★ Serena ★

カナダ暮らしのエスペランチスト、自然愛好家。
エスペラントやカナダの野草、ネーチャークラブの活動など思いつくままに。

Lekanto bobokula

2010-06-12 08:21:19 | 野の花 - 夏から秋へ

英語名:Ox-Eyed Daisy
学名:Leucanthemum vulgare (Chrysanthemum leucanthemum)
和名:フランスギク
エスペラント名:Lekanto bobokula(laŭ serena)

ヨーロッパ原産のこの白い花が咲き始めたら完全に夏と考えても良いでしょう。
Lekanto(Leucanthemum)と呼ばれる花は70種類もあるとか、でも、この花が最も一般的ではないのかしら?
北米ではオックスアイデージー又は略してデージーと呼ばれているけれどヨーロッパではむしろマーガレットとして知られているようで、その名を教えてくれたのはハンガリー出身の今は亡きマルゴでした。
"He loves me, he loves me not"と花びらを一枚一枚むしり取っていく遊びに使われるのもこの花。と言うことは他の花々のように花びらが何枚と決まっていないと言うことでしょう。("He loves me, he loves me not"を捩って、"He loves me, he loves me lots"と言うのもあるそうです)
路傍や空き地は目下マーガレットの花盛りです。

エスペラントの父ザメンホフ
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西洋シナノキ

2010-06-06 21:26:23 | 樹 木 ・ 灌 木


涼しい風の通り抜ける木立の影に佇むと何処からとも無く甘い香りが風に乗ってきました。
「何の香り?」と言う私の問いにジェーンが無言で天を指差しました。私の背後に立っていたのは大きなリンデンの木。その花の香りには何ともいえない優しさがありました。
ブダペシュト・エスペラント世界大会の後ヨーロッパを流離っていた頃の記憶です。
カナダへ来てから、リンデンは街路樹としても沢山あるのに何故かこの香りの花には出会えず、ジェーンが種を送ってくれたこともありますが、不成功でした。
その後何本かの香りの良いリンデンの花に巡り会ったのですが、あそこにポツリ、ここにポツリと言う具合です。
今日もそのポツリの一本に巡り会いました。

フランスで始めてこの花を知った時はもう八月も末頃だったと思うのですが、今日樹の勉強に出掛けた墓地のリンデンは真っ盛りです。この時期的なずれは土地の違いによるものなのか、45年の歳月とともに気候に変化が起きたためなのか。
懐かしい香りに若き日が蘇ります。もう一度あのような旅をしたい、と言う思いと、もう出来ないという思いが重なり合って複雑な心境です。

英語名:European linden
学名:Tilia cordata
和名:西洋シナノキ
エスペラント名:Eŭropa tilio

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La Origino de specioj /種の起源

2010-06-02 20:48:49 | エスペラント

日本在住のカナダ人 Klivo(Cleve)Lendon が431ページの「種の起源」エスペラント訳をアントワープのフランダース・エスペラント連合から出版しました。
カナダエスペラント協会の機関紙「Lumo」2010年春号のニュースです。
この報告をしている Steĉjo Norvellによれば、ダーウィンの原書はすらすらと楽に読めるように書いている部分もあるけれど、難解な部分もあり、Klevo は難解な部分はわかり易く且つ注釈までつけて訳してあるそうです。
彼によると「重箱の隅を穿るようだけれど… 難癖をつけるなら」と言う前置きで、Klevo がイヌイットと訳すべきところをエスキモーと訳したことに触れています。それ以外に文句のつけようが無いということでしょう。料金は送料別のカナダ$36。
ISBN 978 90 77066 40 9。

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ニセアカシア

2010-06-01 08:07:01 | 野の花 - 春から夏へ
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仄かに甘い香りが漂っています。
見上げれば白い花の房をふんだんに垂らしたニセアカシアの木が目の前に有りました。
北米原産のこの木は1873年日本に紹介された頃は単にアカシアとして知られ、歌や詩に出てくるアカシアは殆どこのニセアカシアです。くせが無くて一番美味しいといわれるアカシアの蜂蜜もこの花から。
後日アカシアが入って来、混乱を避けるため、学名pseudoacaciaの直訳ニセアカシアが使われるようになったそうです。

