★ Serena ★

カナダ暮らしのエスペランチスト、自然愛好家。
エスペラントやカナダの野草、ネーチャークラブの活動など思いつくままに。

ロッテルダムへ。。

2008-06-29 10:16:06 | エスペラント
      
今年のエスペラント世界大会は、オランダはロッテルダムで行われる。これへの参加を決めるのに時間は掛からなかった。とは言え妹の励ましが無かったら決めたかどうか。
この決断は子供達も大いに喜んでくれて、息子は即$500の小切手を旅費の足しにと送ってくれたし、娘も必要なら援助する意思表示をしてくれた。ありがたいが私としては自力で行きたい。
私のエスペラント能力では難しい分科会や討論会に出席するのは無理なので始めから観光が目的なのだが、これが日本語で行われても同じことなので後ろめたさは無い。
バブル時代の真夏は稼ぎ時で月に"35"日も働くことがあったからお金は有れども時間が無い状態で参加は不可能、毎年UKに参加する妹が羨ましかったものである。
このことを決めてから、私は来年のUK参加を目指して旅費作りを目的に倹約を始めた。もともと贅沢な暮らしをしていた訳ではないから容易なことではないのだけれど、目的があっての節約は楽しくもある。
後十日ばかりで出発である。まだ支度が完全に終わったわけではなく、この十日間にしてしまわなければならないことがまだある。
猫のホリデーは予約済みだが、未だ旅行会社に預けてある航空券を取りに行くこと、郵便物の保留や空港までのシャトルバスの予約を忘れてはならないし、冷蔵庫の中身をどう始末するかも考慮が必要である。
その間にフランスからの来客があるので、今から冷蔵庫を空に近い状態にしておくわけにはいかない。その辺で微妙な計算が必要になってくる。
フランスからの来客はモントリオールで開かれる北米大会への参加が目的で来加するのだが、その前にナイアガラフォールスを見に来たいと言うので受け入れたのだ。彼らとは又ロッテルダムで再会する。彼らがモントリオールに居る間私たちはドイツのエスペラント市、ヘルツベルグで過ごす。エスペラント市誕生二年目のお祝いも兼ねた企画で、この地方はハーメルンの笛吹き男の伝説で知られているが、この一週間の行事を見つけた妹が躊躇い無く参加を決め、私も喜んで同意した。エスペラントではRatkaptisto de Hameln参照。
40年ぶりのヨーロッパは全く未知の世界。若い頃ろくに言葉も使えないであちこち旅して廻った度胸が不思議である。親切なエスペランティストたちの世話になった昔を思い出し、参加者名簿を探してみたが憶えのある名前は一人も出て来なかった。みんな年を取ってしまったのか、当時既に老人だった人たちは他界しただろうけれど、一人くらい知っている名前があっても良いのになぁと寂しい。
こういう状態なのでこのところ気分的に落着かず忙しい。


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Patrinherbo - マザーワート

2008-06-24 20:35:37 | 野の花 - 夏から秋へ
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花の形はらくだが欠伸したような、小さな小さな花で5㎜位。花の名はマザーワート、母の草です。
女性の健康のために古くから愛用されてきたということで、日本では種が売られているらしいことを調べていて知りました。ヨーロッパ原産の雑草ではありますが。。。
学名のcardiacaには心臓のと言う意味があり、鎮静剤などに使われたようですが、特に出産時の不安を取り除くなどの効果を期待したものらしいです。実際の効果についてはわかりませんが、現在でも同じような目的で売られているところを見ると役立っているのでしょう。
茎の断面が四角なのでいつも触って確認です。見事に四角です。
日本名が中々見つからず、マザーワートで試してみたらありました。でも、正確には、洋種メハジキですって。メハジキと言う草が日本にあるのですね。徹底的に調べてくれているのがこちら天井鍼灸院です。このページをマザーワートまで下がってご覧下さい。やれやれ英語を訳す仕事を割愛できました。
英語名:Motherwort、Lion's Ear、 Lion's Tail
学名:Leonurus cardiaca
和名:洋種メハジキ、マザーワート
エスペラント名:Patrinherbo(Laŭ Serena)


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Kolorigita testudo 北米原産ニシキガメ

