名南将棋大会ブログ 名古屋

名南将棋大会告知や結果のほか、
将棋が強くなるための記事を書きます。
まずは将棋上達法則を見てください。

第196回名南将棋大会(壱)速報

2019-04-07 | 名南将棋大会

 

お花見将棋大会2日目です。今日も桜の見える部屋が取れていました。もう少しで満開です。

 

さて結果速報です。

A級優勝

竹内宏次さん

B級優勝

関誠司 私です。

渡邊俊幸さん

坪井康宏さん

C級優勝

荒島栄一さん

D級優勝

斉田賢治さん

参加していただいた皆様、ありがとうございました。

 

 

 

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大山将棋問題集20190407

2019-04-07 | 大山将棋研究

後手番山田先生の手を考えます。

第1問

 

8筋をどうにか守りたいです。

A 85同桂  B 75歩  C 56歩

 

第2問

 

厳しい寄せです。

A 45桂  B 65桂  C 24桂

 

第3問

 

ちょっと工夫します。

A 57同角成  B 44桂  C 35歩

 

第4問

 

筋の良くない手ですが。

A 26桂  B 45桂  C 82金

 

第5問

 

最後は詰将棋。読み切れますか?

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大山将棋研究(1213);中飛車に中央位取り(山田道美)

2019-04-07 | 大山将棋研究

今日の棋譜20190407

昭和41年1月、山田道美先生と第15期王将戦第1局です。

大山先生の先手中飛車で中央の歩を交換する形です。

角の動きで1手得するわけですが、山田先生は中央を逆襲して

位を取りました。大山先生は8筋に転戦します。

山田先生は急戦を警戒して5筋の歩を突きだし

角筋を通してけん制します。

少し駒組みして、結局は55歩を打ちました。

大山先生はここで8筋を攻めます。

十分手が続きそうですが

22角の利きで飛車の利きが止まるので

金桂交換はできますが

竜を作られて少し悪いです。

竜と金の活用をめぐる細かいやり取りがあり

簡単ではありませんが

山田先生の攻めは続きます。

大山先生は4筋から反撃し

銀を取る前に59と を払いました。59同竜44飛は成功です。

互いに自重し、ちょっと落ち着きました。

山田先生の3筋攻めが厳しく

桂を跳ねて

交換して飛車を打ち込んでみると寄り筋です。

大山先生は竜を引き付けて粘ろうとするのですが、平凡に45桂ならば困っていたでしょう。

山田先生はすぐに飛車を切って角を打ち込めば寄りだと思ったのですが

38金と受けられ、桂を捨てるのではちょっと怪しいです。

36歩が両取り。決まったようですが普通に46歩37歩成同金で寄っていたかどうか。大山先生は飛車を打って36歩を払うのですが

57金を取られて

36飛が窮屈なので悪くなっています。

ここで44桂57飛36桂ならば受けにくかったのですが

馬を引いてもらったので長くなりました。金飛交換で駒得ですからわずかに有利か。

山田先生は飛車を追い

65歩同飛63歩というのが変な感じのする手ですが、63同角成は王手竜取りのラインに入ります。

66飛に82金。これで63角成を強制され

王手竜取りを食らい

角取りで返し

角竜交換で清算したところでは形勢互角です。

大山先生の81角が攻防で少し有利でしょうか。

山田先生は寄せ合いに出たのですが

後手玉も危ないのです。

多分秒読みの中、大山先生が桂を捨てたのが悪手です。

後手玉は詰めろで一手一手の寄りですが

桂を渡したので詰まされてしまいました。

 

熱戦の末、最後に間違えた大山先生が負けました。山田先生は序盤の研究家(山田定跡で知られる)のようで、力勝負も強いのです。

 

