★ Serena ★

カナダ暮らしのエスペランチスト、自然愛好家。
エスペラントやカナダの野草、ネーチャークラブの活動など思いつくままに。

ルスヴェン・パーク

2006-05-31 15:14:11 | 自 然
Ruthven Mansion日曜日のアウティングはルスヴェン・パーク(Ruthven park)でした。
集合場所はいつものビール屋の駐車場でしたが、何か新しい建築物の工事中で駐車場の半分が消えていました。
そんなわけで、カープールで振り分け、車を置いていく人は他の場所に車を移動させてから。ちょっとごたついて後、車6台のキャラヴァンで出発です。
田舎のハイウエーは長閑で、日曜日と言うこともあり私達の車以外には滅多に走る車も見えません。
目的のルスヴェン・パークはカユガ(Cayuga)にあります。この道は夫が通訳の仕事でカユガの裁判所に行く時に何度も同行した道、見覚えのある田園風景を走ります。懐かしい思い出が蘇り、五ヶ月と言う時間が私の痛みを和らげてくれた事を感じました。
カユガまでは集合場所から50分です。裁判所の前を通り過ぎて間も無い所にルスヴェン・パークの看板がありました。夫と共に一度通ったことがあり、「何だろうね」と話し合った記憶があります。もしその時知っていたら好奇心旺盛な夫は入ってみようと言ったでしょう。でも、道からは何も見えないのでそのまま通り過ぎたのでした。
Bird Banding

Bird Banding-2

私達は到着後小鳥のバンディング(Bird Banding)を見せてもらい、その後キャロリニァン・ウッドランド・トレール(Carolinian Woodland Trail)を歩きました。私にとっては初めての野草も幾つか有りました。それから昼食は屋敷の庭の片隅においてあるピクニック・ベンチで三か所に別れてお弁当です。
木陰は風が心地良くおしゃべりも弾んで楽しいひと時ですが、気温はかなり上がっています。30℃にはなっていたでしょう。アレルギーで鼻水に悩まされていた私は薬を飲んだのですが中々効果が現れず辛い思いをしていました。ところが私より酷い人が居て、両眼が真っ赤になっているのには驚かされました。ずうっとコントロール出来ていると思っていたのに。。と辛そうでしたが、その後屋敷の内部見学を一時間位して出てきたときは赤い眼は治っていたので、随分ゲンキンな体の持ち主だなと思いました。

網に掛かった小鳥(Yellow bellied Flycatcher)
もがいたら不味いと知って運を天に任せた状態(上)と
怪我をさせないように丁寧に網から外す(下)

その後小鳥は通気性の良い布の袋に入れられ、バンディングセンターに運ばれ、何日の何時に何番の網に掛かったか、体重、羽根を広げた時の大きさ等の記録をとった後開放される。
この鳥はその朝既にバンディングが済んでいた。

学名:Empidonax flaviventris
英語名:Yellow Bellied Flucatcher
エスペラント名:Mus^kaptanta birdo(kun Flava ventro)
和名:キバラメジロハエトリ


和名に関しては和名は無しとしているサイトもありましたが、幾つかはこの名前で乗せています。眼が白いかどうかまでは判りませんが、キバラもハエトリも英語名と合っているし、これでいいのでしょう。

つづく



猛 暑

2006-05-30 21:11:43 | Weblog
昨日も32℃でした。カルガリーは14℃で寒いくらいだったのが今日は19℃でちょうど良いと娘が言っています。ところがこちらは今日も32℃、体感気温は34℃です。昨日ちょっと買い物に出て、日陰の駐車場は何処もいっぱいだったから、帰りはフーフー言ってました。
今日は何処にも出ない覚悟で、地下室で夫のファイルキャビネットの引き出しを一つ整理しようと決めたのですが、今度は寒すぎます。
何もやる気になれず、冷房を掛けて、寝室で借りてあった Star wars の The Phantom Menace を見ることにしました。
ところがこれが長~い。戦闘部分が長すぎるし。。。
息子に言わせれば「だって12歳の少年が対象なんだから。。」
なるほどねェ。