2008-06-19 14:28:19 | 動 物

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日向ぼっこをしているこの亀は北米原産、カナダ南部からメキシコ北部にかけて生息しているありふれた亀です。
私は捕まえることも出来ないし、触ってみたいとも思わないので機会は皆無に等しいのですが、ひっくり返してお腹の方を見ることが出来れば、その名の由来が頷ける筈です。ひっくり返さないまでも首の辺りや腕(?)にオレンジ色の縞が認められるでしょう。池や沼流れの緩やかな小川などにノンビリ過ごししていて、しょっちゅう日向ぼっこのご隠居さん暮らしです。
この日は夏にしてはちょっと寒い日でしたから日向ぼっこは絶対に必要だったのでしょう。いつもは反対側の日陰になっている小島の岸にたむろしているのですが、なぜかこの一匹は私に都合の良いこちら側に、しかも百パーセント日当たりのいいところに出ていました。
何処かの学校の子供達が自然の勉強に来ていて賑やかだったので騒音から遠ざかりたかったのかもしれません。
三枚目の写真は、昨年何処かの公園の噴水池で井戸端会議中の亀たちです。
英語名:Painted Turtle
学名:Chrysemys picta
和名:ニシキガメ
エスペラント名:Kolorigita testudo(laŭ Serena)
冬は池や流れの底の泥の中にもぐって冬眠します。泥が厳しい冬の寒さから守ってくれるのです。
深さ6フィート(1.8メートル)弱の水の底に9メートルも深く潜ることが出来ます。
3℃の温かさの中なら5ヶ月もの間酸素無しで過ごすことが出来るのです。冬眠中、生き延びるためには体内に乳酸が溜まることを避けなければなりませんが、新陳代謝の率を下げことによって乳酸の生産率も下げ、甲羅に溜めてあるマグネシウムとカルシウムを使い乳酸を中性化します。
北部のニシキガメは4-6ヶ月眠っていますが、南部のは暖かい期間は活動しています。冬眠から覚めても大抵のニシキガメは水温が15.5℃位になるまで食事を取りません。
体温の調節が出来ないので日向ぼっこで温まりますが、これは一回に二時間ぐらいが限度で、長すぎて過度に温まると数分の内に死んでしまいます。


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Orangxkolora hieracio

2008-06-17 19:43:36 | 野の花 - 夏から秋へ
Hawkweed

農園を営む人々にとっては厄介な雑草であるらしい。けれども、私はこの色のなんとも言えない温かみが好きです。ヨーロッパ原産で、カナダでは東部一帯に広く分布しています。
日本語では『紅輪蒲公英』と呼ぶと教えてくれた人がいました。この花には黄色いのもあって英語では「Orange Hawkweed」、「Yellow Hawkweed(Hieracium fendleri)」と区別されていますが日本語ではどう区別しているのでしょう。
ローマの植物学者プリニウスが鷹は視力を良くするためにこの花を食べるとし、付けられたのがこの名前。学名は鷹を意味します。別名を Devil's paintbrush としたのは厄介な雑草と見なしていた農民達に他なりません。
英語名:Orange Hawkweed、別名:Devil's paintbrush
学名:Hieracium aurantiacum
和名:紅輪タンポポ(学名は少し違うらしい)
エスペラント名:Oranĝkolora hieracio
この写真は真上から撮ったので葉や茎は見えませんが参考までにこちらをどうぞ。


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Interrompita filiko おにぜんまい

2008-06-15 20:00:53 | 羊 歯

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カルガリーに旅立つ前のインヴェントリーで撮った写真ですがすっかり忘れていました。
英語ではこの風変わりな葉の状態から「Interrupted fern 中断された羊歯」と呼ばれています。中断している茶色の部分に繁殖力があるのです。まだ若すぎてこの状態になる前には直ぐには見分けがし難く、丹念に葉(三枚目の写真)を調べなければなりません。「まだ中断されていない中断された羊歯」などと冗談が出てくるのもこの時期です。
生きている化石と言われ、2億年昔から生き延びてきた羊歯です。それだけでも何となく敬意を払ってしまいます。
特別珍しいわけではなく、北米東部、アジア一帯に広がっている羊歯で、日本ではオニゼンマイとして知られています。ゼンマイに似ているけれど大きいので鬼の文字がついたようです。あちこちのブログを見ると、食べられない、食べられると意見はマチマチ。
若いうちなら食べられるけれど、苦味があるので要注意と権威あるカナダの植物のページに書いてありましたから、ゼンマイと同じ要領で灰汁抜きをすればいいのでしょう。

英語名:Interrupted Fern
学名:Osmunda claytoniana
和名:オニゼンマイ
エスペラント名:Interrompita filiko (Laŭ Serena)


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フタオビチドリは大風呂敷。。

2008-06-14 19:18:10 | 大鳥 ・ 小鳥
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とある農家の砂利を敷いた広いドライヴウェーでウロウロしていたフタオビチドリです。数羽いました。この鳥は巣らしい巣を作りません。何の防御も無いような砂利や原っぱに何となく窪みを作って、それが巣です。卵は斑点が入った灰色で一見砂利に見えますから、それが防御なのでしょう。飛ぶ時に広げた羽は美しいですが、今回は飛んでくれませんでした。
日本名のフタオビチドリは二帯千鳥で、ネックレスのような二本の黒い帯によりますが、英語名はキルデァ(Killdeer 鹿殺せ)、飛びながら「キルデァ、キルデァ」と叫んでいます。この可愛らしい、チョコチョコと忙しい小鳥に鹿を殺せるわけも無いので、掛け声だけの大風呂敷。
日本語の幾つかのブログでは、その声が鹿を殺すほど鋭いから、と書いてあるのがありましたが、声を聞いたことが無い人たちでしょう。鋭いと言えば言えないことは無いけれど一匹の動物を殺せるほどではありません。
略奪者、加害者と思しきものが巣に近づくと親鳥は怪我の振りをしてびっこを引きながら巣から遠ざかり略奪者の関心を巣から遠ざけようとします。まかり間違えば自分が被害者なのに、いじらしい親心です。