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.40 棋譜ファイル ----
開始日時:1966/01/17
手合割:平手  
先手:大山王将
後手:山田道美8段
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 8四歩(83)
3 5六歩(57)
4 5四歩(53)
5 5八飛(28)
6 6二銀(71)
7 5五歩(56)
8 同 歩(54)
9 同 角(88)
10 4二玉(51)
11 7七角(55)
12 3二玉(42)
13 6八銀(79)
14 3四歩(33)
15 6六歩(67)
16 4二銀(31)
17 6七銀(68)
18 5三銀(62)
19 4八玉(59)
20 5二飛(82)
21 8六歩(87)
22 5四銀(53)
23 3八玉(48)
24 5五歩打
25 8八飛(58)
26 8二飛(52)
27 6八角(77)
28 6四歩(63)
29 7七桂(89)
30 5六歩(55)
31 同 銀(67)
32 6六角(22)
33 7八金(69)
34 2二角(66)
35 8九飛(88)
36 7四歩(73)
37 5七角(68)
38 7二金(61)
39 2八玉(38)
40 7三桂(81)
41 3八銀(39)
42 6三金(72)
43 4八角(57)
44 5五歩打
45 6七銀(56)
46 1四歩(13)
47 3六歩(37)
48 4四歩(43)
49 2六歩(27)
50 4三銀(42)
51 8五歩(86)
52 同 歩(84)
53 8四歩打
54 4五歩(44)
55 8五桂(77)
56 5六歩(55)
57 7三桂成(85)
58 同 金(63)
59 9五桂打
60 8八歩打
61 5九飛(89)
62 8四金(73)
63 8三歩打
64 同 金(84)
65 同 桂成(95)
66 同 飛(82)
67 3七角(48)
68 8九歩成(88)
69 5六銀(67)
70 8八と(89)
71 6七金(78)
72 8七飛成(83)
73 5五歩打
74 6三銀(54)
75 4六歩(47)
76 7八と(88)
77 5七飛(59)
78 8八龍(87)
79 8九歩打
80 7九龍(88)
81 5九飛(57)
82 6九と(78)
83 5八飛(59)
84 8九龍(79)
85 4五歩(46)
86 1三角(22)
87 4八飛(58)
88 5九と(69)
89 4四歩(45)
90 同 銀(43)
91 5九金(49)
92 4三歩打
93 6九歩打
94 5八歩打
95 同 金(59)
96 6九龍(89)
97 5七金(67)
98 2四桂打
99 4六飛(48)
100 3五歩(34)
101 4九飛(46)
102 3六桂(24)
103 1八玉(28)
104 4九龍(69)
105 同 銀(38)
106 3九飛打
107 8二飛打
108 5二銀(63)
109 8九飛成(82)
110 3七飛成(39)
111 同 桂(29)
112 3九角打
113 3八金打
114 2八桂成(36)
115 同 金(38)
116 3六歩(35)
117 3四飛打
118 3三銀(44)
119 3六飛(34)
120 5七角成(13)
121 同 金(58)
122 3五歩打
123 同 飛(36)
124 3四歩打
125 3六飛(35)
126 5七角成(39)
127 5九龍(89)
128 5八歩打
129 同 銀(49)
130 2四馬(57)
131 4七銀(56)
132 1五歩(14)
133 7二角打
134 3五金打
135 2五歩(26)
136 1三馬(24)
137 6六飛(36)
138 6五歩(64)
139 同 飛(66)
140 6三歩打
141 6六飛(65)
142 8二金打
143 6三角成(72)
144 同 銀(52)
145 同 飛成(66)
146 8一角打
147 6四歩打
148 7三金(82)
149 8九龍(59)
150 6三角(81)
151 同 歩成(64)
152 同 金(73)
153 8二龍(89)
154 5二歩打
155 8一角打
156 2六桂打
157 2七玉(18)
158 6八飛打
159 6七銀打
160 4六金(35)
161 6三角成(81)
162 4七金(46)
163 5二馬(63)
164 同 金(41)
165 同 龍(82)
166 4二銀打
167 4四桂打
168 同 銀(33)
169 4一金打
170 3六角打
171 同 玉(27)
172 4六馬(13)
173 2七玉(36)
174 3七金(47)
175 同 金(28)
176 3五桂打
177 2八玉(27)
178 5八飛成(68)
179 同 銀(67)
180 3六桂打
181 投了
まで180手で後手の勝ち

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20190407今日の一手(その856); カウンター攻撃

2019-04-07 | 今日の一手

20190407今日の一手

2月16日の名南将棋大会から、TさんとMさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。

 

 

一昨日の一手の回答

☆ 形勢判断をします。

先手の1歩得です。後手に持ち歩がないのでカウントします。

玉の堅さは先手のほうが(上からの攻めならば特に)堅いです。

先手の攻め駒は28飛37角の2枚。

後手の攻め駒は54銀73桂はどちらか1枚を数えるべきか。持ち駒角と合わせて2枚です。

総合すれば先手有利です。

 

☆ 大局観として

後手に先攻されたので、先手が自陣角を打ってけん制したという図です。

後手のねらいは(92香と上がったところですから)65銀または桂が本線、45銀~36銀というのが支線(というのかなあ)です。これらが怖いかと言えば、そうでもないのです。

