★ Serena ★

カナダ暮らしのエスペランチスト、自然愛好家。
エスペラントやカナダの野草、ネーチャークラブの活動など思いつくままに。

夕暮れのカナダ滝

2006-10-31 20:43:59 | 自 然
<虹を見る残り時間も僅かなひと時。この虹を見た人は幸せになれると。。。<川面は既に黄昏。。アメリカ滝に残る斜光<滝から吹き上げているような虹、人々は見つめ続ける<ナイアガラ川の上流からの眺め。<Old Scow 話の種に<馬蹄滝に影を落とす傾く陽射し
世界中各地から訪れる人は皆それぞれの思い出を胸に家路につく。そして夕暮れは寂しい。

久しぶりに日が照って綺麗な日でした。虹の時間を見計らって出かけたのですが滝の近くは駐車禁止です。温室の駐車場に車を停めてから歩いていたら日が翳り、ちょっと遅すぎました。そのせいかとても寂しい滝です。
★ Old Scow 話の種に★
(右から二番目の写真。遠くに見える『橋』は下流の発電所に水を引くためのダム)

1918年のことです。上流で運河を掘るのに使われていたと言うこのダルマ船は引船との間の綱が切れて流されて来ました。そして偶々三人の労働者が乗っていたことから大騒ぎになりました。あと何百メートルも行かずに滝に落ちることは間違いなしの状況なのです。でも、この三人はただうろたえていたのではありません。
ダルマ船の底の戸を開けて舟に水を入れ兎も角滝に落ちることだけは免れました。
さて、どうやって彼らを救助するか。
近くの岸には1906年から、トロントの市電を走らせる為に発電していた発電所があります。この屋上から綱の先に銛を付け、救命胴衣を結んで船に向かって射込みましたが、まともにに届かず、何本も射込んでいる内に綱がこんぐらがってどうしようもない状態です。
この時、レッド・ヒルという川の事情に詳しい人がそのこんぐらがった綱を伝って川の中を歩き船までたどり着き、無事彼らを救出しました。
一度タクシーで仕事をしたことがありますが、その時の運転手は当時18歳だったそうです。そして人々に混じってその様子を見ていたと話してくれました。歴史の一こまを自分の目で見たという誇りを彼の口調に感じたものです。


写真の練習場

2006-10-27 21:07:21 | Weblog

<>


新しいカメラを手に入れました。
あまもりさんに教えていただいたことなどを参考に自分で探していたのですが、こういうことは私の得意なことではなく検索もインターネットを行ったり来たり。。
結局息子が見つけてくれた物を、素直に買って貰いました。
セロテープで補修して使っていた古いカメラに未練が無いわけではありませんが、反応がかなり『蛍光灯』になっていたので別れもそれほど辛くなく。。とは言え未だそこに置いてあります。ポィッとゴミ箱に放れません。
ところで、練習し、使い方に慣れなければなりません。
今日は公園の温室へ行って見ました。今頃唯一花の咲いている場所です。
何枚か写真を撮った心算で気が付いたら、「映画」を撮っていたり、ズームだかマクロだか判らないままに近づいていたりそれは色々試みました。
結論は、万華鏡には使えそうなものがタクサン撮れましたよゥ。
その内の少し見られそうな物を3枚紹介します。
  1. 温室のセンターピース
  2. ピンクの花
  3. 白い花
花の名前が見つからないのでサイン帳に苦情を書いてきました。
野の花の咲き出す春まではここが私の写真の練習場になるでしょう。

ナルニア物語を見ました。

2006-10-26 14:21:40 | Weblog

ナルニア物語の表紙


送料・手数料含めて40ドル余はちょっと高いかなとは思ったのですが買ってしまったDVDです。
朝の3時頃目覚めてそれっきり眠れなくてこれを見ることにしました。
久しぶりに楽しみました。
に話たら、十才位の頃読んだことがあるそうで、お気に入りの物語だと言っていたからこの子もこのDVDを楽しむでしょうし、ちゃんもやがてこれを楽しめる年齢になるでしょうから、考えてみたらそう高い買い物でもなかったという気がしてきました。
特殊撮影も滑らかで何か現実のような錯覚さえ持ちました。再度楽しみたくなる映画です。
英語では「ナーニア」と発音します。日本語でコーン(Corn)をコルンと発音しないのが不思議なのですがね。
何時か本も読んでみたいです。
因みにちゃんは最近学校に通っています。
勿論本当の学校ではありませんが、がそう呼んでいます。
学校の校舎の一部を使った幼児のためのプログラムで、他の子供達に混じってただ遊ぶだけなのですが。。。
十四ヵ月ではお話しの時間を未だ楽しめない年齢ですから。
それでも他の子供達の居る所に居るだけで本人は楽しいらしいのです。
こうして社会生活を学んでいくのでしょう。
協力すること、譲り合うこと、或いは自分の権利を守ること等々です。
ちゃんは先日図書館のメンバー・カードも手に入れました。図書館でも同じようなプログラムが有り、それに参加するためには図書館に登録しなければならないのです。
全く世の中の変化は目覚しい物があります。私らの時代には図書館さえ夢でした。