英語名:Killdeer
学名:Charadrius vociferus
和名:フタオビチドリ
エスペラント名:Kripluvio


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サンクフォイル 二種

2008-06-13 19:15:00 | 野の花 - 夏から秋へ
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ヨーロッパ原産のラフ・フルーテッド・サンクフォイルはクリーム色の花びらが優しい大き目の花です。

英語名:Rough-Fruited Cinquefoil、sulphur cinquefoil
学名:Potentilla recta
和名:不明(知っている方教えてください)
エスペラント名:Sulfura Kvinfolio(Laŭ Serena)

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花の色がもう少し濃くて、小さめなこちらは北米原産のコモン・サンクフォイル。

英語名:Common Cinquefoil
学名:Potentilla simplex
和名:不明
エスペラント名:Ordinara Kvinfolio(Laŭ Serena)
どちらも特別珍しい花ではありませんが、夏を知らせる花たちです。
サンクフォイルはフランス語でサンク=5、フォイル=葉を意味します。鋸状の縁取りのある五枚の葉は下の写真の二枚目で見られます。


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生え抜きの厄介もの。。ベッドストロー

2008-06-12 10:07:50 | 野の花 - 春から夏へ

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昨日のインヴェントリーで訪ねた農家は、持ち主が替わっておりビックリしましたが新しい持ち主は隣に住んでいる人で、自然を保護する目的で、隣が売りに出た時早速買ったそうです。「そういう人が居ることは嬉しいことですね」と誰かが良い、その奥さんは「もっとしたいけれど、お金が掛かるから。。」と言っていました。これだけの広さを一つ持つだけでも大したものなのにお隣も買うと言うことは凄く勇気のいることです。それが出来るだけでも私にはうらやましい話でした。
この森には鹿も沢山住んでいるのよ、とその人は言いました。小鳥も色んなのが沢山すんでいて、素敵よ。と。
その農家の近くの路傍に咲いていたのがこの草、ベッドストローです。抜いても抜いても生えてくる厄介者なのですがこうしてみると霞みか雲かという風情も一つ一つの花も可愛らしいではありませんか。
個々の花の大きさは2-3ミリ、白、または緑掛かった白です。
インヴェントリーの仲間達は全く気が付いておらず、私に言われて、アラ、ホントだ。と言うのも庭に生えるベッドストローはこうなる前に刈られてしまうか、抜かれてしまうかだからなのでしょう。
ベッドストローも色々有って、敢えて育てている人も居るくらい好かれるのもあるのですが、この厄介者はこんな農村の路傍でもなければこんなに見事に花を咲かせる機会は無いのです。

学名:Galium aparine L.
英語名:Catchweed bedstraw, goose-grass, grip-grass, catch-grass.
和名:ベッドストロー
エスペラント名:Litopajlo(Laŭ Serena)

葉も茎も種もくっつき易く出来ていて、べとべと着いて廻りますが、種で繁殖するので必要なのです。葉は輪生していますが写真には撮らなかったので、参考までに
Catchweed Bedstrawをご覧下さい。


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寒かったカルガリー

2008-06-10 21:35:35 | 自 然

Prairie Dog

五ヶ月ぶりにカルガリーを訪ねました。たった一週間、と言っても正味は六日の短い訪問です。
着いた翌々日から雨が降ったり止んだり、気温は10℃にも満たない寒さです。トロントは36℃とか、体感気温は40℃を越したとか情報が入って来て、寒い方がまだ良いやと多少のやせ我慢。
何しろ冬物は持って行かなかったので、六月ですものねぇ、何時も着る物は同じということは意味の無い物ばかり持って行っていたということです。
最後の一日は気分が悪く寝て過ごしましたが、その他はちゃんの活動に参加、有意義に過ごしてきました。日本語はかなり解っているようなのだけれど使いたく無い姿勢だったのに、最後の日に、象の絵を示して「ゾウサン」と言ってくれたのはサーヴィスだったようです。
寒い小雨の中ダウンダウンに向って歩いていて、昨年撮れなかった街のプレーリードッグをチョット。
なんやかや言われていても、リスなんかよりよっぽど可愛い動物です。
Lilac

満開のライラックは青空に映えて見事でした。 が隣組の機関紙六月号にに日本の花見のことを書いていました。桜ならぬライラックで裏庭での花見はいかが、と呼びかけていましたが、隣近所のライラックが満開なので香りもいいし良いアイデアです。この写真を撮った翌日から雨で、 が予定していた『ライラック花見』はお流れ、本人はひどく残念だったようです。


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