後手番升田先生の手を考えます。
第1問
65銀が危ないです。
A 45同歩 B 75歩 C 56銀
第2問
これで少しリードします。
A 26歩 B 46金 C 24銀
第3問
こう指すのが升田流です。
A 48角 B 42角 C 26と
最後は先手番大山先生の手を考えます。
第4問
これが好手です。
A 14歩 B 42歩 C 35歩
後手番升田先生の手を考えます。
第1問
65銀が危ないです。
A 45同歩 B 75歩 C 56銀
第2問
これで少しリードします。
A 26歩 B 46金 C 24銀
第3問
こう指すのが升田流です。
A 48角 B 42角 C 26と
最後は先手番大山先生の手を考えます。
第4問
これが好手です。
A 14歩 B 42歩 C 35歩
今日の棋譜
昭和41年5月、升田幸三先生と第25期名人戦第3局です。
升田先生の振り飛車ではなく相居飛車です。
相矢倉になりました。5筋を突き合っているので当時は新型の矢倉です。相矢倉で端歩を受けるのは棒銀で攻められて面白くないのですが
まだ知られていなかったか、大山先生は端の位を取ってのんびり指しています。
角がぶつかって
総矢倉から四手角になると千日手模様というのは知られていたかどうか。
互いに角を引かず、37桂と72飛で千日手コースは外れました。
升田先生から角を換えて銀を出ました。ねらいはもちろん75歩ですが、どこかに角を打たれるので不安です。
大山先生は65歩で銀を追いましたが、升田先生は同銀?
歩を手にれられる前に銀を捨てます。56同銀46角は後手十分です。
大山先生は銀を取らず継ぎ歩でバランスを保ちますが
升田先生は64角27飛を決めて銀を取り
38銀は打ちたくないところですが、先手の飛車が2筋からそれます。
飛車を4筋に使い
歩を垂らしたところでは1本取ったか。ただ大山先生の1筋の位も生きています。
51角から
桂を使えたのは良いのですが
これは駒損になります。
角銀と飛の交換で歩切れ、と金も作られています。
升田先生は自陣角から
24歩を払い
飛車の打ち込みには銀を打って
駒得を保ちます。馬も作って十分と言いたいのですが、他の手が良かったのかもしれません。
金を追われて味が悪いです。
43歩成は受けにくそう。
53歩同竜52歩と連打して受けますが、23歩を決められて、23同金に同竜同玉43歩成でも危なさそうですが
竜を逃げてもらえたので、42歩を打てればちょっと安心です。
この金取りをどう受けたものか。45歩か47銀成か47金か。
24角と受けたら35歩。これが受けにくく、47金でも端攻めや41竜があるわけで
42歩に46飛と取られて敗勢です。
馬も取られ
ここまで。
駒得は味が悪いの見本のような将棋ですが、最初の大山先生の銀の捕獲が失敗して升田先生のペースです。逆に大山先生が銀損して攻めることになるわけですが、升田先生は攻め合いも入玉できる形でもないので受けきりをねらうしかありません。ちょっと失敗すると崩れてしまいました。
#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.41 棋譜ファイル ----
開始日時:1966/05/07
手合割:平手
先手:大山名人
後手:升田幸三9段
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 2六歩(27)
4 4四歩(43)
5 4八銀(39)
6 3二銀(31)
7 5六歩(57)
8 5四歩(53)
9 5八金(49)
10 5二金(61)
11 6八銀(79)
12 6二銀(71)
13 7八金(69)
14 4三金(52)
15 6九玉(59)
16 3三銀(32)
17 3六歩(37)
18 8四歩(83)
19 6六歩(67)
20 3一角(22)
21 7七銀(68)
22 9四歩(93)
23 9六歩(97)
24 7四歩(73)
25 7九角(88)
26 8五歩(84)
27 2五歩(26)
28 3二金(41)
29 1六歩(17)
30 4一玉(51)
31 1五歩(16)
32 6四角(31)
33 4六角(79)
34 3一玉(41)
35 5七銀(48)
36 5三銀(62)
37 7九玉(69)
38 2二玉(31)
39 3七桂(29)
40 7二飛(82)
41 2六飛(28)
42 4六角(64)
43 同 歩(47)
44 6四銀(53)
