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いわき・うぶすな広場だより

セカンドライフの生き方を書いています。

極楽浄土を夢見て・・・白水阿弥陀堂・・・いわき

2012-11-17 18:56:26 | いわきの歴史

講演する平野先生です。


極楽浄土といえば
平等院鳳凰堂。
藤原道長から譲られた別院を子供の頼道が寺院として
1053年(天喜元年)に建立。
浄土世界を作る。


いわき市の白水阿弥陀堂内陣を話されました。
寺伝によりますと
白水阿弥陀堂は欧州藤原二代清衡の娘、徳姫が
岩城氏に嫁し、亡父供養の為、1160年(永暦元年)に建立されたと。


阿弥陀来迎図の原型は
「コズロフ請来西夏(せいか)阿弥陀来迎図」が原型ではないのかと。

先日
「内郷学」の中で、
国宝 白水水阿弥陀堂・・現在紅葉ライトアップ中(11月20日まで)
の仏像について

平野明彦先生(いわき市立美術館副館長)の講演が開かれ
100名を超える方々が聴講された。

白水阿弥陀堂等の仏像をパワーポイントでみながら、
当時の人々の
末法思想による極楽浄土を夢見る思想・寺院・仏像を
詳しく説明されました。
最終的にはその原型までお話しを。

☆平等院鳳凰堂・・・建立された前年が末法思想に入る最初の年と考えられた。

☆平等院鳳凰堂阿弥陀如来座像・・・和様彫刻としての完成された。
  極楽浄土を願う(藤原一族)
  寄木作りで定朝が完成・・・表現の定型化。

☆平等院鳳凰堂内陣の紹介・・・荘厳の在り方が中尊寺金色堂にも伝わる。

☆平等院鳳凰堂雲中供養菩薩・・・内陣内壁に52体かけられている。

☆岩手平泉・毛越寺浄土庭園・藤原基衡再興・・平安末期紹介。

☆中尊寺金色堂内陣の紹介。
  1124年(天治元年)・藤原清衡建立。
  清衡・基衡・秀衡の藤原三代の各遺体を合祀。
  漆塗りの上に金箔を押した建築装飾が当時のまま残る。

☆白水阿弥陀堂内陣の紹介。
  寄木作り・漆箔・優雅な顔・丸い体躯・浅い衣文・薄い胸・など
  定朝様を伝えた金色堂基衡の諸像に似ていることを話された。
  阿弥陀如来・観音菩薩・勢至菩薩・二天(持国天・多聞天)

☆浄瑠璃寺浄土庭園・・・平安末期の浄土庭園の紹介。
  浄瑠璃寺本堂の紹介。
  浄瑠璃寺本堂内部 九体阿弥陀仏・・・貴族を救うために九体必要(貴族の位階)

☆阿弥陀聖衆来迎図 知恩院早来迎
  末法思想 + 往生要集(源信)→仏画が大量に生まれる基礎となった。
   往生要集とは
  源信が書いた本で極楽へ行ける道筋を示した本。

☆奈良の当麻寺練供養・迎講・・・・仮面劇

☆金戒光明寺山越阿弥陀来迎図

☆阿弥陀三尊来迎図 旧如来地蔵・・・いわき市、鎌倉時代

☆コズロフ請来西夏阿弥陀来迎図・・・阿弥陀如来図の原型

平安時代
都市化が進み伝染病などがはやり
末法思想が流行した当時の
極楽浄土を目指した人々の考え方を
様々な仏像を通し先生は話されました。
画像を見ながらの話ですので、
理解しやすかった。

阿弥陀来迎図の原型までたどれたのは
よかった。

平野先生ありがとうございました。

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