★ Serena ★

カナダ暮らしのエスペランチスト、自然愛好家。
エスペラントやカナダの野草、ネーチャークラブの活動など思いつくままに。

赤い菌

2007-04-29 17:49:56 | 自 然
<Cup fungus>
昨日4月28日はニューヨーク州のイロコワ野生避難地区へのアウティングでした。恐らくこれが最後になるだろうと言っています。理由は国境を越えるのに来年からはパスポートが必要になるからです。国境検査が厳しくなって、既に空から入るときはアメリカ・カナダ間の検査は厳しくパスポート無しでは通過できなくなりました。今回はまだ運転免許証で通れましたが。。
毎年この日はこんな天気ですが、霧雨が降り続き(恐らく10℃以下と)寒くて、「ああ、もう一枚重ねてくれば良かったなァ」の日でした。
それでも、Virginia Rail[学名:Rallus limicola/和名:コオニクイナ]をじっくり見ることが出来たので満足でした。残念ながら私のカメラは車のトランクの中、車の鍵を持った人は300メートルから先のほうでやはり「Virginia Rail」の出てくるのを待っている群れの中。鳴き声を録音したCDを使っておびき出すのですが、私と一緒に居たドンもその器械を持っていて試してみたら出て来たのです。しかも何度も何度も出て来た上にしばらく立ち止まってその色の美しさなどもしっかり見せてくれました。
一日霧雨の中を歩いて、疲れたので、今朝はどうかな、と思ったのですが、それに何日も後回しにした雑用が溜まっていたし。。。だったのですが、昨日とは打って変わった好天気20℃になると言う予想だし、St.Johns自然保護区も久しぶりだしと出かけたのです。
スプリング・ビューティが満開、白も赤もトリリアムが咲き始めていたし、啄木鳥の種類も二、三、見たし、知識の有る人達と一緒なので色々教えてもらえるし、出掛けて良かった、という日でした。
写真は今日見つけた菌の一種です。色があまりに鮮やかで、みんなプラスチックの欠片かしらと思ったほどでした。

英語名:Cup fungus
学名:apothecium
和名:なし
エスペラント名:Ne scia

当初カビという言葉を使いましたが、glimiさんの指摘でカビでは語弊があると気付きました。
キノコと呼んでいいものかどうかわかりませんし、菌と変えた次第です。


ハシボソキツツキ

2007-04-26 17:14:09 | 大鳥 ・ 小鳥
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写真一枚追加。クリックして三枚目を見て下さい
英語名:Northern Flicker
学名:Colaptes auratus
和名:ハシボソキツツキ
エスペラント名:Ne scia

ナイアガラ・グレンを歩き終えて、ウィンターグリーン・フラットに出てきた時、ちょっと騒々しい鳥の声がしました。見上げると見慣れないキツツキが3羽追いつ追われつ高い木の上で戯れています。3羽。この鳥たち3角関係かいな、と見とれていたのですが、あ、そうだカメラ、カメラと「任務」を思い出し慌てて撮ったのがこれです。ズームでやっとこれだけ。でも特徴ははっきりわかります。
帰宅後調べてみましたら、Northern Flicker。北米東部のは羽の下が黄色、西部のは赤いのですって。詳しい説明はナショナル ジオグラフィックのページに出ていますので見てください。
犬も歩けば棒に当たる。。。期待もしていなかったので得をしたような気分です。木の洞などを利用して巣を作るのですが他のキツツキと違い餌は地上のもので、主食は蟻とか。鳩位の大きさがあると見ました。
随分派手な色合いの鳥です。彼らが遊んでいた木の根元周辺にはスプリング・ビューティが咲き始めていました。
ナショナル ジオグラフィック(日本版)

ブルー・コホーシュ

2007-04-25 20:59:23 | 野の花 - 冬から春へ
<クリックして大きな写真へ
学名:Caulophyllum thalictroides
英語名:Blue cohosh、Squaw Root 又は Papoose Root
和名:なし。似た植物にルイヨウボタン(類葉牡丹)がある。
エスペラント名:Ne scia
新しい芽はみんな緑という季節に一風変わった色の新芽が出ています。天空の彼方の見知らぬ星からたどり着いた植物動物?と疑いたくなるほど聊か不気味な色合いです。拡大してみるとその雰囲気は益々大きくなって・・・