そんなことで一日が終わってしまいました。
考えてみると贅沢な話しです。

インドネシアの地震の被害者たちは。。。怪我人のための薬や包帯も足りない、食べ物も水も無い状態で何日も過ごしている。。家族の殆どを失った人たち、親を亡くした子供など、ただ援助の手が届くことを祈って一分一分を過ごしているのです。そしてその援助が何時来るのか。待っている間に力尽きて亡くなった人も多いでしょう。
暑さくらいは我慢しなきゃ、、、と言いながらも暑い一日でした。
明日から多少のが予想され、少し涼しくなるようです。

何故懲りないのでしょう。

2006-05-27 21:42:26 | Weblog
またまた三人の幼い命が消えました、大人の不注意から。
このニュースからはあまり詳しいことは判りませんが、1歳から7歳という幼さで留守番をさせられていたとしか思えません。何度同じようなことが繰り返されたのでしょう。でも、懲りもせずまた同じ事を繰り返すのは何故でしょう。
カナダでは12歳以下の子供を監督無しに放置したら重罪です。
日本にはそのような法律が無いから、何度子供を殺しても単に悲劇としてのみ処理されるのでしょうか。
日本にもそのような法律を作る時期が来ているように思えるのは私だけではないでしょう。
子供の頃マッチで遊んではいけません、と良く言われたものですが、そんなことをするのは馬鹿な子どもだけだと思っていました。子供は好奇心があり、マッチであれライターであれ、試してみたいのだと思います。親の監督の下に試させる必要が有るかもしれません。問題は親の留守中に子供達が何を考え、退屈しのぎに何を試みたくなるか、事前に判らないことです。言い聞かせてあっても、そして子供が頷いていても現実は予想とは関係無い方に発展し得るのです。
このような親は親の責任というものをどう考えているのでしょう。
(特に目下子育て中の)皆さんのご意見を知りたいです。

すずらん

2006-05-24 22:52:18 | 野の花 - 春から夏へ
Konvalo
学名:Convallaria majalis
英語名:Lily of the valley
和名:鈴蘭
エスペラント名:Konvalo

気が付いたらすずらんが咲いていました。何時植えたのか記憶も無し、ほったらかしで、でも毎年一応咲いてくれます。この花は増えて困ると言ってた人が居ましたが我が家のはちっとも増えません。土が堅いのでしょう、と言われました。手入れをしないのだから堅いわけです。それでも今年も何本か咲いています。
この植物は全体が毒、でも香りが甘いので結婚式の飾りに良く使われるのだとか。
我が家のすずらんの匂いに気付いたことがありません。でも、ナンカやはり可愛い花です。

ガーリック・マスタード

2006-05-21 20:43:29 | 自 然
Garlic Mustard
今朝も六時には目が覚めました。ここ数ヶ月朝寝坊したことがありません。
否も応もなし、この時間には目が覚めてしまうのです。夜は細切れ睡眠でぐっすり眠ったことがないという状態が続いていました。
でも、今朝は良く眠ったと言う気がしました。六時間は眠った筈ですから。
今日はFiremen's parkのアウティングがあります。他所のネーチュァー・クラブの企画ですが又参加することにしました。
ところが
雨の中茂みを分けて歩くのはちょっと億劫だなァと言う気がしてどうしようかと迷います。我が家からFiremen's parkまでは車で5分の距離、家を出る9時50分までには止むかもしれないので、状況に従うことにしました。雨パンツだけははいて行きましょう、濡れるから。
気温は9℃、寒いです。洗濯予定だったフリースのジャケット裏をまた洗濯籠から引っ張り出して。。。

