★ Serena ★

カナダ暮らしのエスペランチスト、自然愛好家。
エスペラントやカナダの野草、ネーチャークラブの活動など思いつくままに。

ジョルダン村

2009-10-16 10:49:14 | カナダ風物詩
<1.古い校舎<2.校庭に出て竹馬乗り<3.角材を使った農家<4.リンゴジュース絞り器<5.幌馬車<6.郵便馬車
ジョルダン村の歴史教育

小さな村の小さな歴史館の裏には小さな歴史公園がありました。
校舎の中には人の気配が。。。まさか幽霊達ではあるまい。
子供達が歴史の勉強をしていたのです。
元来の赤レンガの校舎を火災で失いその後1859年に出来たのがこの校舎で石灰石で出来ています。1948年まで使っていたということですが、今は子供達に歴史を教えるプログラムが続けられているようです。恐らくクラス全体が特定の時間にここにやってきて古きよき時代を学ぶのでしょう。
手に手に竹馬を持って子供達が出てきました。竹馬と言うのは日本語ですが、竹は一切使っていません。
指導する先生(写真2、太い木の陰に半分隠れている)も、その助手と思しき若い女性達も当時の服装らしい装いでした。
写真3.は1815年頃ペンシルヴァニァから他のメノナイト達とここに移住したジェーカップ・フライと言う人の家。故郷ドイツの伝統的なデザインをもとに建てられています。
写真4.は巨大なリンゴ汁絞り器で、フライさんが使っていたもの。大きさから言っても商売で大量生産だったことが判ります。
写真5.は幌馬車ですが、複製で、もとの移住者到着200年を記念し、1996年5人の男性が本物そっくりに作り寄付したものです。
写真6.郵便馬車。1952年まで30年間週に六日ジョルダン周辺の郵便物の配達に走っていたもの。毎日15kmの走行距離だったそうです。丁寧に修復されたオリジナルです。

私が夫と訪ねたときはこの歴史公園に気付かなかったし、又知らなかったのですがその時訪ねたワイナリーのお見せがあるところは小振りなショッピングセンターとも言える一本の通りで、シャレたブティックやレストランがあります。おしゃれな服装のご夫人達がアンティックショップを覘いていました。
レストランの値段などから言っても遠くまで出掛けるのは億劫だが一寸贅沢を楽しみたい近隣の人たちの憩いの場所かと思いました。

エスペラントの父ザメンホフ
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のどかな風景

2009-06-19 20:15:28 | カナダ風物詩
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先日、カルデン・アルヴァーへ到着する前に立ち寄った湿地で見た光景です。
少なくとも二家族が一緒に散歩していました。滅多に車が通らない道らしく、私たちが居た時も他のバーダーたちが来ただけでした。カナダ雁たちもそれを心得ていたようです。横切るのかと思ったら、いえいえ、何か目的があってどうしてもこの道を通らなければならない、ってところらしく私たちの前をいくではありませんか。裏写真は湿地を横切って行くもう一組。のどかなのどかな風景でした。

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春のソナタ

2007-03-30 18:16:18 | カナダ風物詩
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ダッファリン島で見たカナダ雁夫妻。
水に映る木立の影が微妙な模様を作り絵のようでした。
卵を抱く直前の二羽だけの静かなひと時を楽しんで居るかのような風景。
人間と同じで子育てが始まればこんなのどかなひと時は。。。。夢のまた夢という現実が待っています。

写真は二枚のみ。

道すがら。。

2007-03-05 03:41:37 | カナダ風物詩
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ショートヒルス公園への道すがら撮った写真です(3枚)。昨春の「砂糖並木」を逆に通りました。馬小屋の外で、日向ぼっこ(?)中の白馬はコートを着ていました。
昨春に比べ20日も早いとは言え、随分大きな違いです。20日後には今年も暖かい陽射しに恵まれるのでしょうか。待ち遠しいです。

古 い 駅

2006-10-11 09:34:23 | カナダ風物詩
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このツアーはトロントから列車でハンツヴィルに到着するグループを迎えアルゴンキン公園の簡単なハイキングをするという旅程でした。列車を待っている間に撮ったのがこれ等の写真です。
来る度何時も侘びしさを感じる古ぼけたハンツヴィル駅は目下ヴォランティァの人達の手で修理が行われていました。済んだ仕事、これからしなければならない仕事の一覧表が貼り出されていましたが、大変な量です。
この駅は街からは遠くないのですが回りには店などは無く実に寂しい駅です。
  1. ハンツヴィル駅全景、右端に影になって見えるのはペンキを塗っているヴォランティァ。
  2. 駅の屋根にノースベイ(82マイル)とトロント(146マイル)への距離が表示されている。
  3. 駅の中に展示された古い秤、これは何処からか見つけてきたのでしょう。以前は無かった物です。

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    1. 駅の入り口。入り口の煉瓦を守るための鉄板には愛らしい花のデザイン。
    2. 中の壁に掛けてあった可愛い時計。
    3. 時計の詳細。。。文字盤には線路があり、時計の針は遮断機。
      周囲には踏み切りの信号、駅舎、走っている列車、山、トンネル、草原が。

