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前回に続き、今回はフランス・ハックルのより色の濃いものの詳細を載せたいと思います。
gris cendreé fuméとgris fuméです。
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gris cendreé fumé。英語に逐語訳すればgrey ash smoked。英国のハックル色の分類に従えばRusty Dun。Rusty DunはHoney Dun共々Blue Dunの親戚。基本はBlue Dunのハックルのバーブ部分に錆色が乗ったものと言う事になります。
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黒い背景で見ると良くお分かりのように、ハックルのリストは透明感のあるグレイかかった色。バーブには金色と茶色のピグメントが乗り全体として錆色を示しております。これは全体の左半分のアップ。
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これは全体の右半分のアップ。
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白い背景にするとこの透明感とバーブの色の対照が際立ちます。
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ハックルの軸は極めて濃い黒〜インキ色。リストは透明。バーブの先端は茶色と金色。
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左から2枚のハックルは典型という感じのものです。
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白と黒の背景で見るとハックルが背景の色の関係でどの様に見えるのかが良く分かると思います。
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gris fuméは英語逐語訳ではgrey smoked。英国の分類ではDark Rusty Dun。
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gris cendreé fuméよりもより色が濃く、春先のカゲロウやIron Blue等を模すのに使えそうです。
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一番右側のハックルは透明感が強く魅力的。
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白い背景に変えてみます。
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gris cendreé fuméよりも多少色が濃い感じでしょうか。
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黒い背景で透明感が際立った右端のハックルはダークブルーと金属色に変わっております。
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白黒の背景でのハックル近影。
フランスのこれらハックルは基本生きた鶏から一本一本手で抜かれ、鶏は何年か分かりませんが、生き続けながらそのハックルを供給致します。これらの鶏を飼っている養鶏家はコストの面から、最高の鶏のみを生かし、それ以外の鶏のみをハックルケープにしている様です。19世紀〜20世紀初の文献では、年を経った鶏のハックルの方が良いとしているものがありますが、基本的に1年鶏のハックルも2年以降の鶏のハックルも変わりは無いとFrank Elder氏は養鶏家としての経験から反論しております。いずれにせよ、良いハックルを産出する鶏は中々現れないので、殺さずに出来るだけ希少なハックルを取るのは合理的。フランス中部の片田舎で産出される、これらハックルがこれからも入手可能である事を節に祈ります。
コメントを頂き大変ありがとうございました。
おっしゃられる通り、Harry Darbeeのダン系ハックルとジェネティックの中間の様な感じですね。但し、ブラックがあるのがジェネティックとの違い。ハックルの裏がチョーク色でない可能性が高い様に見受けました。更に、写真には耳が白い鶏が何羽も写っており、日本の尾長鶏の遺伝子が入っている様にも見受けました。弊ブログでのハックルシリーズは本投稿でひとまず終わりにし、他の話題を考えて見ようかと思っております。今後とも宜しくお願い致します。