45 6五歩(66)
46 同 銀(64)
47 4五歩(46)
48 5六銀(65)
49 2四歩(25)
50 同 歩(23)
51 4四歩(45)
52 同 金(43)
53 2五歩打
54 6四角打
55 2七飛(26)
56 5七銀(56)
57 同 金(58)
58 3八銀打
59 1七飛(27)
60 4二飛(72)
61 2四歩(25)
62 5五金(44)
63 4五歩打
64 2六歩打
65 5一角打
66 2七歩成(26)
67 1六飛(17)
68 8二飛(42)
69 2五桂(37)
70 4二銀(33)
71 7一銀打
72 5一銀(42)
73 8二銀(71)
74 同 角(64)
75 8八玉(79)
76 4二角打
77 4四歩(45)
78 9三角(82)
79 6七金(57)
80 2四角(42)
81 8三飛打
82 7二銀打
83 8五飛成(83)
84 7三桂(81)
85 7四龍(85)
86 4八角成(93)
87 5六歩打
88 4六金(55)
89 5四龍(74)
90 5三歩打
91 同 龍(54)
92 5二歩打
93 2三歩打
94 同 金(32)
95 5四龍(53)
96 4二歩打
97 4三歩成(44)
98 同 歩(42)
99 4二歩打
100 同 角(24)
101 4三龍(54)
102 2四角(42)
103 3五歩(36)
104 4二歩打
105 4六飛(16)
106 4三歩(42)
107 4八飛(46)
108 3五角(24)
109 4三飛成(48)
110 4二飛打
111 5四角打
112 投了
まで111手で先手の勝ち
後手番大山先生の手を考えます。
第1問
これが構想でした。
A 17歩成 B 91飛 C 11飛
第2問
部分的な手筋です。
A 94同香 B 94同銀 C 85歩
第3問
これで早い投了(と言っても144手ですが)になりました。
A 89桂成 B 36馬 C 87香
今日の棋譜20190421
昭和41年4月、坂口允彦(さかぐちのぶひこ)先生と第14回王座戦です。坂口先生は初登場、大山先生よりも15歳年上です。私は名前は見かけるけれど棋譜を見るのは初めてです。
大山先生の中飛車です。
坂口先生は金を上がったので、38飛~35歩同歩同飛~38飛~36金と攻めるのかと思いましたが
大山先生の袖飛車を見る前に角道を止め
持久戦です。こう指すならば銀矢倉くらいが良いのだと思うのですが
互いに千日手のような手順が続き、73手目でやっと駒がぶつかりました。
坂口先生は端を攻め
香を捨てて取り返す手順です。
大山先生は角をさばきます。
坂口先生としては、先に と金を作ったので18歩と受けて十分なはず。
12角は打ちたくなるのですが、端に飛車をまわられて嫌な感じです。(振り飛車の場合には言わないのですが、地下鉄飛車ということになります。)
と金を作られ、飛車を追いかけられます。
桂を取り合い
角成で銀取りを防がれて、面白くないです。
大山先生の端攻めが始まりました。桂香を持っているし
銀も使えるので端は破れるでしょう。
坂口先生は時間稼ぎをして と金を作り
銀を取ります。
大山先生は桂香を持っているので応援がいくらでもあり、三段ロケットから
桂も打ち込んで使います。
坂口先生は右翼に逃げ出したくて馬を追うのですが
追いきれず、87香を打たれたところで投げてしまいました。97同金89桂成同玉97歩成・・・で端は破れています。
今の感覚だと、長い駒組みになっているので居飛車も銀冠への組換えを考えるでしょう。
大山先生の誘いの隙は本当の隙だったわけですが、坂口先生は生かせませんでした。
#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.41 棋譜ファイル ----
開始日時:1966/04/27
手合割:平手
先手:坂口允彦8段
後手:大山名人
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 2六歩(27)
4 4四歩(43)
5 5六歩(57)
6 5四歩(53)
7 4八銀(39)
8 4二銀(31)
9 6八玉(59)
10 5二飛(82)
11 7八玉(68)
12 6二玉(51)
13 9六歩(97)
14 9四歩(93)
15 6八銀(79)
16 7二玉(62)
17 5八金(49)
18 8二玉(72)