カルガリー市の昼下がり

2006-08-09 23:40:18 | カナダ風物詩
真夏のカルガリー
丘の上から見晴らしたガルガリー。カルガリー・タワーは周囲に高い建物が出来て、もはや高さを誇れない。尤も世界一の高さを誇っていたわけではないけれど。。。この公園はダウンタウンから徒歩で20分ほどの所にある。愛犬が生きていた頃は良く散歩に連れて行ったところ。オリンピック・プラザのすぐ脇にある建物。屋上に国旗がひらめいているから連邦政府のオフィスと思う。昼休みお弁当を食べがてらオリンピック・プラザに憩うオフィス街の人々。。池の向こうのテントでは近代的なジャズかなんかの音楽演奏が始まった昼休み時。一人の少年が池の中に入って涼を取り始め、たちまち数人が頭から濡れて遊び始めた。わーッ。楽しいな。気持ち良いヨー。街のど真ん中のオリンピック・プラザ、後で頂くであろうお母さんの「お目玉」も何のその。。

湿度の高いナイアガラ地方から4時間弱飛べばカルガリーです。空気がからっとしているので爽やかですが、陽射しは結構きついのです。散歩に出る時はいつもタップリの水を持参しますが、ここでもそれは実行しました。この日はオリンピック・プラザで野外演奏会があるというので親子三代出かけたのです。音楽はクラシックの時もあればモダンなものの時もあるということでした。

ちゃんのダッディは自分のサンドイッチを作る序でに私達の分も作ってくれていたのでそれを持ってピクニックです。ちゃん用の食事はもちろん別です。
オリンピック・プラザの噴水のある池に少年が一人入り、真似て一緒の子供達が後に続き、それを見てその辺にいた子供達がみんな入ってしまいました。そうして噴水と戯れたりびしょ濡れです。陽射しが暑かったのでその気持ちも判りますが、水泳プールに行くようにタオルや着替えを持っているわけでもないのでしょうから、その後はどうするのかなと気になりました。びしょ濡れで車に乗ったら大目玉では?
でもあまり楽しそうなので娘はちゃんの足を水に入れさせていました。
生後11ヶ月、生まれて初めての水遊びを楽しむ。。。というより、ナンじゃこれ?と不思議そうに見ているちゃんでした。

シュガー・ブッシュを訪ねて

2006-04-05 12:12:09 | カナダ風物詩
4月1日土曜日、訪ねてくれた友人と近くの砂糖楓の農園を訪れました。農園のお店は何度か立ち寄ったことが有るのですが林の中まで行くのは今回が初めてです。下の地図は林の中のトレールの順路を示しています。
Trail-Map / クリックして大きな地図へ
あえて訳せば「砂糖林」ですが、シュガーブッシュの方が何となくピンと来ます。ページが狭いので地図は小さく載せましたが、クリックすれば少し大きく見られます。
この林まではトラクター扮するワゴンで。。。

Wagon切符を買ったら、このワゴンに乗ります。たった5分乗るだけですが、風雪から乗客を守るため周囲は厚手のビニールで囲ってあります。床は網目になっているので風は下から入ってきます。

Wagon-Insideヘイ・ライドと呼んでいるだけあって、座席は干草です。
この日は風がやや冷たく、みなさんしっかり着込んでいました。

  

Entrance

Bucket

林の入り口に到着すると、こんなおじさんがお出迎え。

そして見本のバケツも、液体をなみなみと湛えて。本当に樹液だったかどうか味見をしなかったので判りません。

baking Stone-1インデァンに扮した少年がその昔のシロップの作り方を説明してくれます。
木の幹をくりぬいて舟のような形の容器を作り、それに砂糖楓の樹液を満たし、熱く焼いた石を繰り返し放り込み煮詰めるのです。
焼いた石を運ぶのには枝の形を利用した、二またのフォークを使います。
石が冷めたらまた火に入れて熱くします。
なんと気の長い話しでしょうか。一週間も十日も掛かってようやくシロップらしい物が出来るのです。
時代と共に、この作業の行程も用具も変化しました。
baking Stone-2
baking Stone-3

Box-pot時代と共に、木の皮のバケツはブリキのバケツに変わり、木の舟は鉄鍋に、そしてステンレススティールにと進歩していきました。
竈もしっかり築かれています。箱鍋の手前に区切られた部分は少し低くなっていて、多少煮詰まった樹液をこちらに異動させます。新しい樹液は常に奥の広い方に追加します。
右下は余興のフィドラー(ヴァイオリン弾き)、その後ろに火に掛けた鉄鍋が見えます。
その後方にあるのは屋台のお店で、暖かいアップルサイダーやメープルタッフィーなど売っていました。
アップルサイダーは日本のサイダーとは違います。リンゴを絞ったジュースですが、多少発酵した感じで、リンゴジュースとははっきり区別されています。
冷たくして飲んでも良いのですが、冬の飲み物としてはシナモンを入れ熱くして飲みます。