今日のリーダーは野草の食用、薬用その他について知りたがり人間のナンシーという人でした。
スミレは葉も花も食用に出来るのよ。花をサラダに入れたり、綺麗でしょう。
私はジェリーを作るのだけど、薄紫の綺麗なジェリーよ。
といった具合です。
花を一晩水につけておくと色が出てくるのでその水でジェリー作るのだとか、私は本気で作る気が無いので細かく作り方を質問しませんでしたが、花は沢山必要なようです。
ナンシーはガーリック・マスタードで作ったディップもタッパーウェァに入れて持って来ていました。これをクラッカーにつけて皆で味見させてもらいました。
ガーリック・マスタードの香りは殆どしませんでしたが美味しいディップでした。
だったせいか参加者は少なくナンシーを入れてたった六人、でもちょうど良かったかなという気もします。いつもと少し違った良い経験でした。

ガーリック・マスタードはヨーロッパからの開拓者達が食糧として持ってきたのが繁殖してしまったもので、今では目の敵にされるしたたか者の雑草です。1868年にニューヨークのロングアイランドで初めて記録されたそうです。
種は5年は生き延びるので、一年や二年戦っても絶滅できません。
そんな訳で私も毎日この草との負け戦に挑んでいます。
五年、頑張るぞ~。

           学名:Alliaria petiolata
           英語名:Garlic mustard
           和名:なし、英語をそのままガーリック・マスタード
           エスペラント名:判りません。勝手にAjlosinapoってどうでしょう。

Garlic Mustard 1st yr.最初の年は小さな蕗かな、という感じの可愛い葉っぱだけが地面いっぱいに生え、二年目には30㎝以上の高さに伸び白い花を咲かせます。
葉を揉むとニンニクの臭いがしますから、間違うことはありません。
ナンシーに寄れば葉は若いほど柔らかいので上の方の葉を摘んでサラダにしたりサンドイッチに挿んだりするそうです。日本人ならおひたしにしたり胡麻ヨゴシにしたり、胡桃和えにしたりするでしょうか。

日本語ではどう呼ぶのか検索してみましたが出て来ません。にんにくと芥子を使った瓶詰めのペーストかなんかが出て来ましたけれど。

名前を覚える

2006-05-20 20:51:55 | Weblog

水曜日の夜ネーチュアー・クラブのミーティングで図書館に行きました。
小さいけれど講堂のように使える部屋を毎回借りているのです。
もう始まっていて司会者がしゃべっていたので私はひっそりと空いた椅子に腰掛けました。通路を隔てて斜め前にロレーンが座っていました。私に気付きにこやかに手を振っています。私も手を振って挨拶を返しました。
                            
ロレーンは滅多に出てこないのですが、最初に会って名乗りあった時、この人の名を私は「キーシュ・ロレーン(Quiche Lorraine)」と憶えました。
キーシュ・ロレーンは勿論あの「西洋茶碗蒸し」のことです。キーシュはハンガリー語のキシュ(Kiss 小さいの意)と音が似ているので併用したわけですが、ロレーンがとりわけ小柄な人だからこれで忘れないと確信が有りました。
先月会った時「ハイ、ロレーン」と言ったら彼女はビックリして「私の名前を覚えているの?」ととても嬉しそうでした。
「私にはシステムがあるのよ」と応えると「システムねぇ」と、半信半疑の顔をしていましたが。

名前を覚えてもらうと言うことはとても大事なことなのですが、顔は覚えられるけど名前を覚えられなくて。。という事を良く聞きます。
ツアーでは何人もの違ったバス運転手と一緒に仕事をします。その名前を憶えるのがやはり一仕事でした。これにも私は「システム」を使いました。
特別舌を噛みそうな名前は別なシステム(例えばキーシュ・ロレーンのような)を使うとして、一般にはカテゴリーを作って入れてしまうのです。
例えばジョージに会ったら、ジョージ・ワシントンの顔と同じ籠(頭の中の)に入れるのです。次に会った時瞬間的にジョージワシン・トンの顔が浮かぶので「ハイ、ジョージ」。そして全てのジョージを同じ籠に入れておくのです。
名前を覚えてもらったと言うことで気分が良いから仕事上の協力も惜しみませんし、こっちも助かります。
でも、スエーデン人のスヴェントを憶える為に「尿瓶」と憶えた人が居ました。
勿論本人に種明かしはしませんが、スヴェントに会うたび可笑しくて。。。
こういう突飛な方が忘れにくいから良いのですがね。
ロレーンが嬉しそうに手を振ったのもそれが理由です。