19 3六歩(37)
20 7二銀(71)
21 4六歩(47)
22 4三銀(42)
23 5七銀(48)
24 1四歩(13)
25 1六歩(17)
26 3三角(22)
27 2五歩(26)
28 3二金(41)
29 4七金(58)
30 6四歩(63)
31 6六歩(67)
32 7四歩(73)
33 6七銀(68)
34 8四歩(83)
35 8六歩(87)
36 8三銀(72)
37 7七角(88)
38 4二金(32)
39 5九角(77)
40 5三金(42)
41 6八金(69)
42 6三金(53)
43 3七角(59)
44 7二金(61)
45 7七桂(89)
46 7三桂(81)
47 8八玉(78)
48 4二飛(52)
49 7八玉(88)
50 5二銀(43)
51 2六角(37)
52 4三銀(52)
53 3七角(26)
54 4一飛(42)
55 2六角(37)
56 1二香(11)
57 8七玉(78)
58 5二銀(43)
59 3七桂(29)
60 5一角(33)
61 7八金(68)
62 4三銀(52)
63 6八銀(57)
64 6二角(51)
65 8八玉(87)
66 9二香(91)
67 4八金(47)
68 3三桂(21)
69 5八金(48)
70 3二銀(43)
71 4七金(58)
72 2一飛(41)
73 3五歩(36)
74 4三銀(32)
75 1五歩(16)
76 同 歩(14)
77 同 香(19)
78 1四歩打
79 同 香(15)
80 同 香(12)
81 1五歩打
82 4五歩(44)
83 1四歩(15)
84 3五角(62)
85 同 角(26)
86 同 歩(34)
87 1三歩成(14)
88 1六歩打
89 1二角打
90 9一飛(21)
91 2三角成(12)
92 1七歩成(16)
93 5八飛(28)
94 6九角打
95 5七飛(58)
96 3六歩(35)
97 3三馬(23)
98 3七歩成(36)
99 同 金(47)
100 2五角成(69)
101 2六歩打
102 1六馬(25)
103 2三と(13)
104 4六歩(45)
105 同 金(37)
106 9五歩(94)
107 同 歩(96)
108 9六歩打
109 同 香(99)
110 9四歩打
111 同 歩(95)
112 同 銀(83)
113 9七歩打
114 9五歩打
115 4四歩打
116 5二銀(43)
117 3四歩打
118 2六馬(16)
119 4三歩成(44)
120 9六歩(95)
121 同 歩(97)
122 9五歩打
123 5二と(43)
124 9六歩(95)
125 9八歩打
126 8三銀(94)
127 9九香打
128 9五香打
129 8九桂打
130 4五歩打
131 4七金(46)
132 3五馬(26)
133 5九飛(57)
134 9七桂打
135 3九飛(59)
136 2五馬(35)
137 3六銀打
138 2八と(17)
139 5九飛(39)
140 2六馬(25)
141 5八飛(59)
142 4六歩(45)
143 同 金(47)
144 8七香打
145 投了
まで144手で後手の勝ち
20190421今日の一手
3月9日の名南将棋大会から、SさんとOさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。
一昨日の一手の回答
☆ 形勢判断をします。
飛と角銀(歩)の交換で、馬と成香を作り合っています。先手の駒得です。(成香と金を交換したとしても先手の駒得です。)
玉の堅さは先手のほうが少し堅いです。
先手の攻め駒は65桂と持ち駒角銀香で4枚。
後手の攻め駒は79飛59成香で2枚。
総合すれば先手有利か優勢です。
☆ 大局観として
現状は3つの要素で先手が上回っています。49成香同金という図を想定すると、先手の駒得は小さくなり、玉の堅さで劣るので、まだ有利とはいえゆっくりしてはいられません。
今はかなり有利なので、受けるのも良いですし、攻めるのも良いです。方針を決めて考えましょう。
× 実戦では52銀と放り込んで
急いで攻めました。52同金寄同歩成49成香同金48金
寄せ合いで来られました。59歩(打たない方が良い)同飛成39金打49金同銀52飛
33馬55飛同馬同竜