Box-pot-2Fiddler


Fiddler-Trader毛皮商人がフィドラーとおしゃべりしています。
インデアンの村から村へと渡り歩いて毛皮を買い集めて歩いた人たちは「森の走者」などと呼ばれていました。
そして彼らの職業の副産物として未踏の地が切り開かれていったのです。

Tapping-Rulerこちらには砂糖楓の幹の太さによって許されるタップ(幹に差し込む蛇口)の数を示した表がありました。
幹の周囲が
   80センチなら、1個
  112センチなら、2個
143.5センチなら、3個
192センチ以上なら、4個
です。
1本の木から取れる樹液は早春の40日ばかりの間に約40リットルで、それを10分の一に煮詰めます。
初期に採れるシロップは色が明るく、日本人は「1番絞り」などと呼んでいますが、お酒じゃあるまいし、が私の意見です。風味も軽く「ライト・グレード」と呼ばれます。
後に出来るほど色も濃くなり楓の風味も強くなるようですが糖分に変わりはありません。

Maple-Taffyこれがメープルタッフィー。
シロップを雪の上に流して固めます。
もう雪が何処にも見当たらない時だったので、何処から持ってきたの?と聞いたら、12マイルクリークの方を指差しました。谷間に残っていた雪を運んできたわけです。
この辺のクリーク(小川)はナイアガラ川の河口(オンタリオ湖)から何マイル離れている所に流れ込んでいるかで名前が付けられています。4マイルクリーク、16マイルクリーク等々。

New wayバケツに集め、馬橇で小屋まで運んだ時代は過去のものとなりました。
現代は幹に差し込んだタップをビニールのチューブに接続し、小屋まで流します。人件費の節約にもなるのでしょうが、あまり風情が有るとは言えません。
ガイドの脇から青いチューブが横に出ているのが見えます。

    
Outhouse Suspention bridge
屋台のお店の近くにはこんな屋外便所がありました。英語ではアウトハウスと言います。
明り取りと換気はドアに開けた窓と脇の楓の葉を象った穴だけ。 
帰りはこの吊り橋を渡って帰ります。子供達が面白がって揺すっていましたが、この吊り橋なら恐くなく渡れます。

                                  
  
この行程におおよそ1時間、大人一人6ドルです。
10ドルにしても良いね、と我が友人が言ってましたが値打ちはあります。
またワゴンに乗って農園入り口に戻り、パンケーキ・ハウスで昼食を取りました。
日本人の家族連れも三組くらい来ていました。
パンケーキにメープルシロップを掛けて、スクランブルエッグスやソウセージ、ジャガイモのフライなど、美味しかったです。
コーヒーは飲み放題でしたが一度お代わりしただけで十分でした。
後で気が付いたのですがペッティング・ズーに寄るのを忘れていました。少し残念です。
帰路先日通った砂糖並木に行って見ました。バケツは既に取り外されていました。
幹から幹へ青いチューブが張り巡らされる日が来たら嫌だなァと思います。
参考:ホワイト・メドー・ファーム

砂 糖 並 木

2006-03-26 18:31:17 | カナダ風物詩
砂糖並木
久しぶりに夫と共にドライブした道を辿りました。
セント・ジョーンズ自然保護区は日曜でもあって人出があり、トレールを歩くのも何時も誰かが前後を歩いています。
夫が車で待っている時は遠慮していつも20分位しか歩かなかったので、今日は少し長いトレールを歩いてみました。トレールマークが不十分で予定したトレールともう一本続けて歩いたので合計一時間。大分疲れました。
快晴で暖かく気持ちのいい日でしたが、未だに彼が逝ってしまったことが信じられなくて、「I miss you, I miss you」と独り言を言いながら子供達を引き連れてこんな林の中を歩いた若く元気だった頃を思い出していました。
言い争うのが嫌で、我慢して譲ることが多かったのですが、これからは私の人生を私なりに生きて行かなければ。。と何度も何度も自分に言い聞かせているこの頃です。誰を待たせているわけでもないし好きなだけ時間を取って、という心算でした。
帰り道、一度も通った事の無い道に入って見ました。彼は「この道通ったこと無いね、ちょっと行ってみよう」などと言いながら変な道に入ってしまう事のある人でしたが何故かこの道だけは一度も通っていません。
そのことを不思議に思いながら、馬糞が転がっているような道を走っているうちに見覚えのある所に出たのです。でも方角が変です。私は狐に抓まれた思いでした。
そうして見つけたのがこの光景です。
並木の陰の農家
毎年春には自家製のメイプル・シロップを作っている人たちの、昔ながらの樹液の採取方です。何時かこの時期にこの道を通って写真を撮ろうとは考えていたのですが今日は予定に入れていませんでした。

もう写真なんかには関心が無いと思っていた私でした。
ようやく此処までたどり着いたことを、心配してくださった皆様には喜んでいただけると思います。一歩前進二歩後退続けながらの毎日ですが、頑張っています。