スズメバチに刺される

2006-05-18 09:06:21 | 昆 虫

↑このニックキ面構え、見ようによっては漫画的で憎めないのだけれど。


痛いというより熱いっと感じた痛みでした。全身を駆け巡る痛みを踵に感じたのは木曜日の夕方、息子との電話を終わって間も無くでした。足もとに黒と黄色の大きな蜂が横たわっています。反射的に履いていたスリッパを脱いで叩きつけました。ニックキ奴め!
消毒!と思い、慌てて浴室に走りアルコールをたっぷり沁ませた脱脂綿で何度もこすりましたが、痛さは痒さも加えて激しくなります。
どうすれば良いのか誰かに訊こう。
自宅で余生を送る体の不自由な老人の世話などしているグローリアはその仕事がら医療の訓練も或る程度受けていた筈と思い電話してみました。
重曹を水で湿らせて貼りなさい、という返事。早速実行しました。そんなに急に効くわけは無いのですが、なんともどかしいことか。
そんな時、電話が鳴って来週訪ねたいと言っていた夫の古い友人デュマ、彼は酢が効くと言います。一体どっちが良いの????
その後長女から電話があった時にこの話しをしたら、重曹を酢で湿らせて貼るのよ、と言います。そうか、両方が良いのか、というわけで、重曹のペーストを作り布に塗って踵に貼り付け、梱包用のセロテープで固定した上からソックスをはいて、と言う重装備です。一週間でようやく痒みも痛みも完全に消えました。
一体この昆虫は何者ぞ!
日本語では絶対に蜂ですが、英語にはBeeとWaspがあります。私がBeeに刺された、と言うと誰もがWaspではないの、と問い返してきます。
そこで、ネーチャー・クラブの昆虫専門家「Bug lady」に聞きました。
Yellow jacket wasp, very common、と言う返事でした。
検索すると、煩わしい昆虫だけれど、害虫を食べたりするのでその存在は我慢しなさいとカナダ政府のサイトに出ていました。

                    学名:Paravespula vulgaris
                    英語名:Yellow jacket wasp
                    和名:スズメバチ(科)
                    エスペラント名:Vespo(広範囲のWasp)

ところで、BeeとWaspの違いは何でしょう。
他にも色々あるのでしょうが、素人の私に判ることは、Beeは一度刺したら死ぬのですが、Waspは何度でも刺せるのだそうです。もっともこのWaspは私を刺したばっかりに死にましたけれど。

猫のヴァケーション

2006-05-16 20:25:48 | Weblog
Mums
今日も昼食に招かれて行って来ました。
日曜日のヨリとの長電話の話をしたら、素人ワイン造りのブライアンがそのコンヴェンションとかで6月初旬夫婦でオタワに行くから乗せていってあげると言われ、ちょっと乗り気になりました。
実は娘に本気でしなきゃダメよと念を押され昨日から猫を動物愛護協会に預けていたのです。その結論次第では。。。
帰路迎えに行きました。猫が安心出来る隠れ場所になるよう携帯用の檻をコンパートメントに置いて来たのですが、受付の女性の話しではそれを出て他の場所でくつろいでいたと言うのです。私が行ったときは檻の中でうずくまっていましたが、第一回目の時のように脅えた様子は見えませんでした。
娘にそのことを話すと、念のため来週ももう一度預けてみたら?
と言うのです。今度は二晩預けてみようと思うのですが、一晩でも私自身が寂しいので、自由を確保するのは楽ではないです。
でも、猫に慣れてもらわないと私は何処へも行けません。
また、ヴァケーションに行こうね、と言っても我が猫は、何の話?と言う顔をしています。何週間もと言うのは無理でも、せめて10日前後自由になれたら。。。
それが目下の私の希望です。

写真は長女が持って来てくれた菊の花。
菊は英語でChysanthemum、略して mum です。
これを母と言う意味の mum とかけて母の日に菊を贈る人も多く娘もそのつもりで買ったのでしょう。

