「石城北神谷」(翻刻 夏井先生)です。
いわきヒューマンカレッジ いわき学部 第4回講座
幕末から明治期における精神文化と庶民の暮らし
・・・高木誠一「石城北神谷誌」の記述から・・・
講師は夏井芳徳先生
(いわき明星大学 文学部 代社会学科 常勤講師)
1)高木誠一さんの略歴について
明治二十年(1887年)、福島県石城郡草野村大字北神谷(現在の福島県いわき市北神谷)に生まれ、
昭和三十年(1955年)68歳で亡くなりました。
明治三十四年(1901年)に磐城中学に入学するも
「農家の長男に学問はいらない」との理由で中学2年で退学。
農業に従事しながら、
当時の一流の先生に学び農業生産技術や経営に生かしながら、
後進の指導にそれらの成果を役立てました。
その後、柳田国男の民俗学に興味を持ちその薫陶を受け、
昭和十年(1935年)には、
「磐城民俗研究会」を作り磐城の民俗学の礎を築きました。
「磐城北神谷の話」「石城北神谷誌」を書き残しました。
この「石城北神谷誌」は、大正十五年七月(1926年)
忙しい農事の傍ら
自分の見聞したことや語られたことを書きつけたと。
幕末から明治の事が書かれていまして
その当時のことがよくわかる内容の本です。
上記に夏井先生が翻刻された本の写真を載せておきました。
今回の講座では
その中から数編の紹介をいただき
幕末から明治期における精神文化と庶民の暮らし」がわかる講座となりました。
2)紹介された題名
☆「遊山、山の神講」
☆「若者組」
☆「竃(かまど)の神講」・・・火の神様
☆「御竃太夫」
☆「伊勢の博士」
☆「あがた」・・・祈祷師の話
☆「源太夫」
☆「十九夜講」
☆「天神講」
☆「御日待(おひまち)」
☆「虫送り」
☆「泥棒送り」
☆「千度参り」
☆「濁り酒」
などを紹介していただき
時代背景や考え方を講義していただき
幕末から明治期の日本の歴史の中でも
最大の激動時代の庶民の考え方を
理解できたのではと思います!!
夏井先生、
わかりやすい講義ありがとうございました。
これから、
ヒューマンカレッジの史跡巡りで
バス4台で、
郡山の「大安場古墳」を
馬目先生が案内されて
行ってきます。
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