と進むのですが、先手の駒得はかなり消えて(銀と桂香の交換で竜を作られている)形勢不明です。
途中49金と取られた時に61と
詰めろで金を取るチャンスがありました。これを逃して混戦です。
○ 攻めるならば54香
少し力をためておくのが良いです。後手に銀を渡していないので、49成香同金47金
と攻められるくらい。後手からは57歩か56歩という応援が利くので、この攻めを受けきるのは難しいです。52歩成同金寄33馬56歩
51馬同金引同香成同金21飛41香53角
清算して角香を渡すことになりますが、41香を打たせて受け駒を減らし、寄せに行きます。後手はかなり受けにくい形です。
後手が52歩成を同金上と取れば
52同香成同飛53歩
なるべく駒を渡さないように攻めていきます。
△ 銀を打つなら31銀のほうが良いかも。
41金に(52香という攻め方もありますが)33馬31金
損な攻め方ですが、55銀にひもが付いたので59金同飛成49香
自玉に手を入れることができます。これは攻めると守るの中間策です。
× 守る手としては、59同金同飛成
これは金銀の両取りで受けにくいです。
○守るならば39金と逃げるのが普通の応手です。
57歩に同金
ならば受けきれそう。
後手は少し迂回して78飛成
から攻めるのでしょう。23馬58成香47金56歩34馬
ここまで受ければぴったりした感じです。
× 68銀
両取りで返すのが強い受けですが、49成香79銀48成香
二枚換えで79銀が残っては大失敗です。
× 39金打は57歩
あまり効果がないです。
○ ちょっと変な受けですが58香は
5筋に歩を垂らされるのを受けています。49成香同金47金には59香
壁を作ってしまいます。38金に同玉と取るのが悔しいですが、76飛成52銀
先手玉が安全になれば銀を渡しやすいですし、55銀にひもがついています。
☆ まとめ
後手の攻め駒が少ないのですが、56歩か57歩と垂らされると3枚目の攻め駒になります。だから結構受けにくくて、39金と逃げて馬を使うか、58香と先受けしておくか。
攻めるならば銀を渡さない方が良いです。寄せのセオリーにおける「小さい駒から使う」を準用して、銀ではなく香を打ちます。52香はうまくいかないので、54香~52歩成(場合によっては52銀と打ちこみますが)が良いです。
優勢に近いのでリスクの小さい攻め方をするか、しっかり受ける順を読むのが正しいです。
今日は第196回名南将棋大会(弐)を行いました。
結果速報です。
E級優勝
本郷聰弘さん
加藤友真さん
天野一雄さん
F級優勝
北爪邦治さん
水谷寛さん
G級優勝
小山潤矢さん
H級優勝
松田侑大さん
I級優勝
栗本聡さん
J級優勝
廣瀬孝さん
岩本萬一さん
木村克司さん
優勝した皆さまおめでとうございます。
参加した皆さまありがとうございました。
過去12か月分の優勝記録です。
拡大
先手番升田先生の手を考えます。
第1問
これが升田流です。
A 56歩 B 24歩 C 18角
第2問
これが自陣角の効果の一つです。
A 37桂 B 45歩 C 57金
第3問
この筋を攻めました。
A 44歩 B 56金 C 25歩
第4問
強く攻めます。
A 37飛 B 46同飛 C 44歩
第5問
これは詰将棋。先手玉の詰み筋と後手玉の詰み筋を読んでみてください。
今日の棋譜20190420
昭和41年4月、升田幸三先生と第25期名人戦第2局です。
珍しく角換わりの将棋になりました。升田先生相手には何局かあります。
1月に並べた将棋でも62金型でした。その時は65歩と突いていますが、今回は35歩です。
それから右玉へ。
升田先生は3筋の歩を金で交換して
駒組の後で升田先生の自陣角で動き出します。升田先生は角使いの名手(大山先生は金)と言われ、自陣角を打つのも好きでした。72玉をにらんでいるので
大山先生は中住まいへ。
升田先生は銀桂を使いやすいというのが主張です。
大山先生は狭い所へ角を打ち込みました。
素抜きの筋があって危ないのですが、44歩を馬で取れば大丈夫です。
升田先生の銀が前に出て
継ぎ歩で攻め
飛車も2筋へ。
22同玉は13桂成で危険です。
桂交換になり
金を繰り出して攻めるのですが、62馬の守りもあるので簡単にはつぶせません。大山先生は57歩から
飛車を呼んでおいて端に手を付けました。
79玉か97玉か悩ましい王手。
先手玉も危なくなってきました。升田先生が受けるならば98玉97歩同桂ですが88桂成同玉98歩同香86歩では安全とも言えません。
