思い出の釣り・これからの釣り

欧州の釣り、竹竿、その他、その時々の徒然の思いを綴るつもりです

Tup's Indispensableをブルーダンで巻く

2024-06-02 10:47:54 | ハックル/Hackles

電車釣行に必須の早起きが出来ない状況が続いており今週末も釣りに行く気力が無く過ごすことになってしまいました。
先週フランスハックルを仕分けした際、明るい色の毛鉤を巻こうと思ったので、Tup's Indispensableをフランスハックルで巻くのと同時に、オリジナルの材料に近い古い英国のブルーダンハックルでも巻こうと思い立ちました。

Tup's Indispensableは1900年頃Tivertonでタバコ店を開業していたR.S.Austinが作り出した毛鉤。それをG.E.M Skuesが毛鉤に使われた羊毛の部分から命名したもの。その材料は:
Silk: Yellow
Hackle: Blue hackle of a lighter colour and freckled thickly with gold
Body: Ram's wool, cream coloured seal's fur, lemon spaniel's fur, and a few pinches of yellow mohair
後にyellow mohairはcrimson seal's furに変更されます。
幸いな事に材料は全て揃っているので、フランスハックルで巻いたものの他に英国のOld English Gameのブルーダンでも巻いてみました。

写真の真ん中と左上がそれになります。

使ったハックルは1942年にMesseenaから入手したもの。英国のお医者さんが残したフライドレッシングの材料を私が受け継いだものになります。

写真では日光のおかげで白っぽく写っておりますが、ブルーの色に金色が載っているものです。
この天然のブルーの色は現在はほぼ入手不可能な色で米国のジェネテックハックルでも、フランスハックルでももう有りません。Frank Elder氏が残したOEGのハックルの中にもこのブルーは有りません。

この貴重なハックルで作ってみたのがこれ。鱒を釣る能力が他の毛鉤に比べて優れているのかどうかは分かりませんが、その希少な色で釣り人を釣り上げる能力は素晴らしいとは思います。
いい加減来週あたりには釣りに行きたいものです。

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