名南将棋大会ブログ 名古屋

名南将棋大会告知や結果のほか、
将棋が強くなるための記事を書きます。
まずは将棋上達法則を見てください。

大山将棋研究(1128);角換わり腰掛け銀(升田幸三)

2019-01-12 | 大山将棋研究
今日の棋譜20190122
昭和38年12月、升田幸三先生と第3期棋聖戦です。ダブルタイトル戦ですね。

昔の角換わりは25歩型です。今はまた復活していますが。

升田先生は角換わり腰掛銀も得意にしていました。木村義雄先生を破るために研究したのです。大山先生は62金型で、これも今流行っていますね。

今の流行と少し意味が違って、4筋に争点を作らず待機するのがねらいです。65歩はちょっと早い気がしますが、54歩を突くのは45銀とぶつけられないようにするためです。

升田先生は後手陣に隙ありと66歩から動きます。今の目で見ると当たり前ですが、升田先生は50年以上前からこういう序盤感覚を持っていました。
大山先生はおとなしく指していては悪くなりそうなので64角を打ちます。48飛86歩同歩同角くらいが普通ですが

升田先生は37桂から26角。歩損でも攻撃的な布陣を取ります。

65歩にも48飛。

角をどこに逃げられても65歩を取るつもりだったのでしょう。

銀桂交換で駒損ですが、86歩には強く64歩。(86同歩64歩56銀でも15歩があるので悪くはなさそうです。)

87歩成には角を切り

桂も捨てて74銀打から飛車を取るのですが、後のことを考えれば桂を捨てなければよかったのです。(75桂ではなく74銀同玉65銀63玉75桂という順がありました。)

飛車を取った瞬間は駒得ですが

78と同玉は仕方ないとして、66桂が痛かったのです。

さらに王手桂取りがあり

角金と飛の交換では大損です。

後手玉は33へ逃げ出せるようになり

上部を押さえられて

受けはなさそうです。88歩ならば87歩成同歩86歩か88歩か。

詰めろがかかり

王手をかけて馬を外しますが

詰みまで指したというのは、ずいぶん悔しかったのでしょう。反撃がうまくいって会心の一局にする予定だったのでしょうね。

升田先生の序盤~中盤の感覚の良さがわかります。体力がなかった(戦争で体を壊した)ので終盤にミスが出やすく、特に大山先生相手だと残念な将棋が多いです。

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.40 棋譜ファイル ----
開始日時:1963/12/23
手合割:平手  
先手:升田幸三9段
後手:大山棋聖
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 8四歩(83)
3 2六歩(27)
4 8五歩(84)
5 2五歩(26)
6 3二金(41)
7 7七角(88)
8 3四歩(33)
9 8八銀(79)
10 7七角成(22)
11 同 銀(88)
12 2二銀(31)
13 3八銀(39)
14 6二銀(71)
15 7八金(69)
16 3三銀(22)
17 4六歩(47)
18 7四歩(73)
19 4七銀(38)
20 6四歩(63)
21 3六歩(37)
22 6三銀(62)
23 1六歩(17)
24 1四歩(13)
25 5八金(49)
26 9四歩(93)
27 9六歩(97)
28 7三桂(81)
29 6九玉(59)
30 6二金(61)
31 5六銀(47)
32 6五歩(64)
33 7九玉(69)
34 5四歩(53)
35 6六歩(67)
36 同 歩(65)
37 同 銀(77)
38 6四角打
39 3七桂(29)
40 4六角(64)
41 2六角打
42 6五歩打
43 4八飛(28)
44 1三角(46)
45 6五銀(56)
46 同 桂(73)
47 同 銀(66)
48 8六歩(85)
49 6四歩打
50 8七歩成(86)
51 6二角成(26)
52 同 玉(51)
53 6三歩成(64)
54 同 玉(62)
55 8三歩打
56 同 飛(82)
57 7五桂打
58 同 歩(74)
59 7四銀打
60 5二玉(63)
61 8三銀(74)
62 7八と(87)
63 同 玉(79)
64 6六桂打
65 7七玉(78)
66 5八桂成(66)
67 同 飛(48)
68 5五角打
69 6六歩打
70 3七角成(55)
71 7一飛打
72 6一歩打
73 7二銀(83)
74 4二玉(52)
75 6一飛成(71)
76 4四銀(33)
77 6三銀(72)
78 8五金打
79 5二銀(63)
80 3三玉(42)
81 4一銀(52)
82 7六歩(75)
83 7八玉(77)
84 7五桂打
85 7九桂打
86 8六歩打
87 4八金打
88 8七歩成(86)
89 6九玉(78)
90 6七歩打
91 3二銀成(41)
92 同 玉(33)
93 7二龍(61)
94 4二銀打
95 3七金(48)
96 6八銀打
97 同 飛(58)
98 同 歩成(67)
99 同 玉(69)
100 8八飛打
101 投了
まで100手で後手の勝ち



ジャンル:
レトロゲーム
コメント   この記事についてブログを書く
« 大山将棋問題集 20190111 | トップ | 大山将棋問題集 20190112 »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

大山将棋研究」カテゴリの最新記事