★ Serena ★

カナダ暮らしのエスペランチスト、自然愛好家。
エスペラントやカナダの野草、ネーチャークラブの活動など思いつくままに。

ブルー・コホーシュ

2007-04-25 20:59:23 | 野の花 - 冬から春へ
<クリックして大きな写真へ
学名:Caulophyllum thalictroides
英語名:Blue cohosh、Squaw Root 又は Papoose Root
和名:なし。似た植物にルイヨウボタン(類葉牡丹)がある。
エスペラント名:Ne scia
新しい芽はみんな緑という季節に一風変わった色の新芽が出ています。天空の彼方の見知らぬ星からたどり着いた植物動物?と疑いたくなるほど聊か不気味な色合いです。拡大してみるとその雰囲気は益々大きくなって・・・

と、二日後に行ってみると既に花を開いているのがあり、濃い紫の葉は緑色を帯び始めていました。
秋には美しい青い実を付けるブルー・コホーシュです。夏には緑色の葉を茂らせ堅い青い実を育てているのですが、まだ花を見たことが無かったので熱心に写真を撮りました。
<開き始めた花<葉の色も緑に。。<益々緑が濃くなって。。<<雄蕊の角が開いている。クリックして拡大<<黄色い花粉も見える。クリックして拡大
Blue cohosh
ちょっと変わった花で、中心を見ると、雌蕊らしき物の回りに6個の雄蕊らしきものが並んでいますが、その周りをもう一回雌蕊かなといえそうなものが6個囲んでいます。雌蕊のすぐ外側にある雄蕊らしきものは上部についている二個の黄色い角状の物を開き始めています。どうやらそこから花粉が出ているようです。
これを肉眼で見るのはとても難しいのです。何しろ花の大きさはやっと1cmくらいですから。写真にしてやっと気が付いたのです。
この様子からもなにやら異星からの植物と思わざるを得ません。
因みにこの植物はお産を楽にするというので北米原住民の女性たちが出産予定の数日前から服用したそうですが、現在でも薬として利用されているようです。検索するとドッサリ薬の広告が出てきました。
英語名Squaw RootのSquawは原住民の女性の意味で、Papoose RootのPapooseは原住民の赤ちゃんの意味です。
和名の類葉牡丹は私にはピンと来ません。牡丹というとやはり豪華な牡丹の花を連想してしまいます。葉が似ているというだけのことらしいのですが、この目立たない小さな花と牡丹では比較にもならないですから。

参考ページ
ワシントンDC近郊の花めぐり
missouriplants.com
Connecticut Wildflowers

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2 コメント

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大画面 (あまもり)
2007-04-26 18:25:41
リンクの大きな画像をまじまじ拝見。
もうH.Gウェルズ(Herbert George Wells)のSFに出てくる火星人のようです。いや火星人の戦機のようにも見えます。確かに異星人。
咲いた花の大アップも見ました。鮮明ですね。
確かに肉眼ではこんなにはっきり解りませんよね。
あの枯れたような色をしている葉が二日間で緑色に変身するのも不思議です。
最後のリンクサイトでなぜ名前にブルーが付くのか納得しました。明るいブルーの実が付くんですね。
葉も極々普通の地球の生物らしくなって。
こんなに変身する植物初めて見ました。
こんな植物図鑑好き。
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コメントありがとう (serena(あまもりさんへ))
2007-04-26 20:29:06
ありふれた花と思っていて、ただ花を見るのが初めてだったので撮った写真でしたが、画面に広げてみてビックリというのが実情でした。
この新芽の色を憶えたら絶対間違いなく見分けられますね、少なくとも早春には。
画面に出た新芽の大写しには不気味さを感じましたが、花は可愛いです。
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