先手としては両方は受けられないので、何か有効な手待ちをする(反撃をねらう)か、攻め合いにするか。形勢が良いので両方あるでしょう。玉の堅さを生かしたいです。

 

 

○ まずは相手に歩を渡さない64歩

を考えるところです。反面では37角の利きが止まるのがマイナスです。とりあえずは歩切れのままなので後手の65桂や65銀が怖くないでしょう。45銀75歩36銀74歩

角を取られても銀桂との二枚換えですし、29桂を跳ねていけるということもあります。これは先手の歓迎するところです。

 

後手の最善は何もせずに71飛。角の利きが止まったので飛車を使うのでしょう。

15歩同歩14歩95歩同歩91飛

互いに端攻めはどちらが有利か。15香12歩75歩95香97歩65歩57銀94飛

先手だけ桂頭を攻めることができます。後手が飛車で受けると、74歩同飛96歩同香同香

香を手に入れると、27香~24歩同歩25歩同歩24歩、というねらいが生じます。先手が有利を拡大していけそうです。

 

 

△ 実戦は75歩でした。

桂頭を攻めると37角の利きが生きます。実戦の進行ではありませんが、75同歩ならば74歩65桂

桂に逃げ出されると銀当たりになるのが嫌味です。68銀74飛では今一つ。73歩成77桂成同銀71飛63歩42金右62歩成31飛

銀桂交換で歩切れではありますが、と金を作れば悪くはありません。と金で後手玉を攻略するのではなく、74と~82角成をねらいます。

 

さて実戦では75歩に65銀

これは後手の調子が良さそうでも24歩同歩25歩

十字飛車をねらえば先手有利でした。

 

実戦では素直に65同銀

こう応じると先の75歩がマイナスです。65同桂66銀39角

38飛66角成同金57桂成

91角成65歩同金67銀

少し後手の攻めが細いものの、先手の飛車の筋がそれたので後手玉が安全です。少し後に75歩~76歩と逆用されて劣勢になりました。

 

 

○ 攻めを選ぶならば15歩

15同歩14歩同香24歩同歩同飛23金

後手の雁木は端が弱点です。22玉型なので金を使って受けることができるのですが、思い切って23同飛成同玉93金71飛24歩同玉73角成

先手玉の堅さを生かして強襲することができます。46馬と引く味が良いですし、92香を取ることもできるでしょう。最悪でも入玉をねらえます。

 

 

○ 他には17桂

攻め駒を増やすのも良さそうです。後手が歩切れのままならば、25桂に24歩~25歩が怖くないのです。後手からの65銀や65桂は十字飛車の筋で反撃が利きます。

45銀25桂36銀

というのが嫌ですが、33歩と打てるようにもなっています。64角24歩75歩

桂の取り合いは後手のほうが味が悪いでしょう。63金46角25歩64歩

金を使っても73桂は守り切れません。

 

 

△ 何もしないで46角

待っていたとしても良いです。45銀68角36銀75歩

角を追われても桂頭攻めが残っています。

 

後手が62飛

桂を使おうとしたら、15歩同歩13歩同香37桂36銀25桂

桂を使って端を攻めることができます。14香33歩42金左とかわされても、46角72飛75歩

また角を戻って桂頭を攻めるという複雑な戦い方ですが、先手が悪い手を指してはいないです。

 

 

△ 64に角を出ておくのも

案外に追われにくいので考えても良いです。

 

 

△ 68銀と引いておいて

当たりをかわしておくのもあります。ただ後手の65銀や65桂は怖くはないですから意味は小さいかも。守るだけでは49角~45銀

馬作りをねらわれてよくわかりません。

 

 

△か× 他には55銀とぶつけても45銀

かわされると角筋を自分で止めているのでおかしな感じです。先手玉が薄くなったとはいえ、形勢が悪くなったわけではないのですが。

 

☆ まとめ

問題図で自陣角を打ったけれど効果が見えない、と悲観してしまうと先が見えなくなります。45銀~36銀が気になり、すぐに攻めるしかない、と焦りだすと失敗しそうです。

しっかり形勢判断をして、攻め駒が少ないから相手から動いてくれないかなあ、というくらいで良いのです。

後手玉は4筋からの攻めや横からの攻めには強いかもしれませんが、1,2筋は薄いのです。

後手に攻めさせて2筋を継ぎ歩~垂れ歩で攻める、あるいは右桂を使って3筋を攻めることはできないか、とカウンターをねらうのが戦い上手です。

無理気味でもすぐに端攻めに出るのだって有力なのですが、攻めが切れると終わりなので慎重に。

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