子供の頃アカシアと教えられた木はこの木でした。そしてそれがニセアカシアと知った時、ニセと本物との違いを考えたことがありました。今のようにGoogle出来る時代ではなし、知っていそうな大人に聞いて廻っただけなのですが、棘のあるのがニセアカシアと教えられたことを覚えています。間違いは無いのですが、この答えだと、棘の無いのが本物のアカシアと言う印象を与えます。
この問題今日になってやっと埒明きです。

英語名:Black locust
学名:Robinia pseudoacacia
和名:ハリエンジュ(針槐)、ニセアカシア
エスペラント名:Robinio

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帰りのバスで

2010-05-31 17:47:12 | 雑  記

土曜日の夕方、トロントの日系会館で催された「なつかしのメロディー」に招待されたので行って来ました。その夜は招待してくれた友人宅に泊めて貰い、丑三つ時までおしゃべりをして、積もる話を発散させたわけなのです。
日曜日の朝十時のバスに乗るべくバスデポに到着して驚いたのは個人旅行の日本人が10人くらいも居たことでした。そうか、旅の季節か!と改めて季節に目覚めた私。
バス乗り場には既に長い列が出来たいました。私の後ろには初老の日本人夫妻が来て並びました。
いよいよ乗車が始まり、運転手が切符を調べ間違った列に並んでいた人々に正しいバスへの指示をしたりしていましたが、私の前の青年の番が来ると、パスポートの提示を求めていました。このバスは国境を越えバッファローまで行くので、パスポート無しの人間を乗せて国境を越えてしまっては運転手としては大変な災難です。
これを見て私の後ろの夫人が言いました。
「何か見せなきゃならないみたいよ」
運転手の言っていることが聞こえなかったのでしょう。
「国境を越えるのでなければ何も見せなくていいですよ」と私は代わりに答えてあげました。
青年は、パスポートを何処に入れたのか思い出せないらしくバックパックのポケットをあちこち探し時間が掛かりそうでした。すると、今度は夫君の方が「やっぱ、俺トイレに行って来る」
「おおお待ちなすってダンナさま」と私の内心が…
「バスの中にありますよ」と私の外の声、「はァでも…」
私がバスデポに到着した時、この夫妻は悠々と待合室の窓辺に座っていたのでした。その時間に何故行って来ない?あれからまだ5分も経っていないのです。
「そんな時間無いかも知れませんよ」
発車まではまだ10分ありましたが、彼は旅行者、このバスデポに詳しいとは思えません。手洗いを探してうろうろしていたら10分くらいは直ぐ経ってしまいます。
ちょっと余計なお世話だったかな、とは思ったものの、夫君が帰るまでイライラする夫人も気の毒に思えましたし。
順番が来て私は前から二番目の席に陣取りました。その夫妻も乗って来、夫君はドンドン奥へ行こうとしたのですが、夫人が「前の席に座らない?」と引きとめ、私の前の席を取りました。
まだ続いて乗ってくる人が何人か。私が窓の外の人々に気を取られていたら、夫人が何か言いました。
私の耳に届いたのは
「&%~*・・たですか?」それから間を置いて独り言のように「違うのかしら?」
夫君の返事は無いので彼に話しかけたのではない様子、とすると私に???

そうか、「日本の方ですか?」と言ったのでしょう。返事が無いので「違うのかしら?」という独り言になったのでしょう。
私はこの手の会話の切り出し方が苦手です。数え切れないほど聞かれましたが、「日本の方ですか?」ってどういう意味?「日本からの旅行者か?」、「日本生まれ日本育ちの人間か?」、「日本国籍を持っている者か?」
そしてこういう聞き方をした後には、いたって個人的なことを知りたがるのです。
正直なところ私は聞こえなかった事をありがたく思いました。
幸いシツコイ人ではなかったようで、それ以上会話を試みようとはしませんでしたが。

以前経験があるのです。私の前の席に陣取り、ずうっと後ろ向きに座った状態で私にナイアガラフォールスの情報を根掘り葉掘り聞いた男がいました。仕事帰りの私は疲れ切っていて、バスの中で一眠りする心算だったのでとても迷惑でしたし、大体情報は我々の商品なのですから、ただでせしめようとする魂胆も気に入りませんでした。

日本語が聞こえても、困っているのでもなければ余計なお世話はしないのが私の建前なのです。

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