金は天下の廻り物

2006-10-21 20:07:04 | Weblog

金は天下の廻り物って言うでしょう。これ本当ですよ。とその人は言いました。五十代半ばかと思われるその女性は無職、それで結構高価といわれている旅行会社のツアーに参加している事の言い訳と言うか、説明というか、私が問いただしたわけでもないのに。
使うとね、何処からか入ってくるのよ。
昔安月給で喘ぎながら暮らしていた頃、月給日まで後何日と数えながら空腹を耐えなければならい様な時に、何時か投書して忘れていたような随筆のご褒美が突然配達されて嬉しく且つ生き返ったことがありましたが、この人が言うように使えば何処かから入ってくるということを文字通り信じるわけには行きませんでした。
でも、今日、確かに天下の廻り物ということを知りました。入ったお金は出て行くのです。
二日前から車のエンジンが掛かりません。娘 が使おうとして掛からなかったことが一度ありましたが、少しおいて私が試したら掛かったので、心配しませんでした。
雨の日、二日も家に閉じ込められていてイライラしていたこともあるのですが、一人で決めて、ディーラーに電話し、CAAにも電話して運んでもらいました。二時間位で直してくれましたが、その経費は約千ドルです。直さなければ使えないので私はとやかく言わず実行してもらいました。ツアーで働いた分大方出て行く訳です。
夕方息子から電話があった時この話をしたら、相談してくれたら良かったのに、とシツコク言われてしまいウンザリしています。
昨日は定刻に電話が無かったのです。電話してくれていたら話した筈なのですが。。
こういう仕事は夫の担当でしたから、私はまかせっきりだったのですが、もう全て一人でやっていかなければ、と思っていたので「やれば出来る、やれば出来る」と我が身を励まし励ましだったのです。息子にしてみれば他に方法…つまり他の場所に持って行く…等考えられたのでしょう。何処が悪いのかも判らない私には思いもよらないことでした。
天下の廻り物、入ったものは出て行く、そして出て行ったものが帰ってくる日もあるかもしれません。
それにしても、息子に叱られる年齢になってしまったのですねェ。逆を言えば息子が親を叱る年齢になってしまったのですけど。
息子は明日来ることにしていたのでそれを待っても良かったのですが、デプレッションが酷くなるばかりで家にジッとしていられませんでした。
叱られて余計デプレッションは酷くなるばかり。。。

まだ古い日本のお姑さん?

2006-10-20 18:44:21 | Weblog
先日のツアーの昼食時、私の座ったテーブルで、若い家族のことが話題になりました。私が娘 のお婿さんが夫としても父親としても思い遣りがあり、私のことも心配してくれるので有り難いと思っている話をしましたら次のような質問を受けました。
『お嫁さんのお母さんとしてはそれで良いかもしれないけれど、お婿さんのお母さんはどう思っているのですか?』
この質問の意味が私にはすぐ判りませんでした。何を訊きたいのだろうか。。。
その人は追加の説明をしました。
『お嫁さんの尻に敷かれていると、考えないのでしょうか。日本ではそれを嫌がるお姑さんも多いのですよ』
私はそのようなことを考えたことが無いのでビックリしました。娘のお姑さんにどう思っているか訊こうと思ったこともありません。確信を持って言えますが、思い遣りのある息子を誇りにこそ思え口惜しいと思うことは無い筈です。嫁さんの言いなりになっているのでは有りません、誰にでも思い遣りを見せる優しい気性なのです。
先日ドイツで暮らす甥の写真が妹から送られてきました。この甥も小さい時から思い遣りのある子で、年下の従弟である私の息子 に辛抱強く付き合ってくれるのを見てとても感心したことがあります。彼が乳母車を押している姿や、赤ちゃんを小振りのハンモックのような物で胸に抱えている姿を見て私の妹はガッカリするでしょうか。子供を育てるのは両親の仕事、父親がオムツを取り替えて何が悪い?というのが私の意見です。 夫婦は何でも相談して決めます。一方が意見を押し付けることはありません。 が夫をとても尊敬していることは些細な言動で判ります。それで良いではありませんか。
妻や子供に優しい息子を恥ずかしいと思ったり、嫁さんの尻に敷かれていると思ったりするお姑さんの方こそ恥ずかしく思うべきです。
もしこのブログの読者の中にそのようなお姑さんがいらっしゃるなら、ご意見をお聞きしたいものです。