端はそのままに4筋を攻めました。
飛車取りに構わず金取りで返し
取り合って再度の44歩も厳しいです。63角成が生じるので大山先生は清算できません。(後の展開を見れば手抜いて38飛でどうか。)
後手玉は33銀打からの詰めろ。
大山先生の91飛は33銀打を受けた詰めろ逃れの詰めろ(88桂成同玉98金以下)だったはずなのですが
33桂成でも詰むのです。33同金には43金以下、41玉には63角成が利きます。
ずっと難しいというか、馬を作った大山先生のほうに分があるのかと思っていましたが、最後の数手で升田先生の勝ちになりました。勝つときには18角も働くのですね。「勝ち将棋鬼の如し」です。
#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.41 棋譜ファイル ----
開始日時:1966/04/21
手合割:平手
先手:升田幸三9段
後手:大山名人
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 8四歩(83)
3 2六歩(27)
4 8五歩(84)
5 2五歩(26)
6 3二金(41)
7 7七角(88)
8 3四歩(33)
9 8八銀(79)
10 7七角成(22)
11 同 銀(88)
12 2二銀(31)
13 3八銀(39)
14 6二銀(71)
15 4六歩(47)
16 3三銀(22)
17 4七銀(38)
18 6四歩(63)
19 7八金(69)
20 6三銀(62)
21 6八玉(59)
22 7四歩(73)
23 5八金(49)
24 9四歩(93)
25 9六歩(97)
26 7三桂(81)
27 7九玉(68)
28 6二金(61)
29 5六銀(47)
30 3五歩(34)
31 6六歩(67)
32 8一飛(82)
33 4七金(58)
34 6一玉(51)
35 3六歩(37)
36 同 歩(35)
37 同 金(47)
38 7二玉(61)
39 3七金(36)
40 5四歩(53)
41 4七金(37)
42 4四歩(43)
43 6七銀(56)
44 4二金(32)
45 4八金(47)
46 3一飛(81)
47 8八玉(79)
48 5五歩(54)
49 1八角打
50 6一玉(72)
51 3八飛(28)
52 5二玉(61)
53 5六歩(57)
54 同 歩(55)
55 同 銀(67)
56 3四歩打
57 3七桂(29)
58 5一飛(31)
59 4五歩(46)
60 4三金(42)
61 3九飛(38)
62 4二玉(52)
63 5五歩打
64 2八角打
65 4九飛(39)
66 1七角成(28)
67 4四歩(45)
68 同 馬(17)
69 4七金(48)
70 5二金(62)
71 4五銀(56)
72 6二馬(44)
73 2四歩(25)
74 同 歩(23)
75 2五歩打
76 4四歩打
77 5六銀(45)
78 2五歩(24)
79 2九飛(49)
80 3二玉(42)
81 2五桂(37)
82 2四銀(33)
83 2二歩打
84 3三桂(21)
85 同 桂成(25)
86 同 金(43)
87 3六金(47)
88 2三歩打
89 4五歩打
90 5七歩打
91 5九飛(29)
92 9五歩(94)
93 同 歩(96)
94 4五歩(44)
95 同 金(36)
96 9七歩打
97 3五歩打
98 同 銀(24)
99 2五桂打
100 4三金(33)
101 5七飛(59)
102 9六桂打
103 9七玉(88)
104 9五香(91)
105 4四歩打
106 同 銀(35)
107 4七飛(57)
108 4五銀(44)
109 同 銀(56)
110 4六歩打
111 4四歩打
112 4七歩成(46)
113 4三歩成(44)
114 同 金(52)
115 4四歩打
116 4二金(43)
117 3四銀(45)
118 9一飛(51)
119 3三桂成(25)
120 投了
まで119手で先手の勝ち
後手番升田先生の手を考えます。
第1問
この手を覚えておくと良いです。
A 45歩 B 54歩 C 35歩
第2問
ここから動きだします。
A 35歩 B 54歩 C 32飛
第3問
ここから斬り合いです。
A 38と B 56歩 C 46歩
第4問
後手玉は詰めろ。先手玉の詰みを読み切れますか?
