思い出の釣り・これからの釣り

欧州の釣り、竹竿、その他、その時々の徒然の思いを綴るつもりです

Mur川でのグレイリング釣り(7月11日)

2022-08-15 12:00:00 | 欧州釣行記/Fishing Trips in Europe

前回オーストリア釣行の最終日7月11日(月)。この日は夕方ウィーン空港発の予定。逆算すると安心して釣りが出来るのは13時まで。しかしながらMur川の釣り券を未だ購入出来ていなかったため、観光案内所が開く9時に即購入し釣りをすると3時間程度の勝負。

釣り券を購入し川に着いたのは10時ちょっと前。今回借りたVW Poloを駐車し兎に角準備を致します。

今日使うのは前日使ったのと同じHardy LRH Dry Wet。オールラウンドな竿で悪コンディション下でも頼りになります。

というのも、前日の雨でMur川に流れ込む小川からは茶色の泥水が流れ込み、

いつもの釣り場を茶色に染めております。これではMur川のハイライトであるドライフライの釣りは臨むべくもありません。

そこで下流へ行きそこから出来る範囲でアップストリームに毛鉤を打ち込みグレイリングを狙うことにしました。

カサブランカで巻いてきたKamasan鉤にOlly's Hackleのペイルブルーダンのハックルの簡単な毛鉤を4Xの先に付けLRH Dry Wetで上流を狙って投げると、最初の一投でグレイリングがライズ、毛鉤を咥えました。それを見て合わせるとバッチリ鉤がかり。

LRH Dry Wetは柔な竿ではないのですが、それでも中々魚を寄せることが出来ません。

愛用のSharpe'sのテレスコピックタモに漸く収まったのは38cmのグレイリングでした。
私に取ってのMur川の釣りのハイライトはグレイリングのドライフライでの釣り。毛鉤がドラグフリーで流れて行くと水底からグレイリングがゆっくりと浮き上がってきて毛鉤を加えるその一部始終が見える釣りです。

これが38cmのグレイリングを釣り上げた毛鉤。Olly's Hackleを巻いた何の変哲も無い毛鉤。しかしながらこの激安ハックルはきちんとしたブルーダンの色が出ていて且つ良く釣れます。より高価で希少なハックルを使わなくとも良いので助かります。

釣りの一番最初で大物を上げた後はチンピラ・チビッ子だけしか釣れません。川の増水・濁りとコンディションの悪さが恨めしいですが、私の過去のMur川釣行はこのような逆境が多々あったので余り気にもならなくなりました。

小さなグレイリングを何匹か釣り上げると既に12時を回っており、もはやこれまでと上がります。
13時にはMurauの街中のガソリンスタンドで給油。16時前にはウィーン空港に到着。19時ちょっとのフライトでフランクフルトへ飛び、そこで乗り換えてカサブランカへ。空港に到着すると竿がロストになってしまい暫くの間LRH Dry Wetとは永遠の別れと覚悟しておりました。
山上の渓流と湖。そして下界の川での釣り。20年来の付き合いのMurau。悪コンディションでも楽しめる釣りが必ず出来る私の馴染みの釣り場です。

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2 コメント

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グレイリング… (yugawaski)
2022-08-15 20:47:24
古くはブルックやブラウン、レイクトラウトに始まり、最近はカットスロートやカムループストラウト、チョウザメまで放流されるようになった我が国の釣り場ですが、不思議とグレイリングが放たれていると聞いたことがありません。
日本の川に合わないのですかねぇ。
グレイリング、実物を見たことがないのですが、鱗といい鰭といい、不思議な魚ですね。
以前にもコメントしたのですが、画像の緑や水の発色が独特だと感じます。
カメラのせいかとお尋ねしたら、普通のデジカメですとのことでしたので、風景の色合いが日本とは違うのですかねぇ。
そういえば、奥日光の緑や水の色合いも、金精峠を越えて群馬県に入ると微妙に変わります。
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居ないですね (budsek)
2022-08-16 01:47:24
yugawaski様
コメントを頂き大変ありがとうございました。
グレイリングは水質の良いところにしか生息出来ない魚で(少なくとも)大陸欧州では川の上中流域はグレイリングの生息を水質の目安にしておる由。日本でも生息出来ないことはないと思いますが、移植の試みがされなかったのでしょうか。シナノユキマスという名前でグレイリングの移植という話を昔聞いた記憶がありますが、確かそれはグレイリングとは別の魚だった筈。
シャルル・リッツがグレイリングを鉤にかけることにしか興味がなかったという話が信じられる程、グレイリングのドライフライ釣りは刺激的で、深い水底から浮き上がって小さなドライフライに食いつく一部始終を見て合わせる醍醐味は格別です。日本では叶わない釣りを欧州近辺にいる間に楽しみたいと思います。
Mur川はGruene Mur(緑のムーア)と言われるくらい不思議と緑色の水を湛える川で、私の安物カメラではそれが強調されてしまうのかも知れません。でも空気中の湿度等が彩に影響することもあるのかと想像致します。
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