長 電 話

2006-05-15 09:06:56 | Weblog
土曜の夜遅く長女が電話してきました。日曜の午後訪ねると言うのです。この子の「午後」は夜中までの時間を指すので、一体何時になるのか皆目判りません。だから夕食を一緒に食べるかどうか聞きもしませんでしたし特別支度することも避けました。ただ出発時に電話してくれるよう要請、これで大方の到着時間が判る筈なのです。
ところが午後四時になっても何とも言って来ません。又か、と思いつつ待っていると電話が鳴りました。スワっと思いきや番号が違います。オタワの友人ヨリが母の日だからと掛けてくれたのでした。彼女の法的に別居している夫君が我が夫の少年時代の友人です。一人娘は外科医で弁護士の夫とカルガリーで暮らして居ますが、そんな訳で彼女も寂しいのです。
特に夜になってひっそりするとやけに寂しいのよね、と彼女は言いました。そういう意味ではあなたも私も同じ立場なの、とも。
三年ほど前彼女を訪ねた時、「良うく聞いてね、二度と話題にしたくないから。。」と話してくれたのが別居の原因でした。その時はまだ法的な別居には至っておらず弁護士を介して交渉中というところだったと思いますが、彼女は怒り心頭に達したと言う状態で、ヤケクソナ笑いと共に語ってくれたのです。
彼女の夫ゲーザのお姉さんはお金持ちのイタリア人と結婚イタリアで暮らしていましたが、夫の死後ハンガリーに移住ブダペシュトで暮らしています。子供の無いお姉さんは弟を身近におきたくてお金を餌にしょっちゅう呼び寄せていたらしいのですが、序でに若い女性を紹介しました。
ゲーザはマンマとお姉さんの策略(?)に乗り、この、娘と同年くらいの女性と恋に陥ります。そして頻繁にハンガリーに行くようになり、彼女に貢ぐようになりました。コンピューターのゴミ箱から事情を発見した妻ヨリにとってそれは許せないことでした。
ゲーザはその後この女性とは縁が切れ、別な女性と付き合うようになりブダペストの豪華アパートで同棲しています。カナダとハンガリーを行ったり来たりの暮らしですがハンガリー国籍を取ったとか。
ヨリは働いていた頃夫よりも高給を取っていたのですが、そのお金をゲーザは自分名義で投資、別れる時はそれをごっそり持って行ってしまったのです。結婚生活は43年、無駄な43年だったと彼女は言います。そうかもしれません。奇遇は別居に署名した日時が彼らの結婚の署名日時と全く同じだったことです、43年と言う間をおいて。

二度と口にしたくない筈だった話題ですが、ヨリとしては発散してしまいたかったのでしょう、延々と話は続きます。その時間一時間40分。
私は疲れるのでベッドに横になったりしながら聞いていました。こういう話は誰にでも出来るものではないのですから、私は選ばれた人間なのです。責任を持って真剣に聞きました。
聞き終わって思ったこと、少なくとも我が夫は私を裏切らなかった。若い女性に貢ぐお金の持ち合わせも無かったけれど、お金があったら子供達に与えた筈なのです。ちょっと早めにこの世を去ったことを恨めしく思うことに変わりはありませんが、一緒に暮らした人生の思い出は決して悪いものではないので、これも私の幸運の一つと数えるべきなのでしょう。
ヨリとの会話が終わったら、長女からのメッセージが当然入っていました。


母の日に

2006-05-12 13:55:49 | Weblog
Nature Bunny-1 Nature Bunny-2
カルガリーの子供達から母の日のカードが到着しました。花を摘みながら散歩しているウサギさんの絵には
『この次、世の中のあらゆる素晴らしい物を賛美する時は。。』と書いてあります。
フラップの部分をめくると
『あなた自身がその一つであることを思い出してね。母の日、おめでとう』

