。

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昨日のできごと

2009-09-18 08:57:00 | ナイアガラ・グレン

久し振りにナイアガラ・グレンに行きました。
終わって、例の鉄の階段を休み休み登りながらフト振り返ると誰も居なかった筈の私の背後から昇って来る人が居ます。たった一人で。。。
私はいつも一人だけれど、一人で来る人ってあまり居ないのでちょっと驚いて
「Are you alone?」とツイ声を掛けました。聞こえなかったらしく、それについての返事はありませんでしたが。。。

日本人と見たのですが、私には一寸ためらいがあります。

もう30年も昔に、地図を広げて議論している数人の日本人を見て「お手伝いしましょうか?」と声を掛けたのが運の尽き。地図を手にした男は凄い憎々しげな眼つきで私を睨みその地図を隠さんばかりに私に背を向けたのでした。
「What did I do to you?!」と言うのが私の咄嗟の心境でしたが、以来絶対に日本人観光客には自分の方からは声を掛けないことに決めています。
道が判らないのだったら教えてあげようという気軽な考えだったのに、引ったくりにでもあったようなあの態度、不愉快千万でしたから。

でも、目が合った時ポッと灯が点ったような輝きがその目に見えたら安心しても良いということも学びました。

この人の眼にも活き活きした親しげな輝きがありました。
日本人観光客でたった一人でグレンに降りていく勇気のある人間なんて思いもよらなかったので、驚きでもあり且つ嬉しくもありましたし。そこから会話が始まったのです。

たった一人で一ヶ月ばかりカナダを旅行し明日は帰国という、言わば最後の日、午後の列車の時間まで散策中に見つけたグレンに何となく降りてみた、、と言うところだったのですが、私のハイクの時間が早くても遅くてもこの出会いは無かったのです。
私はハイクの後は久し振りに和食レストランでお昼を食べるつもりで居ました。そこの揚げ出し豆腐が美味しいので、それが目当てです。
まだ11時頃だし、彼女の列車は午後二時とのことだし、発電所まで歩きたいと聞いて乗せてあげることにしました。車で五分、歩けば。。??の距離ですから。
考えてみると「この人随分時間があるのだわ」と気付いたので、序でにその辺を。。
考え方が似ていることや、単独で行動できるという「私の人種」であることもあって話は弾みました。「揚げ出し豆腐」を付き合いたいと言うのでお昼も一緒にし、結局彼女にご馳走になってしまったのですが、この出会いは何故か「予定されていた」と言う思いを払拭できません。

階段の上に居た私を「天から降りてきた」と彼女は思ったそうですが、上に居た
私から見ると彼女は「地から湧いて出た」人です。
この絆にはどのような意味があるのでしょうね。不思議な不思議な出会いでした。

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まだまだ綺麗、ナイアガラ・グレン

2008-10-31 07:05:31 | ナイアガラ・グレン
<黄葉の木立を透かして見えるナイアガラ川<ナイアガラ川の荒波<自然がくれたベンチ<トレールの終り。米国側の発電所が見える<季節の終りを飾る炎の色<私の好きなオレンジ色っぽい紅葉
十月三十日のナイアガラ・グレン

ここ二、三日雪が降ったり雨が降ったり不快な日が続き、すっかり滅入っていたのですが、今朝は突然燦々と降り注ぐ太陽の光に青空も輝いています。
こんな日を屋内で過ごすのは勿体無い話。。。とばかりナイアガラ・グレンに出かけました。
車で10分という距離はありがたいです。
駐車場に付くと直ぐ後に到着した人がウロウロ辺りを見ています。何か聞きたいことがあるのだろうと近づいていくと「トロントから来たんですけど、この辺にお手洗いありますか?」
教えてあげましたが、何処から来たのか一々言う必要もないのにと可笑しくなりました。
今日の写真の表紙はツイン・ポットホール。二つ並んだ便器とふざける人も居ますが。
落ち葉が道を隠しているので「我が裏庭」と言うことになっているグレンなのに何度も道に迷いました。直ぐ後に来たフィッシャーマンも川への降り口を見逃したとブツブツ言いながら戻って行きましたから、迷子は私一人ではなかったようです。
夏のように岩登りの若者達も居ないし静かで暖かく心の洗濯にはもってこいの良い日でした。
この日すれ違ったのは前出のフィッシャーマンの他には4人だけ。
もう早朝から来て魚を釣っている人たちはもっと沢山居たようです(駐車場の車の数で)が、彼らに会う機会はありませんでした。つまりグレンを独占していたようなものです。

先週の雪嵐の後電気が不通というローレンシャン地方、倒れた木々を始末するまでは電線の修理も儘ならないとのことでシャワーも浴びられない不自由を凌いでいる人々が居ることを思うと雲泥の差です。