Comfort Maple

2006-10-19 05:49:57 | 自 然
<樹齢五百年余の砂糖楓<痛々しくもコブだらけ、絆創膏だらけ。。<でもしっかりと枝を広げて。<紅葉は若い木々に負けず<修理された箇所には落書きも<孤高の砂糖楓、その名はカンフォト・メープル
カナダ最古の砂糖楓と見なされているカンフォト・メープル


ナイアガラフォールスから車で約30分のぺラム(Pelham)にあるカンフォト・メープル(Comfort maple)自然保護区はカナダの最も古く且つ美しい砂糖楓と広く信じられている楓の木を保護する為1961年に設けられました。
樹齢五百年余を誇るこの木は高さが 24メートル、幹の太さが6メートルもあり、カナダの強さや伝統のシンボルと見なされています。
1816年カンフォト一家がこの 0.1 ヘクタールの土地を買った頃既に立っていたわけですが、保護区に指定されてからはNPCA(ナイアガラ半島自然保護局、Niagara Penninsula Conservation Authority)が管理しています。
この砂糖楓の種を拾って持ち帰り子孫を増やそうという人もいるようですが、私は種を見つけませんでした。
夫と行っていた頃は一度も通った事の無い道を戻りました。その時遠くから撮ったのが一番右の写真です。広々とした畑の中に堂々と立っていた巨木は威厳が有りました。

二日目の雪

2006-10-13 10:16:29 | Weblog

<>

TVのニュースが盛んに雪の被害を報じています。木々はまだ枝に葉を残していて、葉の茂った枝は湿った雪の重みに耐えられず折れてしまうのですが、これが電線の上に倒れ、電気の無い暮らしを強いられた人々も多いようです。
幸い私のところではご覧の通りの軽症。
このまま降り続くとは思えませんが湿った寒い天気は四五日続くようです。
明日のツアーは憂鬱です。

初雪が降りました。

2006-10-12 17:45:18 | Weblog
           
今日12日の午後3時半ころから雨が雪に変わりしばらく降り続いていました。
昨日は土砂降りの雨に雷が参加、稲妻も閃いて賑やかでしたが、今朝はしっとりした雨でした。ウインドシールドに当たる雨滴がべシャッと潰れる感じだったので雪に変わるかも。。と思ってはいたのですが、予報の雪は北部のみだったので、まさかと言う思いもありましたが。。。ついに来ました。でも、まだ積るほどの力は無くまァ霙です。
今年の冬はどんな冬になるのでしょう。雪が多くないことを望むのですが、それは地球の温暖化が激しくなっていることを意味します。ジレンマです。
           

古 い 駅

2006-10-11 09:34:23 | カナダ風物詩
<>
このツアーはトロントから列車でハンツヴィルに到着するグループを迎えアルゴンキン公園の簡単なハイキングをするという旅程でした。列車を待っている間に撮ったのがこれ等の写真です。
来る度何時も侘びしさを感じる古ぼけたハンツヴィル駅は目下ヴォランティァの人達の手で修理が行われていました。済んだ仕事、これからしなければならない仕事の一覧表が貼り出されていましたが、大変な量です。
この駅は街からは遠くないのですが回りには店などは無く実に寂しい駅です。
  1. ハンツヴィル駅全景、右端に影になって見えるのはペンキを塗っているヴォランティァ。
  2. 駅の屋根にノースベイ(82マイル)とトロント(146マイル)への距離が表示されている。
  3. 駅の中に展示された古い秤、これは何処からか見つけてきたのでしょう。以前は無かった物です。

    <>


    1. 駅の入り口。入り口の煉瓦を守るための鉄板には愛らしい花のデザイン。
    2. 中の壁に掛けてあった可愛い時計。
    3. 時計の詳細。。。文字盤には線路があり、時計の針は遮断機。
      周囲には踏み切りの信号、駅舎、走っている列車、山、トンネル、草原が。

お元気ですねェ。。

2006-10-02 10:04:52 | Weblog
<>
写真はナイアガラ・オンザ・レークにある古いけど可愛らしい家を使った画廊。
裏写真はスカイロン・タワーから見下ろした馬蹄滝(カナダ滝)。

お元気ですねェ。。と甚く感心したように仰る方がたまにおります。ご本人は褒め言葉の心算らしいのですが、私に言わせれば、私を何歳と思ってそう仰るの?なのです。
八十歳を過ぎた人が自慢げに、もう八十何歳よ、と言う時は「お元気ですねェ」も良いのです。これは褒め言葉になりますから。同じ言葉でもこれほど大きな違いが有ることを知って使うべきでしょう。
私自身は年齢相応以下の元気さだと思っているので、これを言われると、ちょっと不快です。私を八十歳過ぎと思っているのかと感じるから。。。最近はお化粧もしないでツアーの仕事に出て行きますから仕方が無いかもしれませんがね。