今朝電話で話した時有難うと言ったら、あの兎を見たとき瞬間的に私を思い出したそうなのですが、兎に似ているのか、チョコチョコ歩いている姿が似ているのか。。。

私をその素晴らしい物の一つであると言ってくれるような子供を持つ私は恵まれて居ると思うのですが、世の中には悲劇も多いです。

先だって父母と弟を殺した12歳の少女が居ました。
確かメディシンハットでだったと思います。警察は詳しいことを公表しないのでメディアも憶測くらいしか報道していませんが、インターネットで知り合った23歳のボーイフレンドとの付き合いを阻止されての殺害と受け取れました。
この少女の裁判は6月になるようです。たかが12歳。でも最近の12歳は私達の時代の12歳ではないのです。考えてみると素直だったなァという12歳でした。

また、3年ほど前、ボーイフレンドと遊び呆ける為に乳幼児二人を十日間も放置、死なせた日本女性の国外追放が決まったとか報道されていました。これはカルガリーで起った事件ですが、学生ヴィザで滞在中の23歳の女性です。子供達の父親(遊んでいたボーイフレンドとは別人)は彼女の両親からの仕送りを当て込んで甘言をいい、良いように彼女をおもちゃにしていたようなのですが、両親は孫が生まれていることすら知らなかったらしいです。事件が起きてからその事実を知った時どんなに胸の潰れる思いだったかと想像するさえ辛い出来事でした。
2歳にも満たない上の女の子の遺体はダンプスターに捨てられ、見つかっていません。下の2ヶ月とかの男の子はアパートに放置されていて大家さんが見つけ、警察に通報したようです。自分の産んだ子でなくても、赤ちゃんをゴミ同様に扱う神経が理解できません。お乳は勿論水も飲まされず、汚れたオムツの中で餓死した赤ちゃんがどんなに苦しかったか。
騙した男ばかりを責められない事件です。彼女の愚かさを私は大いに責めたい。
学生ヴィザでカナダに来たのなら何故勉強に精を出さなかったのか。

私が日本を発つ時父が言いました。
「困ったことがあったら何時でも帰って来い」
それを私は同時通訳して聞いていました。
「たとえ、未婚の母になるようなことが有っても。。」
絶対にそれだけは、と決意したのでした。現代ではこの辺世間は寛容になってきていますが、当時の世間は厳しかったと思います。

この母の日に当たって、このような悲劇が二度と起らないことを祈りつつ、私が貰ったカードの言葉をSerenaを読んでくださる全てのお母さんに捧げます。


メ  ギ

2006-05-10 08:02:07 | 野の花 - 春から夏へ
Japanese berberry
Japanese berberry fruits
          学名:Berberis thunbergii
          和名:メギ(別名はコトリトマラズ)
          英語名:Japanese Barberry
          エスペラント名:Berberiso
侵略的な植物ということから或るサイトでは問題を増やさないためにも裏庭にわざわざ植えたりしないで下さいとうたってありました。
ジャパニーズと頭についていることでも日本原産と言うのは頷けます。
メギと言う名は昔、茎を煎じて洗眼薬にしたことから「目木」なんだそうです。
面白いのは幾つか見つけた日本語のサイトのどれも英語名のところがブランクになっていました。
学名から探せば簡単に見つかるのになァと不思議です。
別名のコトリトマラズはその棘を嫌って小鳥が止まらないからだそうですが、その小鳥達が実を運んでくれるお陰で繁殖するのだそうです。小鳥達は実が落ちるまで待っているのでしょうね。実際この棘は痛いです。
その可愛らしい小さな黄色の花の房は魅力的ですし、赤く熟れた細長い実も艶があって綺麗です。Pill(錠剤)みたいでしょ、と言った人が居ましたが、女の子なら多分繋げてネックレースにしたいと思うでしょう。今回のこの写真は未熟な実ですが。
ナイアガラ・グレンに一本、ダッファリン島に一本、そしてこの間のシャグバーク・ネーチャー・プリザーヴにも一本ありました。
数えるほどしかないような気がするのですが、やはり侵略的、と嫌われ者のようです。