と、二日後に行ってみると既に花を開いているのがあり、濃い紫の葉は緑色を帯び始めていました。
秋には美しい青い実を付けるブルー・コホーシュです。夏には緑色の葉を茂らせ堅い青い実を育てているのですが、まだ花を見たことが無かったので熱心に写真を撮りました。
<開き始めた花<葉の色も緑に。。<益々緑が濃くなって。。<<雄蕊の角が開いている。クリックして拡大<<黄色い花粉も見える。クリックして拡大
Blue cohosh
ちょっと変わった花で、中心を見ると、雌蕊らしき物の回りに6個の雄蕊らしきものが並んでいますが、その周りをもう一回雌蕊かなといえそうなものが6個囲んでいます。雌蕊のすぐ外側にある雄蕊らしきものは上部についている二個の黄色い角状の物を開き始めています。どうやらそこから花粉が出ているようです。
これを肉眼で見るのはとても難しいのです。何しろ花の大きさはやっと1cmくらいですから。写真にしてやっと気が付いたのです。
この様子からもなにやら異星からの植物と思わざるを得ません。
因みにこの植物はお産を楽にするというので北米原住民の女性たちが出産予定の数日前から服用したそうですが、現在でも薬として利用されているようです。検索するとドッサリ薬の広告が出てきました。
英語名Squaw RootのSquawは原住民の女性の意味で、Papoose RootのPapooseは原住民の赤ちゃんの意味です。
和名の類葉牡丹は私にはピンと来ません。牡丹というとやはり豪華な牡丹の花を連想してしまいます。葉が似ているというだけのことらしいのですが、この目立たない小さな花と牡丹では比較にもならないですから。

参考ページ
ワシントンDC近郊の花めぐり
missouriplants.com
Connecticut Wildflowers

ようやく春?

2007-04-20 10:09:11 | 自 然
ようやく春の気配を見せるナイアガラ・グレン
<四角な花、ブラッドルート<野生生姜の蕾<開き始めた野生生姜の花<トレールからの眺め、岸にはまだ雪が<白い雪割り草<ピンクの雪割り草<雪の残っている川を見下ろす
ナイアガラ公園のあちこちに水仙が咲き始めました。
北米一の水仙都市と名乗るだけあって何百万本かの花が咲きます。
そして、ナイアガラ・グレンにも春の気配が動き始めています。
川岸にはまだ雪が残っていますが、花は蕾を膨らませ、陽射しの温もりもひと際度を増して来たようで、歩いていると一枚脱ぎ二枚脱ぎと筍活動してしまいました。
野生の生姜ブラッドルートについては古い記事を見てください。
雪割草はまだ写真もあまり取れていません。学名はHepatica americana、英語名はRound lobed Hepaticaです。つまり葉に丸みがあるということです。日本のミスミソウ(学名:Hepatica nobilis var. japonica)とは少し違うようですが何処が違うのか判りません。
エスペラント名も勿論Hepatikoです。


苔 の 庭

2007-04-16 18:50:32 | ナイアガラ・グレン
<ポットホール二つ下向き、通れない人は回れ右<体重減らして出直そう<近寄らない方が賢明かもねぇ<岩に残った模様は何の皺?<のどかな路、孤独な路<御婦人の帽子<五百羅漢<そびえる砦<ここ潜っても大丈夫ね<偶々種の落ちた場所が悪かっただけ…
<岩と苔が作り出す模様<生きる道は幾らでもある<この木の年齢を考えてしまう<通りゃんせ、とおりゃんせ。。<苔むして崩れて、やがては…<どなたかの試し切り。どなたでしょう<serena名付けて『タイタニック』<年を経た脆い岩の層<ツイン・ポットホール。底だけが残った三つ目の穴も<擂り鉢のようなツイン・ポットホール
未だ木の芽も出ていないナイアガラ・グレンです。目立つのは苔むす岩のみ。
それでも気を付けて周りを見ていれば花の準備をしている野生の生姜やブラッドルートの姿が見られ、小鳥たちの声も聞こえます。歩きながら岩の形に勝手に命名して楽しんでいます。
最近は天気のいい日は毎日歩いて足腰を鍛えています。幸か不幸かぐずついた天気が続いていますが、花が賑わうようになったら天気も協力してくれるでしょう。

婦唱夫随のカワアイサ

2007-04-14 21:04:32 | 大鳥 ・ 小鳥
婦唱夫随のカワアイサ川の向こう岸にはまだ氷が溜まっていましたが、陽射しが少し和らいだ朝、「私たちの島」へ行ってみました。
ダッファリン島には絶対に来ない水鳥たちが遊んでいました。
妻が誘導して上流に向かうカワアイサの夫妻です。遠いので、ズームでギリギリの撮影でしたからボケていますが、穏やかな水の気配が水面に映る彼らの影にも窺えます。
この辺にまだウロウロしていると言うことは、彼らも春とは思っていないと言うことでしょうか。
この分では、恐らく春をとばして夏になるのでしょうね。

春 の 岩

2007-04-10 06:42:11 | 自 然

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写真は三枚
寒いと言うほどの寒さではないけれど、湿度の高い寒さはなんとなく不快です。イースターの日曜日はそんな日でした。
トロントから友人が二人やってきて三人でナイアガラ・グレンを歩いたのですが、花の気配は「黄花のカタクリ」と「野生の韮」それに「ヒメフウロ」の葉っぱが見られただけでした。
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写真は二枚