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ナイアガラにも秋の気配。。

2008-10-12 11:21:59 | ナイアガラ・グレン
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ナイアガラフォールス、ナイアガラ・グレンにて
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昨日土曜日の午後ふと思い立ってナイアガラグレンに行ってみました。
サンクスギヴィング・デー(米国はコロンブス・デー)連休とあって普段の週末とは比べ物にならない人出、駐車場はほぼ一杯です。
紅葉はとても綺麗になっていました。
帰ってきたら、階段の一番上で写真を撮っている若い東洋系カップルが居ました。
「綺麗だね」「ホント、綺麗」と日本語で言っていたから間違いなし日系、これから下っていくところだったようです。私が歩き始めたのが四時半、上がってきたのが五時半頃、狭間のグレンはもう影になっているところが多く、この人たちどの程度楽しめるのかなとは思いながら人懐こさに欠ける私は何時ものように声を掛けずに去りました。
禁じられているのに犬連れが多かったのは不愉快でした。許可なしにしてはいけない岩登りも何人か見かけました。許可を持っているかどうかは疑わしいです。
何時か見た焚き火の跡には大きな石が積み上げられていましたが、これは公園の行為でしょう。勿論焚き火など禁じられています。
こういう人達が増えているので、公園はグレンに降りること自体に「許可制」を考えています。入場料を取るようになるかもしれません。嬉しくないですが、利用者みんなが「守る」意識に欠けていては仕方の無いことでしょう。写真はすべてナイアガラ・グレンですが、最後の一枚はクィーンストンのルックアウトから川を見下ろす崖で見事に紅葉したスタッグホーン・スーマック(ヌルデの一種?)です。

追記:
見晴かすローレンシャン高原

poloさんのコメントで気が付いたのですが、カナダの紅葉を知らない人がまだ居たんだと。
そこで数年前私がローレンシャン高原のハイキング・ガイドをした時の写真を追加します。見渡す限り錦の絨毯を敷いたような光景は圧巻です。飛行機で降りていくとき、私の胸は何時もキューンとしたものでした。
日本の紅葉も綺麗ですが、カナダは広さで勝負ですから、迫力が違います。


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苔 の 庭

2007-04-16 18:50:32 | ナイアガラ・グレン
<ポットホール二つ下向き、通れない人は回れ右<体重減らして出直そう<近寄らない方が賢明かもねぇ<岩に残った模様は何の皺?<のどかな路、孤独な路<御婦人の帽子<五百羅漢<そびえる砦<ここ潜っても大丈夫ね<偶々種の落ちた場所が悪かっただけ…
<岩と苔が作り出す模様<生きる道は幾らでもある<この木の年齢を考えてしまう<通りゃんせ、とおりゃんせ。。<苔むして崩れて、やがては…<どなたかの試し切り。どなたでしょう<serena名付けて『タイタニック』<年を経た脆い岩の層<ツイン・ポットホール。底だけが残った三つ目の穴も<擂り鉢のようなツイン・ポットホール
未だ木の芽も出ていないナイアガラ・グレンです。目立つのは苔むす岩のみ。
それでも気を付けて周りを見ていれば花の準備をしている野生の生姜やブラッドルートの姿が見られ、小鳥たちの声も聞こえます。歩きながら岩の形に勝手に命名して楽しんでいます。
最近は天気のいい日は毎日歩いて足腰を鍛えています。幸か不幸かぐずついた天気が続いていますが、花が賑わうようになったら天気も協力してくれるでしょう。

再びナイアガラ・グレン

2006-04-30 08:58:47 | ナイアガラ・グレン
Monumento

昨日のアウティングはナイアガラ・グレンでした。
天気は最高。気温は20度まで上がるという予想なのに皆さんしっかり着込んできていたのには驚きました。歩けば暑くなるのに。。。確かに暑くなりましたが、歩き終わって昼食に座った時は風が涼し過ぎるくらいで、気分の良い一日でした。途中で見つけたこの岩。何か「奥の細道」にでも立っていそうな石碑を思わせるので面白半分に撮ったものです。Purple Trillium
この赤いトリリアムも正式な名前は「紫トリリアム」です。逆光が綺麗だったので無理して近づいて撮りました。
別名、Stinking Benjamin(臭いベンジャミン)由来はいずれ調べたいですが、今のところ判りません。
残念だったのは私の好きなブラッドルートの花が既に終わってしまっていたことです。
でも、ベルウォートが此処にも咲いていることを知ったこと、昨年わからなかった草が「野生の韮」と判ったことは収穫でした。
それに、グレンの上の方、ウィンターグリーン・フラットにはスプリング・ビューティが満開で、此処に咲くことを知らなかったので、これも嬉しい収穫でした。
このトリリアムはWake Robinと言うのだそうです。臭いベンジャミンは虫を呼び寄せるため臭いのだそうですが、これは臭いませんから。