ながはしスミレ

2006-05-09 09:23:34 | 野の花 - 冬から春へ
Long spurred violet
Long spurred violet-2
学名:Viola rostrata
和名:ナガハシスミレ(長嘴すみれ)
英語名:Long spurred violet
エスペラント名:Violo rostra(と思う)

花の尻尾(距)が長いスミレです。
日本語ではこれを嘴に見立てて「長嘴すみれ」
白っぽいのはナイアガラ・グレンで見つけたもの。
ピンクっぽいのがシャグバーク・ネーチャー・プリザーヴに咲いていました。
この花も何度も見ていながらウッカリして距の長さに気付いておらず通り過ぎていたのですが、今春は何故かスミレに縁があって、何種類か写真に撮りました。

Long spurred violet

ドライアドの鞍

2006-05-08 08:45:16 | 自 然
Dryad's saddle


                  学名:Polyporus squamosus
                  和名:アミヒラタケ(サルノコシカケ科)
                  英語名:Dryad's saddle
                  エスペラント名:Poliporo の類

        生え始めたばかりのアミヒラタケ⇒

Dryad's saddle Baby


この前の土曜日、シャグバーク・ネーチャー・プリザーヴを徘徊中立派なサルノコシカケを見つけました。
英語ではDryad's saddle、つまり「ドライアドの鞍」です。
日本語では「猿の腰掛」だと言ったら、猿は存在するけどドライアドは存在しないのよね、と言う返事が返ってきました。
ドライアドとは何ぞや?と言うわけで検索を余儀なくされ、序でにサルノコシカケには食用に出来る物も有るということまで調べました。木の切れっぱしみたいなサルノコシカケを食べる人も居るのに驚いたのですが、それを商売にしている人もいて幾重にも驚いています。茸の一種であれば当然でしょうね。木に生えると言うことでは椎茸だって木に生えるのだし。

ドライアドはギリシャ神話の「木の妖精」です。
詳しくはウィキペデアのページを訪ねてください。

英語のページにはドライアドの絵もあります。
Dryad

そっくりそのまま翻訳したのがこの日本語版
ドライアド

サルノコシカケについて勉強したい方にはこのサイト。
サルノコシカケ

こちらは英語版。
Dryad's saddle

ちょっと賢くなったような気分です。

ウブラリア・グランディフロラ

2006-05-07 13:09:47 | 野の花 - 冬から春へ

Uvularia Grandiflora

               
 学名:Uvularia Grandiflora
 英語名:Large flowered Bellwort
 和名:ウブラリア・グランディフロラ、つまり学名をそのまま。
 エスペラント名:????
探しようが無いので何方かが教えてくださるまで待つつもり。

ちょっとひねくれた下向きに咲く花が特徴です。
ユリ科の花で、日本のホウチャク草に近いのだそうですが。。。
http://www.mitomori.co.jp/hanazukan2/hana2.3.99uvula.html
日本語で検索してもこんな程度しか見当たりません。

花を敢えて表面から見ると
                                                                                                 

カナダ菫

2006-05-06 16:46:09 | 野の花 - 冬から春へ
Canada violet
ようやく見つけたカナダスミレです。
写真の右肩に正面から見た花を入れました。特徴は花びらは白く紫の筋が入っていて、花びらの裏がピンク色をしていることです。向こう向きの花がその裏側の色を見せています。

学名:Viola canadensis
和名:(勝手ですが)カナダスミレ
エスペラント名:(これも勝手ですが)Violo kanada

植物学者から苦情が出るかもしれませんが、一般人はこれで承知してくれるでしょう。
この花を見つけたのは今日行って来た、Ridgewayにある Shagbark Nature preserve という森の中で、沢山咲いていました。

今朝は寒く、肌着の他ゴルフシャツ、フランネルシャツを重ねた上にジャケットを着ていても寒さが身に沁みました。朝のうち雨だったのでジーンズの上に雨ズボンを穿いていたお陰で腰から下は暖かだったのですが、ジャケットのフリースの裏を剥いだままにしておいたことが悔やまれたほどです。
これからは車の中に可能性を考慮して色々入れておこうと思います。