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久しぶりに日が照って綺麗な日でした。虹の時間を見計らって出かけたのですが滝の近くは駐車禁止です。温室の駐車場に車を停めてから歩いていたら日が翳り、ちょっと遅すぎました。そのせいかとても寂しい滝です。
★ Old Scow 話の種に★一度タクシーで仕事をしたことがありますが、その時の運転手は当時18歳だったそうです。そして人々に混じってその様子を見ていたと話してくれました。歴史の一こまを自分の目で見たという誇りを彼の口調に感じたものです。
(右から二番目の写真。遠くに見える『橋』は下流の発電所に水を引くためのダム)
1918年のことです。上流で運河を掘るのに使われていたと言うこのダルマ船は引船との間の綱が切れて流されて来ました。そして偶々三人の労働者が乗っていたことから大騒ぎになりました。あと何百メートルも行かずに滝に落ちることは間違いなしの状況なのです。でも、この三人はただうろたえていたのではありません。
ダルマ船の底の戸を開けて舟に水を入れ兎も角滝に落ちることだけは免れました。
さて、どうやって彼らを救助するか。
近くの岸には1906年から、トロントの市電を走らせる為に発電していた発電所があります。この屋上から綱の先に銛を付け、救命胴衣を結んで船に向かって射込みましたが、まともにに届かず、何本も射込んでいる内に綱がこんぐらがってどうしようもない状態です。
この時、レッド・ヒルという川の事情に詳しい人がそのこんぐらがった綱を伝って川の中を歩き船までたどり着き、無事彼らを救出しました。