今日の棋譜20190419
昭和41年4月、升田幸三先生と第25期名人戦第1局です。
升田先生の四間飛車に大山先生は中央位取りです。この頃の大山先生は54歩を突いてから四間飛車にしていたので、逆を持てば中央位取りが有力な対策だと思っていたのでしょう。
升田先生は4筋の位を取って対抗します。これは藤井猛先生の本で知っている対抗策なのですが、大山全集を並べていた藤井先生はこの将棋で学んだのですね。升田先生の序盤感覚が優れていたというのがわかります。
なせ有力なのかと言えば、中央の位を奪回することができるからなのです。
大山先生はもう一枚の銀を繰り出して対抗しますが
75歩を突いて
玉頭位取りになりました。ただし形がきれいではありません。
升田先生は3筋から動きます。
石田流をねらい
24歩の突き捨てで阻止されましたが
向い飛車にして銀を立て直します。
79角の利きが止まったところで
2筋の歩を突きだしました。
大山先生は反撃に出ます。55歩から
35歩が良い感じですが
2筋が受けにくくなっていて
と金を作られました。ゆっくりはできません。
43金はこれくらいか。升田先生は飛車先を止めにかかり
46歩と突いたところで、大山先生は角を取りました。
銀も取って駒得です。
両取りがありますが
瞬間は角得です。ここからは寄せ合いのスピード勝負。
金を取られても端に玉をかわして粘れるか。
教科書通りの寄せです。
62角成では遅いので飛車を成りました。これで2手すき。
82金62竜でやはり2手すき。先手玉はどうでしょうか。桂を取られて
63金の詰めろに88竜から
ぴったり詰むんですね。升田先生の一手勝ちです。
こういう将棋が升田先生の理想としていたものです。序盤の構想で優位に立ち、自分から動いてそのまま押し切りました。升田先生の名局です。
#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.41 棋譜ファイル ----
開始日時:1966/04/07
手合割:平手
先手:大山名人
後手:升田幸三9段
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 2六歩(27)
4 4四歩(43)
5 4八銀(39)
6 3二銀(31)
7 5六歩(57)
8 4二飛(82)
9 6八玉(59)
10 6二玉(51)
11 7八玉(68)
12 7二玉(62)
13 5五歩(56)
14 4三銀(32)
15 5七銀(48)
16 4五歩(44)
17 5六銀(57)
18 4四銀(43)
19 5八金(49)
20 8二玉(72)
21 6八銀(79)
22 7二銀(71)
23 2五歩(26)
24 3三角(22)
25 3六歩(37)
26 5二金(41)
27 1六歩(17)
28 5四歩(53)
29 同 歩(55)
30 4三金(52)
31 5七銀(68)
32 5四金(43)
33 6六銀(57)
34 5五歩打
35 6五銀(56)
36 5三金(54)
37 7五歩(76)
38 6四歩(63)
39 7六銀(65)
40 5四金(53)
41 5七金(58)
42 6二飛(42)
43 7七桂(89)
44 3五歩(34)
45 同 歩(36)
46 同 銀(44)
47 7九角(88)
48 3二飛(62)
49 5八金(57)
50 4四角(33)
51 2四歩(25)
52 同 銀(35)
53 3七歩打
54 2二飛(32)
55 9六歩(97)
56 3三銀(24)
57 3六歩(37)
58 3四銀(33)
59 9五歩(96)
60 5六歩(55)
61 5七歩打
62 2四歩(23)
63 5六歩(57)
64 2五歩(24)
65 2四歩打
66 2六歩(25)
67 5五歩(56)
68 同 金(54)
69 3五歩(36)
70 6六金(55)
71 同 歩(67)
72 3五銀(34)
73 6七金(58)
74 2四飛(22)
75 5八飛(28)
76 2七歩成(26)
77 4三金打
78 5七歩打
79 同 角(79)
80 4六歩(45)
81 4四金(43)
82 4七歩成(46)
83 3五角(57)
84 5八と(47)
85 同 金(69)
86 3八飛打
87 2四角(35)
88 5八飛成(38)
89 6八金(67)
90 6九銀打
91 8八玉(78)
92 7八金打
93 9七玉(88)
94 6八金(78)
95 3一飛打
96 7八金(68)
97 6二銀打
98 同 金(61)
99 7一角打
100 9二玉(82)
101 5一飛成(31)
102 8二金打
103 6二龍(51)
104 7七金(78)
105 6三金打
106 8八龍(58)
107 9六玉(97)
108 9九龍(88)
109 8六玉(96)
110 9七銀打
111 投了
まで110手で後手の勝ち