二、三日前から降り続いている雪は小止みなく、積もるほどの量でもないので地上には殆ど残っていませんが、茂みや岩の上などには疎らに積もっていました。
八千年もの昔ここを通過中のナイアガラ瀑布(侵食のため後退していた)が残していった足跡、それがこれ等の岩です。苔むした岩にもやがて色々な花が咲き出します。岩の大きさは様々ですが一軒の家ほどもあるのはザラで、絶壁のようなもの、今にも倒れそうに傾いたものなど変化に富んでいます。岩と岩が支えあっているような狭い通路もあり、これはFatman's misery(デブの苦悩)と名付けられています。が、通り抜けるのが大変と思える場所は他にもあります。

参考までに古いページをリンクしておきました。
ナイアガラ・グレン
再びナイアガラ・グレン

まだ頑張る。。

2007-04-07 13:37:11 | 自 然

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は小止み無く、埃のような細かさで降り続いています。
地面に触れるか触れない内に融けてしまうのでしょう、それっきり積もりもしません。
我が前庭で頑張っている春の花の痛ましい姿です。雪が解けたら立ち直る心算があると見ています。
  • 一枚目:御存知クロッカスです。開いていた花をすぼめてしまいました。人間と同じで縮こまるのでしょうね。
    エスペラント名:Krokuso
  • 二枚目:この花の名前をなかなか覚えられなくて…仕方が無いからここに書き残しておくことにしました。
    学名:Scilla siberica,
    英語名:Siberian Squill
    和名:スキラ・シベリカ/シラー・シベリカ
    エスペラント名:Scilo

  • 三枚目:真面目に立っていたのに雪に倒されてしまったチューリップの葉。
    まだ蕾も出ていないのでこれから頑張って花を咲かせるでしょう。生命力は逞しい。
    エスペラント名:Tulipo

  • 四月の雪

    2007-04-05 16:17:39 | 自 然
    四月の雪朝目覚めた時は気が付かなくて…まだ暗いので外を見ようとも思わなかった…カーテンを開けたら真っ白。
    春の雪だから淡く、地面に積もった雪は昼までには大方無くなっていたのだけれど、昨夜に限って車を外に出しっぱなしにして置いたのでこの有様です。
    昨日早朝外出し、まだ何処かへ行くかも知れないからと出したまま結局何処へも行かず億劫なのでそのままにして置きました。
    雨が降っていたから洗って貰おうなどと虫の良い考えが無かったわけではありませんから、自業自得とも言えるかもしれません。
    所得税の申告書は清書すれば良いところまで終えていたのですが清書の途中に間違い、と言うより数行抜けていることに気付き計算し直し、その段階で書き間違い、線で消して書き直してみましたがあまり綺麗ではないので用紙を貰いに郵便局まで出かけました。
    明日は聖金曜日で今日の午後投函しても火曜日までは何事も起らないのだからゆっくりすれば良いものを、と思いつつも片付けてしまいたいので出掛けたわけです。出掛けるには車に積もった雪を除けなくてはなりません。真冬と違い凍り付いているわけではないのですが、何故か負けた気分です。
    税金の申告はコピーも取り封筒に入れ、切手を貼れば投函できる段階です。まずはこれで一段落。ヤレヤレでした。

    Marmoto

    2007-04-04 09:55:19 | 動 物

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    英語名:Woodchuck、Groundhog
    学名:Marmota monax
    和名:(無いので)ウッドチャック(私のコンサイス英和辞典にはマーモットと出ているのですが)
    エスペラント名:Marmoto

    今日の午後はカシノのアヴァロン・シアターに「フォーエヴァー・プラード(Forever Plaid)」を見に行き(もちろん無料切符です)、帰路ダッファリン島に寄りました。
    人影も無く静かだったからでしょうが、二匹のグラウンドホッグがそれぞれ勝手な場所で草を食べていました。最初ののは私の気配にそそくさと隠れてしまいましたが、二番目のは偶々小さな建物の傍だったので裏側から廻り辛うじて写真を撮りました。鮮明とは言えないけれどご容赦のほどを。
    林の縁や水際などに穴を掘って暮らします。この穴を掘るのに掛かる時間は一時間位とか、すごく手際の良い穴掘り職人(?)とお見受けしました。
    正面玄関は結構目立つけれど裏口は見つけにくいようになっているそうです。冬が来るとこの穴の奥にある巣で冬眠しますが、深い深い眠りに入ると目覚めるのに大変な時間が掛かるとか。暖かくなると目覚め、即取り掛かるのは食べること(あったりまえでしょう)、そして今日見たのはその忙しい食べる作業中だったのです。
    この家に移って間も無く枝豆を食べたいと大豆を植えたことがありました。ある朝目覚めたら折角延びた大豆が綺麗サッパリと同じ高さに刈り込まれていた、と言う事件がありました。裏に住むグラゥンドホッグの仕業とすぐ判りましたが。。
    何故か憎めない動物です。
    これで、間違いなく春かな???
    でも今週末の天気予報は雪ですって。

    巣の構造などはこちらをどうぞ。
    写真集です。
    日本語の説明はウィキペディアしかみつかりませんでした。