ナイアガラ・グレン

2005-04-20 20:27:53 | ナイアガラ・グレン
カナダには季節は二つしかないと言われています。
冬と夏だけ。それほど春は短く花の季節も慌しく過ぎてしまいます。
長い冬がようやく終わって、あァ春だなァとホッとした頃はもう夏になっているのが毎年のことです。だから春は大急ぎで楽しまなければなりません。
そんな四月半ばの土曜日、ナイアガラ・グレンに行って来ました。
ほぼ8千年くらい昔この辺りにナイアガラの滝がながれていたのです。侵食のため欠け落ちた巨大な岩が乱雑にころがり、その上に草や木が生えています。ここだけの独特な気候を持ち20度もある日でしたがグレンの中にいる間はあまり暑さも感じません。
木々の新芽にはまだ早く太陽を遮るものが無いので明るく夏や秋とは少しばかり趣が違いました。
地質学を専門に勉強したブライアンの企画による遠足の一つで、ナイアガラ川流域の地質を学ぼうと言うのが主旨でした。私は地質についての質問もあったので参加したのですが、同時にもうそろそろ春の花が咲き始める頃と思ったからです。
参加者はダグとフレッドという二人の男性、それにロリという20歳前後の娘を連れた夫妻と私の6人、計7人です。
ダッファリン島の駐車場から滝まで歩き、その後グレン(峡谷の意)に移動してウインターグリーン・フラットと名付けられた公園で、ベンチがまだ設置されてなかったので石垣に腰掛けてお弁当を食べました。
いざグレンに降りていこうと言う時になってロリのお母さんアイリーンが恐くて階段を降りれないと言い出し結局ロリの両親を除いた5人だけで行きました。
私もこの階段が恐くてとても苦労したのです。鉄格子の下方が透けて見える下段を80段降りなければなりません。10段づつに区切って折り返しにしてあるので目を瞑って、或いは空を眺めながら10歩づつ降りること8回。私はこれを繰り返すことであまり恐がらずに降りられるようになりました。
この「難所」を過ぎてしまえば、後は「やはり来て良かった」と言うのがナイアガラ・グレンなのです。
私が最初に見つけたのはWild Ginger(Asarum canadense){Sovag^a G^ingibro}、野生の生姜です。まだ蕾でした。が、ちょっと日当たりのよい野生の生姜が群生している所では満開の花が幾つもありました。
暫らく歩いて白い花が目に入りました。Bloodroot(Sanguinaria canadensis){Sangaradiko}、日本名は判りません。私の辞書には「ケシ科の植物、根が赤い」としか出ていないからです。
間もなく、Hepatica(Hepatica Americana){Hepatiko}雪割り草、日本ではミスミソウとも呼ばれている花も見つけました。貧弱ながらDutchman’s Breeches(Dicentra cucullaria){Pantaloneto de Nederlandano}も咲いていました。これも私の辞書では「ケマンソウの一種」としか出ていません。
ちょっと足元の不確かな急斜面でフレッドが頭から先に転んでしまうという事故がありました。サングラスの柄が取れ、鼻の峰をすりむいてしまい、直ぐ後にいたロリが世話を焼いてくれましたが、かなり痛かったしショックでも有ったのでしょうそれ以後のフレッドはすっかり無口になってしまいました。
ここはナイアガラ川の途中ですから川にも降りていくことが出来ます。魚釣りに来ている人を何人も見ました。私たちは川べりまでは降りませんでしたが、私がこれまで一度も行った事の無い断崖脇の急な坂道を地下水が流れ出ている所まで下りたりしました。この辺りの川の流れは激しく落ちたら「第一巻の終わり」です。そんな訳でこれまでは避けて通っていた所でした。
ブライアンが見せたかったものの一つはポットホールと呼ばれる岩に開いた穴です。小石が川の流れに翻弄されて岩のわずかな窪みを転がっているうちにその窪みを大きく広げてしまった結果できる穴で、ここナイアガラ・グレンには三か所にあります。ジャイアンツ・ポットホールはデブの大人が簡単に通り抜けられる大きさです。もう一つは普通サイズの大人が通り抜けられます。最後のはツイン・ポットホールと呼ばれ擂り鉢くらいの小さい穴が二つ並んでいて、底は抜けていないので落ち葉がいっぱい詰まっています。この近くにはまだ幾つかのポットホールがあります。浅かったり、半分欠け落ちてしまったりしてはいますが。
こうしてほぼ三時間歩き回ってきました。とても良い運動です。十日後には私の企画で日系人を募って歩きます。それまでにはまた新しく別な花が咲き始めるでしょう。楽しみです。

写真はジャイアンツ・ポットホールと急流を眺めている一行。クリックして下さい。